Romanian Soccer Today 2012.3
3月18日 ブカレスト

  キヴの代表復帰ラプソディ

 何も話題がないので、ピツルカの定例記者会見において毎度のキヴ代表復帰の可能性について述べていたので採用したいと思います。

 キヴはちょうど1年前にラズヴァン期の責任をキャプテンとして受ける形で代表引退したのは知るところ。ただしキヴ本人にはなんら責任がないことも衆知のこと。そしていまだ世界的にもビッグプレイヤーであり、悲しいかな代表の中で誰が総合的に能力を持っているかとの問いにはおそらくキヴの名が挙がるであろうことも必然のプレイヤーです。

 まだ年齢的にも代表という一線で十分に通用するし、少なくともあと2年ぐらいは不動のスタメンを張れる能力であることはもちろんピツルカも熟知しています。現在の代表においてはCBと守備MFにおいて成長が見れる選手も出てきてはいますが、ピツルカは2008年と同様に守備的MFのファクターとして復帰を願っています。やはり逸材であるラドゥとキリケシュが揃っているCBよりも守備MFは懸念材料があるのでしょう。

 個人的にも中心のラザールでは経験こそあれ、代表コンペティションでの勝利の道筋の経験には欠け、守備オンリーのボウルチェアヌでは現代表のあのポジションでパスサッカーには1枚落ちとなるし、ピンティリとネアグはもう少し時間が欲しいところ。

 代表引退のもう一つの理由としてはケガと能力低下により激化する左のポジションが日本代表のナガトーモに脅かされている点もあります。まだサブとしては十分なぐらいではあるし、マルチであるがゆえにインテルのローテーションで起用のチャンスも十分にありますが、理由としては薄いですね。ましてや本人もずっと望んでいるCBにいっこうに起用されないジレンマはいまだのインテル愛を超えないものでしょうかと。

 代表復帰への道筋は一つ。インテルを出て中強豪クラスへ移籍することでしょう。3冠という前人未到のサイクルが終わりを迎えているインテルはもはや崩れていくだけだし、CBのルッシオやサムエルが離脱濃厚と言われるスタメンCBになったとしてもラズヴァン代表のように崩壊していくインテルのスケープゴートになりかねません。

 オファーのあるレアル・マドリッド、ユベントス、ACミランは懐疑的ですが、万が一インテルと契約更改するものであれば代表復帰はないものと見た方がいいでしょう。抜本的に自身を変えたいという意思も見られないことになりますし。
3月11日 トルコ

  ガルドシュにトルコから熱烈オファー

 現在トルコリーグの上位に君臨しているトラブゾンスポルがステアウアのCBフローリン・ガルドシュを狙っているとトルコのメディアによって報じられています。

 トラブゾンスポルは少し前まではUEFAカップ、ヨーロッパリーグ出場のレベル、つまりはリーグで4〜6位をキープする中強豪といった位置づけでしたが、知られるガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシクタシュ3強の不調もあいまって昨期は2位でチャンピオンズリーグ出場、今期もここまで3位と急成長のクラブになっています。

 ガルドシュは昨季は2部のコンコルディア所属でU-21代表の期待の若手の一人でしたが、そのプレーぶりが認められてすぐさまピツルカ監督率いるステアウアに加入。ピツルカいわくCBもMFもできるラドイのような逸材だと言わせるように代表にもデビューし、各国からも注目され始めていました。

 今期はラフプレーによる10試合出場停止とその後のケガが重なり、若干トーンダウンしている感じは否めませんが、この状況下においても前回の冬に引き続きトラブゾンがオファーしているということはその才能を真に欲しがっているということでしょう。ただし残念ながらステアウアなので、トラブゾンが用意できないような移籍金か、さらにトーンダウンして価値がなくなってからが放出候補となるでしょう。
3月9日 オランダ

  逆境に立ち向かうネシュ

  2011年5月、ユトレヒト所属の元ルーマニア代表左サイドバック、ミハイ・ネシュが練習試合での事故により脊椎骨を骨折。 完全に意識を失い、緊急搬送されたネシュは5時間に及ぶ手術を受けて5日後にようやく目を覚ましました。しかし四肢に麻痺が残っており、今となってはもう彼のユニフォーム姿は厳しいと言わざるをえないでしょう。

 半年近くを病院で過ごした後、自宅に戻った彼は今年2月に29歳を迎え、その頃から右手を動かせるようになった模様。そして事故からおよそ9か月が経った先頃、地元テレビ局のインタビューに応じています。


 『瞬間の記憶はなく、手術から目覚めた時、事態は深刻だと覚りました。最近、右手を動かせるようになったんです。今後3、4か月でもう一方の手も動かせるようにしたいです。事故はもう乗り越えなくてはならないことであるし、再起するために自分の置かれている状況についてより真剣に考えるようになりました。失ってしまったものはどうこう言うことはできません。でも、体を動かせないのはつらいです。自力というものを失ってしまったんです。』

 ずっと多くの激励のメッセージを贈られていたというネシュ。懸命にリハビリに取り組むネシュには2008年まで在籍していた古巣ステアウア・ブカレストのサポーターからも励ましのエールが贈られています。 今年2月、ステアウア・ブカレストのホーム、ナツィオナル・アレナで行われた ヨーロッパリーグ・トゥエンテ戦で励ましのチャントと共にスタンドに“NESU”の文字が登場。

 古巣サポーターからの厚意について「泣きそうになってしまうので、あのシーンを見返すことはできないんです」と語ったネシュはオランダの自宅で将来について思案しているが、今後どうなるのかについては彼自身も見当はついていないのです。



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