 |
|
Romanian Soccer Today 2009.8 |
|
 |
|
8月26日 ブカレスト
2010年W杯欧州予選 第7試合フランス戦
・ |
ルーマニア代表のラズヴァン・ルチェスク監督は来月5日に控えたW杯予選第7戦フランス(アウェー)、9日の第8戦オーストリア(ホーム)の海外メンバーを発表しました。前回召集されながらもコンディション不良で辞退したムトゥ、ラツ、サプナルが復帰して同じメンバーとなっています。
両翼のサプナルとラツ、エースのムトゥがスタメン濃厚でありますので、ようやくラズヴァン体制でのベストメンバーが組まれることになります。 |
・ |
DF |
所属 |
生年月日 |
|
CAP |
クリスティアン・キヴ |
インテル(ITA) |
1980.10.26 |
(28歳) |
65/3 |
ラズヴァン・ラツ |
シャフタル・ドネツク(UKR) |
1981.05.26 |
(28歳) |
57/1 |
ミレル・ラドイ |
アル・ヒラル(S.A) |
1981.03.22 |
(28歳) |
54/1 |
ドリン・ゴイアン |
パレルモ(ITA) |
1980.12.12 |
(28歳) |
28/5 |
ミハイツァ・ネシュ |
ユトレヒト(NED) |
1983.02.19 |
(26歳) |
7/0 |
クリスティアン・サプナル |
FCポルト(POR) |
1984.04.05 |
(25歳) |
4/0 |
MF |
|
|
|
|
パウル・コドレア |
シエナ(ITA) |
1981.04.04 |
(28歳) |
40/1 |
ティベリウ・ギオアネ |
ディナモ・キエフ(UKR) |
1981.06.18 |
(27歳) |
13/2 |
マキシミリアン・ニク |
ヘルタ・ベルリン(GER) |
1982.11.25 |
(26歳) |
2/0 |
FW |
|
|
|
|
アドリアン・ムトゥ |
フィオレンティーナ(ITA) |
1979.01.08 |
(30歳) |
65/29 |
チプリアン・マリカ |
シュツットガルト(GER) |
1985.10.02 |
(23歳) |
33/12 |
|
|
8月12日 ブダペスト
国際親善試合
・ |
相手の度重なるシュートミスに助かった防戦一方の退屈なゲーム |
・ |
フィレンツェ・プスカシュ・スタジアム
|
 |
ハンガリー |
0 |
0−1 |
1 |
ルーマニア |
 |
0−0 |
・ |
42 |
ティベリウ・ギオアネ |
ガボール・バボシュ
ガボール・ジェペシュ
(74分 チャバ・フェヘル)
ヴィルモシュ・ヴァンチャク
ローランド・ジュハス
ボルディサール・ボドル
(83分 クリスティアン・ヴァドーチ)
パル・ダルダイ
(76分 バラジュ・トス)
タマシュ・ハイナル
サボルシュ・フスティ
(46分 ゲルゲイ・ルドルフ)
ペテル・ハルモシ
バラジュ・ジュジャク
(46分 ゾルタン・ゲラ)
サンドール・トルゲレ
(78分 タマシュ・プリスキン) |
GKGK
DFDF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW |
ダヌーツ・コマン
オヴィディウ・ダナナエ
(39分 ヴァシレ・マフテイ)
ミレル・ラドイ
(60分 ドリン・ゴイアン)
クリスティアン・キヴ
(82分 マリウス・コンスタンティン)
ミハイツァ・ネシュ
ユリアン・アポストル
ティベリウ・ギオアネ
ボグダン・マーラ
(75分 ミハイ・ロマン)
マキシミリアン・ニク
(60分 パウル・コドレア)
チプリアン・マリカ
イオネル・ダンチウレスク
(46分 ロメオ・スルドゥ) |
エルヴィン・クーマン |
監督 |
ラズヴァン・ルチェスク |
4-2-3-1フォーメーション |
・ |
4-4-2フォーメーション |
・ |
警告 |
・ |
チャバ・フェヘル
ローランド・ジュハス
ゲルゲイ・ルドルフ |
84
85
88
91 |
ミハイツァ・ネシュ |
・ |
ベンチ |
・ |
ガボール・キラーイ
マルトン・フロップ
ラズロ・ボドナル
ゾルタン・セレシ |
/・ |
コステル・パンティリモン
チプリアン・タタルシャヌ
コスティン・ラザール
ゲオルゲ・ブクル |
|
2月にハンガリーのハンドボールリーグに所属するルーマニア人マリアン・コズマ選手がナイトクラブで襲われ死亡した事件により急遽設定されたこの試合は長年敵対と知られる両国に暴力撤廃を訴えるものであった。試合開始前の壮大な追悼セレモニーがその根深い問題と今回の衝撃を物語っていた。
メンバーは不動とされるキヴ、ラドイ、ギオアネ、マリカ、そしてケガで不参加のラツ、サプナル、ムトゥ以外はスタメンの座を争う面々で構成され、リーグ戦開幕前ということも重なり、これまでの親善試合軽視の傾向にあるエースに対するバッシングの大きさから世代交代の機運も高まっていた。また即戦力のベテランとして前試合にも呼ばれながら、国内リーグ限定の実力でしかなかったことを露呈したマーラとダンチウレスクがまたもやスタメンに居座ってしまうという痛々しいルーマニア代表であった。
試合が開始すると一進一退の攻防が繰り広げられる。ギオアネは相変わらず中盤の軸として攻撃の起点となり、攻め上がったネシュやマリカへの効果的なパスさばきを見せる。しかしながら前試合で代表初キャップでスタメンに大抜擢され、その活躍から今回もコドレアやラザールを差し置いてポジションを与えられたアポストルが完全にブレーキ。力のないパスはカットされ、ピンチに転じられるシーンがなんども見られることに。
ここまでの攻防ではチャンスは五分五分。しかしルーマニア代表の攻めではクロスやショートパスなりでエリア外正面のマリカやダンチウレスクにまでは渡るが、ゴールを背にしている状態であり、またトラップがおぼつかないことから振り向いて強引に打つ時にはDFにブロックされる始末。一方、ハンガリー代表はチャンスの質では上回っており、19分に得た右ななめからのFKではボールは密集地帯を抜けてコマンの前に落ちるボールで誰か足を伸ばせば先制というシーン。また直後のCKでは競り合いからのヘディングが上のバーを直撃。跳ね返りもハンガリーで放ったシュートはポストに直撃とピンボール状態でハンガリーにとっては決定的な場面だった。
ここまでは雑ではあるが勢いの攻めでそれなりのチャンスを作り出すハンガリーと、どこか波に乗り切れない感で出し惜しみのようなルーマニア。前半が半分過ぎる頃にようやく落ち着きと共にお互いに形を見出していった。ハンガリーは攻めのポイントを左サイドに決め、ここにはそれまでぎこちない動きで代表初キャップをそのまま見せていたダナナエが標的となり、ガンガンにクロスが上げられる。ハンガリーでなかったらこの時点で失点は覚悟だったと言っていい。
ハンガリーのつめの甘さに助けられていたルーマニアは24分に右からのFKにダンチウレスクが競り合いの中からヘッドで後ろに落とすと、エリアの左ななめ隅にフリーでポジションを取っていたニクにチャンスが舞い込む。プレスもなかったため、決定機だったが放ったボレーは大きく上にふかす。
37分にはここまで落ち着きのなかったダナナエがDFを深追いしてのチェックの時に自ら足を痛めて即交代。本来センターでありながら右の経験もあるということで人材不足に召集されたマフテイが3年ぶりの出場。ダナナエの倒れ方もよくある靭帯をやってしまう光景に似ていたので代表に不安がよぎった。
しかしようやくルーマニア代表に光明が降りかかる。41分に下がり目にいたマリカがドリブルで攻めあがると右のマーラへパス。すぐさまクロスを上げるとセンターで待ち受けていたダンチウレスクと競り合った相手DFがヘッドでクリア。しかしそのボールは24分のニクの決定機と同じような光景でエリアギリギリに侵入していたギオアネに渡った。さすが格の違いで冷静にコントロールされた抑え目のシュートは綺麗にゴールネットへと収まった。0-1の先制弾。
終了間際の45分にはギオアネがハードチェックでボールを奪うとパスを受けたニクがエリア正面でFKを獲得し、マリカが蹴った強烈なシュートは壁にドカンと当たり前半終了のホイッスル。終盤で帳尻を合わせて結果を出し、後半への期待が膨らむことになった。
後半を迎えて全試合同様に攻撃のアクセントとなれないマーラとダンチウレスクを交代さすべしとの予想はダンチウレスクがスルドゥに代えられただけでマーラは続行。好調で試すべきのブクルとロマンはまだ現れずに試合再開。
5分に中盤からのアーリークロスにスルドゥがバックヘッドで後ろに流すとそこにはギオアネ。今度はDFの寄せもあり、急いで放ったシュートはチップしてしまいとんでもない方向へと消えていった。ここで結果を言ってしまうとその後の後半はずっとハンガリーの攻撃で時間は過ぎていった。
15分、お互いのボール回しは雑の極みでパスカットの連続。途中交代で入ったスルドゥもこのような状況で見せ場はまったく無し。21分にはエリア左外でマフテイのファウルによってFKが与えられる。なんとか防いだピンチも右CKからのクロスにはDF3人をもってしてもハンガリーに合わせられてしまう。ボールはフリーながら精度に助けられバーの上へ。23分には右のゲラからのパスで中奥に入れられると構えていたFWにシュートを打たれるが、これはポスト左に流れた。
その後もハンガリーは右のゲラを中心に攻撃を展開し、奪ったボールをゲラに渡すとギオアネがさっくりと簡単に抜かれ、キヴの身を呈したブロックでピンチは逃れた。しかし質はどうあれ一向にハンガリーの波状攻撃が止むことはなく、危険な時間帯が続く。たまのルーマニアの攻撃でもCKまでは得てもおそらくはショートコーナーでと考えたのだろうが、私が目を離したスキにすでにハンガリーがサイドをドリブルで駆け上がっているシーンになっていたようにもう集中力の点で期待はできない状況になっていた。
こんな感じで後半45分間は見ているルーマニアファンにとってはイライラの続く展開でずっと守勢に回ったルーマニア代表。シュートへの決定機は圧倒的にハンガリーの方が多く、そのシュートの個人能力の悪さで助かりなんとか勝利を収めました。本来なら1-3ぐらいの結果でもおかしくはなかった。 |
|
 |
ギオアネの笑顔が私の一番の喜び |
その他の結果
現在のグループ7の戦績
TEAM |
試 |
勝 |
分 |
負 |
得失 |
勝点 |
昇降 |
セルビア |
6 |
5 |
0 |
1 |
13:5 |
15 |
 |
フランス |
6 |
4 |
1 |
1 |
8:6 |
13 |
 |
リトアニア |
7 |
3 |
0 |
4 |
6:6 |
9 |
 |
オーストリア |
6 |
2 |
1 |
3 |
7:9 |
7 |
 |
ルーマニア |
6 |
2 |
1 |
3 |
7:10 |
7 |
 |
フェロー諸島 |
5 |
0 |
1 |
4 |
1:6 |
1 |
 |
|
|
質は違えどまるでオランダに攻められているような錯覚に陥るほどの守勢。しかも特に1点取っての守備固めとかではなく、ルーマニアの意思に反しての状況。攻めたくてもその形が作れない、ハンガリー相手に。期待のニクはまだ慣れるまで時間がかかりそうだし、アポストルは次回はサブかもね。 |
|
|
8月9日 ブカレスト
国際親善試合:ハンガリー戦
・ |
ルーマニア代表のラズヴァン・ルチェスク監督は来月12日に控えた第2戦となるハンガリーとの親善試合の国内メンバーを発表しました。すでに発表されていた海外組からはムトゥがどうやらインフルエンザになっているようで辞退。サプナルはコンディション不良のため今回は無理をせずに外される様子。また国内組として当確のゴイアンが先日イタリアのパレルモに移籍したため、形として追加の海外組としてついにデビューになります。
国内では順当なGK陣に特筆することはありませんが安定しているとして元ラピドのコンビが久々に選出。右の2番手としてダナナエがスタメン候補で、マフテイは右サイドも可能なことからそのバックアップとしての選出でしょう。中盤はおそらく海外の3人が占めるでしょうが、コドレアよりかはアポストルの方がスタメンをはる可能性が高いかもしれません。タナーセがコンディション不良ということで見送りの攻撃的MFは左のニクに右が好調のスルドゥと予想されていますが、右にダンチウレスクを入れるか、またはニクを左として右をマーラかロマンになりますか。
それにしてもマーラとダンチウレスクを今回も引っ張りましたが、どうなるかが見ものです。ストライカーのスルドゥをサイドで起用することで、すでに国内ではコステアを召集しないことへの多少の不満を上がっているらしいので。
追加:ラツとスタンクもケガにより辞退となりましたのでリストから外しました。 |
・ |
GK |
所属 |
生年月日 |
|
CAP |
ダヌーツ・コマン |
FCブラショフ |
1979.03.28 |
(30歳) |
9/0 |
コステル・パンティリモン |
FCティミショアラ |
1987.02.01 |
(22歳) |
2/0 |
チプリアン・タタルシャヌ |
ステアウア・ブカレスト |
1986.02.09 |
(23歳) |
0/0 |
DF |
|
|
|
|
クリスティアン・キヴ |
インテル(ITA) |
1980.10.26 |
(28歳) |
64/3 |
ミレル・ラドイ |
アル・ヒラル(S.A) |
1981.03.22 |
(28歳) |
53/1 |
ドリン・ゴイアン |
パレルモ(ITA) |
1980.12.12 |
(28歳) |
27/5 |
ミハイツァ・ネシュ |
ユトレヒト(NED) |
1983.02.19 |
(26歳) |
6/0 |
ヴァシレ・マフテイ |
ウニレア・ウルジチェニ |
1981.01.01 |
(28歳) |
4/1 |
マリウス・コンスタンティン |
ラピド・ブカレスト |
1984.10.25 |
(24歳) |
3/0 |
オヴィディウ・ダナナエ |
ウニベルシタテア・クライオバ |
1985.08.26 |
(23歳) |
0/0 |
MF |
|
|
|
|
パウル・コドレア |
シエナ(ITA) |
1981.04.04 |
(28歳) |
39/1 |
ティベリウ・ギオアネ |
ディナモ・キエフ(UKR) |
1981.06.18 |
(27歳) |
12/1 |
マキシミリアン・ニク |
ヘルタ・ベルリン(GER) |
1982.11.25 |
(26歳) |
1/0 |
ボグダン・マーラ |
CFRクルージュ |
1977.09.29 |
(30歳) |
8/2 |
コスティン・ラザール |
ラピド・ブカレスト |
1981.04.24 |
(28歳) |
8/0 |
ミハイ・ロマン |
FCブラショフ |
1984.11.16 |
(24歳) |
1/0 |
ユリアン・アポストル |
ウニレア・ウルジチェニ |
1980.12.03 |
(28歳) |
1/0 |
ロメオ・スルドゥ |
ステアウア・ブカレスト |
1984.01.12 |
(25歳) |
0/0 |
FW |
|
|
|
|
チプリアン・マリカ |
シュツットガルト(GER) |
1985.10.02 |
(23歳) |
32/12 |
ゲオルゲ・ブクル |
FCティミショアラ |
1980.04.08 |
(29歳) |
13/2 |
イオネル・ダンチウレスク |
ディナモ・ブカレスト |
1976.12.06 |
(32歳) |
7/2 |
|
|
8月6日 イタリア
監獄ステアウアから脱出 ゴイアンがパレルモ入団へ
ステアウア所属のルーマニア代表ドリン・ゴイアンはついに海外の扉を叩いたようです。28歳の彼の移籍先はイタリア・セリエAのパレルモになったとすでに公式発表されています。
先シーズンにカターニャを率いたワルター・ゼンガ監督の強い要望で今回の移籍交渉は行われたようで、最終的に移籍金200万ユーロ、サラリーは55万ユーロと見られています。常に移籍の噂がつきまといつつも、強欲オーナーのせいでどうせボツだろうと思われていた今シーズンの移籍交渉は他にもラツィオやヘルタなどの強豪とも行われていました。ステアウア監督時にゴイアンと一緒だったゼンガの後押しもあり交渉は締結しましたが、一つだけ懸念されるのは先シーズンにステアウアから熱望してディカを獲得し、かつての親交からたとえクラブが低調でもディカ個人には出場機会が与えられ、ステップアップになるだろうという予想を大きく裏切り、ディカにまったくチャンスを与えずに生殺しで選手生命を絶たせたこともあるので手放しで喜ぶには早いかもしれません。
ゴイアンはステアウアで開花して代表にも2005年から定着して27試合に出場しています。その長身の制空権と共にセットプレーでの得点力は特筆すべきものがあり、代表では5得点を記録。特に2008年欧州選手権予選オランダ戦での決勝点は彼をスターダムに押し上げました。
2008年本戦でも攻撃陣の不振の中にあって、堅固な守備はタマシュ共々に評価されましたが、2010年W杯予選では燃え尽き症候群と化したタマシュと共に大量失点を喫して、早期予選敗退の原因ともなっています。ラズヴァン体制で守備建て直し策でキヴ、ラドイのコンビになったことから長らく磐石であったスタメンからは落とされています。28歳での移籍はギリギリの賭けであるため、海外でどのように評判を変えさせるかが注目です。
・ |
8月4日 ワールド
地味に移籍マーケット
今年も8月末の移籍マーケット期限まで熱い交渉が行われていますが、現役ルーマニア代表や元代表にとってもそれぞれ自身のステップアップや最後の安住の地を求めて様々な動きがあるようです。
国内からはステアウア関係で元代表のヨヌーツ・ラダがバックアップに甘んじている現状からドイツ2部のカールスルーエへの移籍の噂が挙がっています。現在は3、4番手のセンターバックであり、新監督のベルゴーディもゴイアンやギオネアらのスタメンが放出されない限り、ラダの移籍は余裕で容認する気配。
また元代表でパナシナイコスやユトレヒトでプレーするもケガの影響で成功にはほど遠かったルチアン・サンマルテアンはアルジェシュへ古巣復帰した先シーズンに復活の兆しが見えたために今期からステアウアに加入するとの噂がありましたが、降格制裁を受けたアルジェシュとの契約延長にサインした模様。
ラダの移籍を左右するだろう現スタメンのゴイアンとギオネアについてはラツィオやヘルタ、プレミアのいくつかのクラブから打診はあるものの、あいかわらずの懲りない金の亡者であるオーナーのため、良いクラブへのステップアップはないようです。キャリアが下り坂になった頃にそれまでのリスペクトなど関係なく弱小リーグへと放出されるでしょう。
現代表の新星クリスティアン・タナーセはいままで多くのクラブからオファーがあり、クラブの降格もあって獲得レースに拍車がかかっていましたが、とりあえずはケルン、フルハム、マルセイユにしぼられたようです。
先シーズンにディナモに高額で国内復帰していたニコラエ・ミテアは開幕時の勢いは持続せず、金額に見合わないことと、ミテアの出場時間を求める利害が一致してフリーエージェントになった模様。現在はラピドとステアウアからしかオファーはないものの、本人いわくところディナモの魂を持って首都ライバルへの移籍は考えられないようであり、またもや無駄なプライドが選手生命を縮めそうです。噂ではチャンピオンズリーグに出場するもののその選手層に苦しんでいるウニレアが本戦出場をダシにして獲得との線も残っているとのこと。ペトレスク監督が好むかどうかが疑問ですが。
海外ではベンフィカからのレンタルであるも、リーガのラシン・サンタンデールで評価を上げた元代表ラズロ・セプシはその価値からかベンフィカに戻ると思われていますが、再度ラシンへレンタルされる可能性が高くなっているようです。今や世界最高峰のスペインリーグへの出稼ぎで名を上げた選手が古巣の中堅リーグでポジションがないというのは想像しがたく、普通であれば金銭面ということになりますが、たぶんベンフィカの方が金はあるのではと思いますので、詳細はわかりません。
ドイツからはコットブスで活躍して以来、ヴォルフスブルグ、シュツットガルト、ケルンと移籍先でパッとしないプレーを続けている元代表のセルジュ・ラドゥが2部に降格しているコットブスに復帰するようです。同じくコットブスで活躍した後にラドゥとセットでヴォルフスブルグに移籍したもののまったく出場機会が与えられずに何とか後半戦にアルミニア・ビーレフェルトにレンタルで移籍したヴラド・ムンテアヌはむなしくビーレフェルトが降格、最悪なことに本家ヴォルフスブルグはクラブ史上初のリーグ優勝を果たし、現在チャンピオンとして新シーズンに向けて練習している中で彼の居場所はなく、サテライトチームで過ごしているらしい。
・ |
8月4日 イタリア
反旗の戦士変わらず
ムトゥへの23億円の賠償支払いが決定したことについて周囲もざわついているようです。まずはフィオレンティーナのキャプテンであるマリオ・ダイネッリはムトゥへの協力を惜しまないとコメントしています。
『ムトゥ本人がこの裁定に納得いっていないことは当然でしょう。クラブの同僚はなるべくプレッシャーのかからないようにしています。そして彼のためにちょっとでも協力しようと募金を募ることに決めたとこです。』
ルーマニア代表のエースに対するこの仕打ちに協会のサンドゥ会長は
『まったくもって非人道的な判断である。契約解除しておきながら後になって高額の罰金を課すなんて、金をバラ撒くだけでなく、金を詐取するのもチェルシーは一流なクラブだ。』
そして当のムトゥ本人もインタビューに答えています。
『スポーツ裁判所の決定に関して、まずは裁定を尊重していることを表したい。同時に、自分だけでなく、スポーツ全般にとっても極めて不当と思われる裁定に対し、批判する自由な権利を示さないわけにはいかない。自分はすでに若かりし頃の過ちの代償を十分に払ったと考えており、現在は人間としてもサッカー選手としても、そういったことから離れていることは明らかだ。チェルシーが一方的に契約を解除したことも考慮すれば、自分は、かなりの歳月が過ぎた今、その過ちを濫用とも思える賠償請求にすることはできないと思う。自分はスポーツマンであると同時に、それ以前にEUの市民でもある。スポーツ裁判というのは、我々が自由に属する共同体の原則や権利を尊重しなければいけないはずだ。よって、常にスポーツ面でのルールを尊重しつつ、自分の権利を守るために、その点においても検討していくつもりだ。連帯感を示してくれたフィオレンティーナとその幹部たち、チームメートたち、ファンには感謝している。自分と彼らの名誉のためにも、さらに頑張り続けることを約束する。』
私の感想というともう反論することに努力するのではなく、いかにして支払っていくかの方向を考えることに努力せよということ。反論すればするほどムトゥの人となりが判断されてしまうだろうし、元々、前妻への暴力、監督采配批判、スピード違反、ポルノ女優との戯言というようにムトゥという存在に対しての風評はすでに良いものではない。高額であるあまりにいろいろ周囲から声が上がっているが、例え小額の賠償請求であってもムトゥという人物は反旗を上げるだろうことは想像に易くない。それはいわれのない評判ではなく、今まで自分がしてきた悪事がそうさせてしまうもっともなことなのである。多額の移籍金を捻出したもののメインであるサッカーをないがしろにしてコカインなんぞ悪の快楽に身を染めた選手への判断としてはチェルシーの言い分のほうが大きくうなずけるだけにもう騒ぐべきではない。
・ |