Romanian Soccer Today 2010.1
1月31日 ブカレスト

  周囲の甘さがダメにするサプナルの将来

 移籍マーケットギリギリになってラピド・ブカレストのサプライズが止まりません。2008年の夏にポルトガルの強豪FCポルトにステップアップして活躍しておきながら、先日の暴力沙汰で期限の確定しないサスペンションを受けているルーマニア代表のクリスティアン・サプナルのレンタル復帰が間近になっているようです。

 ただ同義的にも許されるべきではありません。プレーが見れるからと、たとえ国内でもルーマニア代表のためになるからだとか、盛り上がるだとかは口が裂けても言えないでしょう。冤罪の余地があるなら別ですが、あの暴力沙汰では殴られたほうにも非があったことが明らかにはなっていますが、殴った事実はあることは確実で、少なくともスポーツ選手としては褒められたことではないのです。

 ここでサスペンションの意味を考えると、起こした事の反省を促すことの意味も含んでいると思うのです。まだカードのたぐいならいいですが、殴っている分については深く意味を持ってきます。たとえルーマニアリーグが許しても本人が辞退するぐらいの心構えであって欲しい。サスペンションの期間はトレーニングに費やして、試合感こそ落ちているものの、満を持して再出発して欲しいものです。サスペンションの適用から免れたリーグでごまかすようにのうのうとプレーした時こそ第2のムトゥになりうる可能性が含んできてしまいます。彼の能力からしてもったいないことですが、もうしょうがないこと。許せばムトゥになるだけです。そんな選手にはなって欲しくは無いです。かつてドイツでわがままなブラジル選手が同様のケースで中東でプレーしましたが、そんな心技体のバランスを欠いた後に彼の名声は消えていきました。
1月30日 ブカレスト

  ヨニツァに急激過ぎるステップアップの恐れ

 今期前半戦でラピドの救世主となる活躍を見せている20歳のアレクサンドル・ヨニツァの元にドイツの強豪1FCケルンからオファーが届いていると公になりました。

 オファーの金額は他クラブとの競合によって日に日に増大しており、100万ユーロや150万ユーロとも言われていましたが、現在では200万ユーロにまで上昇しています。しかしラピド会長のコポスはクラブが経済的に貧窮しているにもかかわらず、ヨニツァは売りに出さないと頑なに断っています。実際はヨニツァと同年代で同じプレースタイルのラトビアの新星ガウラチスを獲得したことにより、準備は淡々と進んでいるようです。

 そして本日、プレスによってケルンのオファーは250万ユーロまで上がった事が明らかになり、このことでついにラピドの会長を納得させたとも報道されています。また入団時期については残りシーズンの半年間をラピドへのレンタルという形でプレーさせるといった契約内容も締結に有利に動いた模様。まだ詳細はわからないのでマーケットのゆさぶりとして静観の段階ではありますが。
1月30日 ティミショアラ

  魂を体現してきたコントラが栄光の帰路へ

 スペインのヘタフェ所属の元ルーマニア代表コスミン・コントラはこの冬の移籍マーケットで04/05の一時国内復帰に続き、今回もティミショアラに帰還したようです。すでにクラブとも契約解消の円満解決を済ませています。

 しかし今回は99/00から続く海外挑戦において不調の時期であった前回のパートタイマーではなく、05/06からのヘタフェでもルーマニア代表でももう十分に体力の限りを尽くしたことは本人も感じており、最後のキャリアの締め段階の移籍になるでしょう。

 ヘタフェでの4年間は全盛期の得点力こそ見れなくなりましたが、戦力として出場機会をコンスタントに得てました。しかし今期はラシンのセプシと同様に出場機会がない状況でクラブは好調というジレンマに苦しんでいました。これでようやく海外挑戦の終焉と見るべきでしょうが、残念なことはチャンピオンズリーグにはまったく縁がなかったことでしょう。ACミラン在籍時ですら前年のクラブの不調でそのチャンスはめぐってきていません。しかしUEFAカップには恵まれていたのは知られるところで、00/01のアラベス(準優勝)、01/02のACミラン(ベスト4)、07/08のヘタフェ(ベスト8)の成績を収めて、30試合7得点の記録を残しています。コントラの名を世界に知らしめた全盛期のミラクルアラベスでの活躍もいいですが、個人的にはもはやロートルとしての存在、クラブもマイナーなヘタフェで望んだバイエルンとの2戦で結果をギリギリ最後まで左右した奇跡の2連続得点の活躍こそが魂のコントラらしかったと思うのです。You Tubeにも映像があるので御覧になってみてください。
1月30日 イタリア

  ムトゥの無実を願うキヴ

 フィオレンティーナ所属アドリアン・ムトゥがドーピング検査に引っかかった件は、多方面に衝撃を与えているようですが、中でもルーマニア代表でチームメートのインテル所属のクリスティアン・キヴは、ムトゥの検査結果を今でも信じられない様子。

 ユヴェントス所属のファビオ・カンナヴァーロは昨年、ドーピング検査で陽性反応が出ていたが、その後の調査でスタッフの手続きに問題があったことが発覚し、選手への処分はなし。キヴはムトゥの件もこれと同じように書類の不備であることを願っています。

 『彼は以前から、やせすぎていることに悩んでいた。普段から薬を飲んでいたことは知っているよ。たぶん、今回は間違った薬を飲んでしまったんじゃないかな。彼 が意図的にやったことだなんて思わないでもらいたい。カンナヴァーロのときのようになることを願っているよ。』

 しかし私が思うに、そろそろいいかげんにして欲しいと思っているはずである。またながらく代表での苦楽を共にしてきた盟友であるかもしれないが、キャプテンとして、親友として、大人としてリアルに苦言を呈するぐらいの時期がきているのではないかと思いますが。
1月30日 イタリア

  ムトゥが再犯により、最長4年のサスペンションか

 フィオレンティーナ所属のアドリアン・ムトゥは28日にイタリア・オリンピック委員会からドーピング検査から陽性反応が出たことを伝えられ、チェルシー在籍時にもコカイン使用で7ヶ月の出場停止を受けてルーマニアの恥と避難されたムトゥは再び長期の出場停止処分=引退の瀬戸際に立たされています。

 委員会の発表によると10日のバリ戦後の検査で異常が見つかったようですが、20日のコッパ・イタリア準々決勝ラツィオ戦後にも禁止薬物であるシブトラミンの陽性反応が出たとのことです。ちなみにケガから復帰のここ最近の快進撃の多聞にもれず、バリ戦で1得点とラツィオ戦で2得点で共に1点差の勝利に貢献していました。よって対戦相手からは再戦要求も出るなど大事になっています。

 この重大な再犯以外にもプライベートで回りに迷惑をかける行為をさらっとやりとげてしまうムトゥだけにシロかクロかと言えば、自業自得のクロと見ることは客観的にも正常な判断と言えるでしょう。周りの悲鳴はなんのそので好き勝手やっておきながらピンチになってから反省しただの、得点を量産してももはや呆れるしかないのが現状です。我慢や地道な行動が続かない分、この件でたとえ軽微なペナルティーで終わったとしても、いろんなことを繰り返していく子供に過ぎない対象はもはや取り除かれるべきなのかもしれません。

 いまだ貧しいルーマニアという国ではこのようなスーパースターに憧れる子供たちが多くいます。そして自分もそのスターダムにと目指す対象に上げる子供もいるでしょう。少ないお小遣いで部屋に貼るポスターを買ってアイドルとして生活のエネルギーとする子供もいるでしょう。しかしムトゥが楽しむさまざまな欲望のイベントの時には例えそれが後々大きなダメージになるとしてもお構いないでしょうし、すでに自分が多くの人に影響を与える存在であるという概念も邪魔でしかないのです。フラッシュライトを浴びることだけを望んだとしてももう誰もついてはこないでしょう。
1月22日 イタリア

  ダミヌツァの舌禍で将来を仕切りなおし

 所属はU-21代表のデニス・アリベクと同様にメガクラブであるインテルのプリマヴェーラながら、今期前半のセリエBのモデナへのレンタル修行に続き、後半戦はルーマニア国内のディナモ・ブカレストへのレンタルがきまったクリスティアン・ダミヌツァは若気のいたりでこのままチームを転々としそうな気配になってきました。

 ダミヌツァは05年にポリ・ティミショアラで1部デビューしてから4年後の08/09シーズンに18歳でインテルのユースチームへと入団しています。そこでも守備的ポジションながら強烈なFKを武器にセンセーショナルを巻き起こしていましたが、やはりは世界的に豪華なメンバーを揃えているインテルのトップチームへは難しく、今期は修行の名目でモデナに加入。しかしモデナでの出場は3試合に留まり、再度レンタルということでディナモ入団が決まっていました。

 このようなトップチームでの出場が望めなかった流れで、元々奔放な性格のこの若手が我慢できずにルーマニア国内のメディアの取材において『ディナモに参加できて嬉しく思っています。もうインテルには戻りたくはありませんね。』と後先考えないリップサービスを披露してしまい、それがことあろうかインテルの幹部に知られることになり激怒される顛末。その後ダミヌツァは弁解と言うか、イタリアのメディアがプレーよりも私生活のクラブ通いのことをクローズアップすることを怒っているのだと説明してますが、どうやら遅すぎるというか、すでにレンタルたらい回しになっていることからもインテルでの未来はない模様。
1月20日 ロシア

  ギオネアもようやく海外へ。行き先はロシア

 元ルーマニア代表でステアウアのキャプテンであるソリン・ギオネアはようやく長い監獄生活を終えて、ロシアリーグのFCロストフに入団することが決まったようです。3年契約の100万ユーロ。

 ギオネアは02/03シーズンにオテルル・ガラツィからステアウアに入団して6年半が過ぎていました。03/04のガラツィへのレンタルから復帰後にレギュラーとなり、リーグ2連覇とUEFAカップでの2年連続の躍進を経て、チャンピオンズリーグにも3度出場して代表でもスタメンではないものの、控え1番手として重要な役割を演じてきました。

 近年のステアウア黄金期と呼べる時代のコンビであったゴイアンやラドイが去っていく中で、彼も最近は前述の同僚と同じく公に移籍志願をしていましたが、その黄金期にステアウアを率いていたプロタソフが監督を務めるロストフとの縁でようやく認められたようです。悲しいのはリーグで実力者と言われた彼の海外が昨年プロタソフがギリシャのイラクリスを率いた時に元ステアウアのヤコブとディカを受け入れたのと同様に、縁故的な意味合いがあるのと、すべてのステアウア在籍選手の宿命である全盛期を小さなルーマニアリーグに縛り付けられたため、下降線での海外進出で評価額もさほど高くないということです。
1月17日 ベルギー

  ベルギーに降り立つ若手有望株がボローニの元へ

 元代表選手としてルーマニア代表初の100キャップを記録して代表監督も務めたラディスラウ・ボローニが率いるベルギーのスタンダール・リエージュはルーマニアリーグのウニレア・アルバ・ユリア所属のU21代表のストライカー、ゲオルゲ・グロザヴを獲得したようです。2年半契約で移籍金は35万ユーロ。15%の保有権残しだそうです。

 かつてはリーグのレベルも十分評価されるものでチャンピオンズリーグにもアンデルレヒトやブルージュ勢など2チームを配して、トーナメントでも戦える実力を持っていながら、最近はかなりレベルも後退して、ルーマニアからもステップアップとして多くの選手を迎え入れていたベルギーリーグですが、私の知る限りで07/08シーズンのアリン・ストイカ以来になるのでしょうか。

 19歳のグロザヴは昨シーズンにトップチームに上げられ、2部で8得点を記録してクラブの昇格に貢献していました。今シーズンは17試合中、16試合に出場して2得点を決めています。右利きの彼はすでに十分なドリブルテクニックを持っており、ウイングとしてプレーできることから、ボローニもかつてスポルティング・リスボンでトップチームに引き上げたクリスティアーノ・ロナウドの再来を目論んでいるようです。

 実は昨年にすでにボローニはグロザヴにクラブのテストを受けさせており、ギリギリで交渉がボツになるも監督の戦力としてはいまだに構想内に入っていたようです。スタンダールは現在こそリーグで5位と出遅れていますが、昨季はリーグを制したことで今期のチャンピオンズリーグでグループリーグ3位。まだヨーロッパリーグの本戦で戦うチャンスが残っています。
1月17日 イングランド

  遠回り人生のコチシュがようやく日の当たるイングランドへ

 イングランドのプレミアリーグの最下位に沈んでいるポーツマスはロシアリーグのロコモティブ・モスクワ所属の元ルーマニア代表ラズヴァン・コチシュとの入団交渉を行っている模様。すでに週末にはメディカルチェックも済ませており、実現すればコチシュにとってはようやく高額サラリーである70万ユーロで3年契約のステップアップとなります。また降格した場合は自由に他のクラブと交渉できる条項もあるようです。

 ポーツマスは過去の移籍取引において未払い金が発覚して、訴訟問題や賃金未払い等の問題を抱えていましたが、すべての問題は解決したことにより凍結されていた放映権料も含めてプラス収支になり、足かせはなくなっています。あとは重要な問題としてイングランドの労働許可が下りるかどうかです。過去2年の代表戦で75%以上ということですが、コチシュにおいては2008年の11試合に全試合出場。しかし2009年は序盤の3試合も継続して万全ながら、4月のオーストリア戦での敗北によってピツルカが辞任するとラズヴァン体制になってからの7試合は呼ばれずに、合計14試合出場で75%となる16試合には残念ながら届いていないという事実が重くのしかかっています。例外もありますが、多くの選手がかつてこの件でボツになっているだけに油断はできません。

 たとえダメでもロコモティブとは契約更改せずに粘って契約満了にもっていったことで現在はフリーであることから、断ったとはいえ、他のイタリアのアタランタやドイツのフランクフルトなどオファーは絶えない状況であるのでまさか浪人とはならないことだけを祈っています。
1月15日 ギリシャ

  マーラが老いてなお海外に進出

 ラズヴァン体制で疑惑の代表復帰を果たしながら、やはりの体たらくで凋落の偶像となったCFR所属のボグダン・マーラはクラブとの契約解消後に新しいクラブを探していましたが、直前までディカが所属し、現在も元ステアウアのヴィクトラシュ・ヤコブが活躍しているギリシャのイラクリスへの入団が決まったようです。

 『私はイラクリスと1年半の契約を結びました。この移籍にはとても満足しています。さまざまなオファーの中から最も良い条件でありましたし、最も私を戦力として見込んでくれたクラブでもありました。』

 ディカがカターニアに続いて通用しなかったことが、このマーラの移籍によってそのレベルの検証がしやすくなっております。ただし01/02シーズンにアラベスに移ってから、中国、スペイン2部、ウクライナと知られていないクラブを渡り歩きながらもすべてのシーズンにおいて戦力として十分にプレー機会を死守し続けた底力があるだけにマーラに軍配はあったようなものだと思います。
1月12日 イングランド

  鬼門のイングランドへコステアの話題が勃発

 イギリスの“ピープル”紙によるとプレミアリーグ、フルハムのロイ・ホジソン監督はウニベルシタテア・クライオバ所属の元ルーマニア代表フローリン・コステアを獲得リストに入れた模様。

 彼本人はスペインの移籍が希望なのですが、ウエストハムや他のクラブも加えてイングランドからの興味が日々増えてきています。知られるようにチェルシーでのダン・ペトレスクの活躍を除いては、イングランドでのルーマニアンの活躍について懐疑的な伝統すらあります。チェルシーに在籍していたムトゥとのプレースタイルとの比較でも高さ、強さ、速さなど前者を上回るとの評価がすでに出ていることからも過大評価とも。ちなみに予定評価額は150万ポンド。

 フルハムのザモラ、カマラ、ジョンソン等のファワード陣がコンデションに不安を抱える台所事情での獲得競争になっていますが、懸念されるのはイングランド特有の労働許可申請についてでしょう。過去2年間行われた代表戦の内、75%に出場していればクリアとはなりますが、コステアはピツルカ政権での2008年の11戦の内はワールドカップ予選などの4試合、2009年の序盤に2試合出て代表の不調のイメージと同調し、以降は召集から外されています。よって30%未満ということでアウトなんですが、例外はあるものの厳しい条件下でこのような話題が持ち上がるのかはいまだもって不可解。
1月12日 クルージュ

  規定路線だったディカの国内復帰はCFRに決定

 近年の躍進によりすでに国内では首都クラブ同様に強豪として認知されているCFRクルージュは後半戦に向けて、海外で不遇を過ごしている元ステアウア所属の元ルーマニア代表ニコラエ・ディカを獲得したようです。

 ディカは国内では最高のセカンドトップとして最優秀選手にも選ばれ、2008年欧州選手権にも出場。しかし先シーズンはゼンガ監督との良好な関係からイタリアのカターニアに移籍してましたが、ケガやそもそも言われていたスピード不足を露呈して3試合の出場だけで後は干されっぱなしで監督とも険悪に。今シーズンはレベルダウンしたギリシャのイラクリスへのレンタルで開幕戦こそ2得点を決めて期待を持たせましたが、結局は前半戦をトータル13試合3得点2アシストと交代選手に成り下がっていました。

 もはや国内に戻るしかないとは言われていましたが、ステアウアではなくCFRに入団したことが驚きのニュースとして報道されています。しかしカターニア移籍の時もその後もたびたびCFRからのオファーは報じられていて今回はその粘りがようやく実を結んだ形となりました。その活躍状況から所属元のカターニアとレンタル先のイラクリスとの獲得交渉では容易に進んだようでサラリー以外の資金は発生しない模様。

 『CFRはその野心と目的が明確になっている確固たるクラブです。ステアウアももちろん選択肢にはありましたが、より熱心にオファーしてくれたのはCFRであったし、ステアウアには海外に挑戦した時と同様に新しい挑戦を目指す意味での移籍であると告げました。何かを変える必要があるのは私としてもはっきりしているし、それを叶えて代表にも復帰したいと思っていますよ。』
1月11日 イタリア

  『ナイトライフは存在しない』−ラドゥのインタビュー

 イタリアのラツィオ所属のルーマニア代表シュテファン・ラドゥへのメディアの賞賛が止まないようです。ウディネーゼやインテルとの戦いでもチームこそ降格圏内に落ちるギリギリで苦しんでいますが、試合の内容ではセンターバックを務めるラドゥにマイナス要素は無い模様。

 イタリアのプレスでも「インテルの強力なFWであるディエゴ・ミリートも彼の前では仕事をさせてもらえず、もはやいるかどうかすら危うい存在だった。」や「23歳の若さでキヴに匹敵するルーマニアの偉大なジョカトーレになっている。」との手放しの持ち上げようです。

−ファーネ、ラツィオでの個人の成功の要因は?

 『大げさかもしれませんが、最大限の努力とやるべきことをやるということだけでしょうか。』

−詳しく教えてくれますか

 『2年前にルーマニアを離れてから、私はバーやディスコ、カフェですら離別しました。ナイトライフはもはや無いといっても良いでしょう。22:30以降にローマの街でブラブラしていることは月に1度はあるかもしれませんが、それは特別な時だけでしょう。』

−ルーマニアを離れて恋しくなることはありますか?

 『確かにありますね。しかし家族に対してですよ。ほかの事があるとでも?スキャンダルなどは真っ平です。私が言えることはここで暮らせることに満足していますし、感謝すらしています。』

−ラツィオを選んだことは最良の判断だったか?

 『もちろん、とても幸せに過ごすことができています。人生においても最も良い選択をしたと言っていいでしょう。今でこそこの順位ですが、われわれはグッドなチームであることは間違いないです。あと少しの運があればチャンピオンズリーグも視野に入ってくるでしょう。』

−バイエルン・ミュンヘンがあなたのプレースタイルに注目しているようですが。

 『特に聞いていません。ラツィオはデリケートな状況なので、このクラブを離れるといった選択肢は考えていません。いかにして現状を打破してクラブのためになるかだけを考えています。すれがすべてです。』

−どうやらイタリアのジャーナリスト達はあなたに大きな評価をしていますが。

 『ラツィオの本拠地であるローマに来て以来、ここではどのジャーナリストとも会話はしていないです。インタビューを含めて皆無です。つまりは私のことをグラウンドや試合でしか見ていないということでしょう。さらには練習風景ですらラツィオでは制限をしています。評価が本当であるなら、それは良いパフォーマンスを見せているという証明でもありますね。』

−イタリアというリーグで活躍しながらも、ずっと噂されている代表復帰が叶えられていないことについてフラストレーションは溜まってますか?

 『元来、その点についてはコメントはしたくないですね。代表については特に考えていないと捉えてもらって結構です。とにかく今期のラツィオは思いがけず降格圏内を彷徨っているデリケートな状況です。順位を上げる、自分ができることをやる、それだけです。クラブに代表召集のFAXが届いてから考えることであり、好調を維持していればそのうちになるんじゃないでしょうか。』

−ディナモについてはどう思ってますか?順位や敗戦の内容、加えてスキャンダルなどネガティブですが。

 『ディ〜ナ〜モ〜!クラブのことは常に心に残っています。シーズン終了後にチャンピオンになっていることを望んでいます。ディナモでの7年間が私を成長させました。ラツィオでプレーするチャンスに対しても快く送り出してくれました。ディナモの選手たちにはトレーニングに精を出し、サッカーを尊重し、ポジティブな目線で邁進して欲しいですね。』

 現在代表のディフェンスリーダーであるキヴが重傷により、ここまで不思議と召集が遠ざかっていたラドゥに白羽の矢が当たるのは確実ですが、代替で入った選手がすぐさまディフェンスの核になってしまうことはようするにいままでなぜほったらかしにしていたんだという責任追及のわかりやすい例になりえますし、それを実現してしまう可能性を持つラドゥの能力は客観的に監督以外の人の方がわかっているのかもしれません。
1月10日 ブカレスト

  バルカウアンは31歳で若返りのディナモへ復帰

 昨季の降格により、今期はギリシャ2部でプレーしていた元ルーマニア代表のコスミン・バルカウアンがクラブとの契約期間終了に伴い、古巣のディナモ・ブカレストへ4年ぶりに復帰することが濃厚です。

 『ディナモは私にとって常に心の拠りどころなのです。他にも金銭的には上回るオファーはありましたが、もはや金の問題ではないのです。ディナモで良いプレーをする、それだけが望みなのです。』

 バルカウアンは2002年にクライオバからディナモに移り、FWとして得点を量産しました。しかし圧倒的得点率を誇ったクラウディウ・ニクレスクが加入すると共存の難しさから、当時のアンドネ監督に奇策とも言えるセンターバックにコンバート。しかし長身を武器に新しいポジションでも活躍すると、2000年の親善試合で代表デビューして3試合2得点という立派な数字を残しながらも当時イリエ、モルドヴァン、ガネアに加えて若手の新戦力として活躍していたマリウス・ニクラエの牙城を崩せなかった代表に3年半ぶりに、しかもDFとして求められるようになっていました。

 その後ディナモでは2冠に輝き、移籍したウクライナのシャフタルでもスタメンとしてリーグ優勝とチャンピオンズリーグにも6試合出場。しかし早くも翌年にはラツ、マリカを除く多くのルーマニアン同様にじきに出場機会を失っていき、ディナモ、ギリシャのPAOKサロニカにレンタル放出された後にOFIクレタと契約していました。しかし今期は2部でのプレーとなり、開幕からの4試合こそスタメンフル出場していたものの、5試合目を累積警告で出場停止になったのを機にプレーの記録は残っていません。
1月8日 ギリシャ

  ブガがついに海外へ挑戦

 長らくラピド・ブカレスト及びFCブラショフでプレーしてきた元ルーマニア代表のムグレル・ブガがギリシャ1部のスクダ・クサンシと契約し、ようやく念願の海外進出を果たしたようです。契約期間は1年半。

 『スコダ・クサンシという名の知れたチームでプレーすることになり嬉しく思っています。私は依然として良いコンディションを保っていますし、経験もあります。2、3日のトレーニングで早く新しいチームにフィットして、監督の希望にそうようなプレーを見せたいです。』

 クサンシは現在リーグで12位と下位に沈んでいます。すでに首位とは23ポイントをつけられているため当面の目標は残留ということでしょうね。初の海外挑戦になりますが、今期のラピドでも全盛期を髣髴させるようなプレーで14試合6得点を記録していたので大丈夫なのかもしれません。ちなみにギリシャリーグには13位のイラクリスに期待されながら結局は尻つぼみになっているニコラエ・ディカと期待はさほどなかったものの活躍しているヴィクトラシュ・ヤコブが在籍しています。

 ブガは得点こそ少ないものの(2ケタ得点はブラショフでの03-04シーズンのみ)、ゴール前のテクニックでチャンスメーカーとしても活躍したプレイヤーで、リーグ優勝は経験していませんが、ラピド在籍時の05-06シーズンにダニエル・ニクラエとのコンビでUEFAカップのドイツの強豪クラブを連破してベスト8まで進出しています。自身も9得点を決めてドイツのクラブからも注目を浴びていました。代表では器用貧乏なプレースタイルのため、ポジションを獲得するレベルのアピールはできずに親善試合での傭兵となっていました(2008年欧州選手権予選で1試合出場があります)。現在までの6キャップから伸びることは難しそうですが、逆に若手を使わないラズヴァン監督なら不可能ではないと嫌味っぽく言っておきます。
1月7日 イタリア

  キヴがリーグ戦で頭蓋骨負傷

 6日のキエーヴォ戦で相手選手と衝突し、頭部を激しく打って途中交代を余儀なくされたインテル所属のクリスティアン・キヴがヴェローナの病院で手術を行っています。キヴは頭蓋骨にヒビを負い、内出血を引き起こしていた模様。

 ジョゼ・モウリーニョ監督は「インテル・チャンネル」に対し、『彼は病院にいる。心配だね。頭がい骨にひびがあり、手術をしなければいけない。できるだけ早く回復することを願っているよ。だが、長いことピッチから離れることになるだろう。』と、キヴの負傷を心配するとともに、その離脱を嘆いています。

 一方、インテルのクラブドクターであるコンビ医師も立ち会う中、手術を執刀したトゥラッツィ医師は、クラブの公式サイト上で、手術が予定どおりに進んだことを明らかにしました。同医師は、すべてが通常どおりに行われたとし、『キヴが問題なく治ると自信を抱いている。退院がいつになるかというのは早すぎる話だが、すべてをベストの形で解決できるだけの条件はそろっている』とコメント。

 キヴの復帰については、まだ明らかになっていませんが、一部では今季絶望とも報道されています。しかし何といっても彼が選手として致命的な状態とならなかったことこそが幸いと言えます。以前ルーマニア代表ではヨルダネスク監督との確執の後にピツルカ政権で代表復帰が濃厚になった直後にテベリウ・ギオアネが脳梗塞で倒れて選手生命の危機に立たされたことがありました。。
1月6日 イタリア

  プランデッリ監督はムトゥの復調を信じる

 フィオレンティーナ監督のチェザーレ・プランデッリはケガで2ヶ月間の離脱中であり、冬の移籍マーケットにおいて数々の移籍が噂されているアドリアン・ムトゥが完璧な状態でチームに戻ってくることを確信しています。

 『いろいろ言われているようですが、私はムトゥに対して以前と同じような信頼を持っています。長くのリハビリから戻り、またチームの核となるでしょう。』

 そして7日に行われたリーグ後半戦のシエナ戦でスタメン復帰を果たしたムトゥは79分にダメ押しとなる5点目を決めて勝利に華を添えています。結局この日はフル出場を果たしました。現在リーグ7位のフィオレンティーナはヨーロッパリーグ圏内まで1ポイント差、チャンピオンズリーグ圏内まで3ポイント差につけています。

 また騒がれている移籍騒動についてはロシアのゼニトやイングランドのウエストハムなどがありますが、新しくカタールリーグへの可能性が挙がりました。しかしこちらは代理人が即座に否定する声明を出しています。

 『確かにアル・サードからのオファーがあることは事実です。しかしその点については交渉にはついていません。彼はフィオレンティーナのプレーヤーであり、契約延長でフィレンツェに残るだろう。ただそれを話すのはまだ早い段階であると思います。』
1月6日 イタリア

  マンチーニがキヴを熱望

 新しくイングランドのマンチェスター・シティの監督に就任した前インテル監督のロベルト・マンチーニはかつての教え子であるインテルの3選手、イヴァン・コルドバ、パトリック・ヴィエラ、クリスティアン・キヴの獲得を熱望している模様。

 『これら3選手についてはぜひとも加えたいと思う。しかしまだ誰とも交渉はしていない。まず大事なのは控えているマンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチだろう。それからクラブと話し合いをもっていきたい。』

 実際かなりの金満クラブなのでなにが起こるかわからないというのが実情であり、特にキヴのプレースタイルはお気に入りでローマからの獲得にもオーナーを説得したのもマンチーニ監督でした。インテル側も最近になってキヴと同様にセンターと左サイドをこなすラツィオのアレクサンダル・コラロフの獲得を目論んでいるところから可能性は無きにしも非ずのようです。

 現時点では代理人は否定しているようですが、まだまだこれからが二転三転の移籍マーケットなので展開はありそうです。しかし以前のインテルみたいに金の傭兵軍団であり、かつ結果の出ないクラブに行くメリットは感じられません。ましてやようやくリーグでの常勝チームとなったインテルでケガが多いながらも認められているポジションは簡単には手放してはいけません。
1月5日 ティミショアラ

  ティミショアラが将来性溢れるセプシ獲得に成功

 ポルトガルのベンフィカ所属でスペインのラシン・サンタンデールにレンタルされている元ルーマニア代表ラズロ・セプシはルーマニア国内のFCティミショアラと5年契約を交わしたようです。年間サラリーは20万ユーロの模様。

 セプシはガス・メタン・メディアシュのヨアン・サバウ監督の下で2部リーグデビューを果たして、その後サバウ率いるグロリア・ビストリツァでもプレーしています。05-06シーズンにはサバウ監督の紹介で元代表監督のラディスラウ・ボローニ率いるフランスのレンヌにも入団しています。2008年からはベンフィカに移籍し、ラシンでそれなにも活躍を見せていました。代表ではユースでのプレーが主でしたが、2007年にピツルカ監督によってフル代表にも1試合出場しています。

 『ティミショアラは誠意を持って私を必要としてくれました。またサバウ監督の下でプレーできるのも楽しみです。リーグ優勝とチャンピオンズリーグ出場を目指して奮闘努力するつもりです。』

 セプシはベンフィカでの評価こそ得ていましたが、半年で監督が代わったことで新戦力が大量に加入し、前監督の好みで加入したセプシは新監督が好んで加入させた選手にあぶれて放出されていました。しかしリーグレベルの上がったスペインで、しかも中堅ながら前年の好成績からUEFAカップにも出場し、リーグでも良い評価を得ていました。そしてレンタル延長となった今期はこちらでも監督交代とケガが重なって今では戦力構想に入っているとは言い難く、ラシンから冬でレンタルの打ち切りを言い渡されていたようです。レンヌでボローニ監督の離脱に伴って戦力外になっていたセプシをビストリツァに呼び戻し、見事に復活させた経緯の再現を願って止まないところです。


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