Romanian Soccer Today 2002.4
4月27日 ナント

  モルドヴァンの不遇なシーズン

 フランスリーグのナントに所属するヴィオレル・モルドヴァンは今シーズン活躍できなかった事から、来シーズンに向けて新しくチームを探さなければならない状況にあることを自身で認めています。

 『私はチームの中の高給取りの一人です。そしてチームがいまだに私に対して払う意思があるかは微妙な位置にいます。』とモルドヴァンは述べています。

 現在29歳のモルドバンは今シーズンは5ゴールしかあげていません。『本当にみじめなシーズンだったよ。恥ずかしくて穴があったら入りたいです。私はこのチームが好きだし、チームメイトも好きです。家族も幸せな暮らしができています。しかしピッチの上ではとても苦しみました。』

 先シーズンのモルドバンはフェネルバフチェからシーズン途中に移籍し、23試合に出場して11ゴールをあげ、ナントのリーグ優勝に多大な貢献をしました。しかし今シーズンはケガ続きで特に前半戦はほとんど出場できず、チームも最下位に甘んじた時期もありました。現在は中位をさまよっています。
4月17日 ブカレスト

  ポペスクのインタビュー 『いまさら2部ではプレーしない』

 レッチェ所属のルーマニア代表ベテラン選手、ゲオルゲ・ポペスクはあと2シーズンはがんばりたいとあくまで現役にこだわる意思を明らかにしました。

 『現在、とてもコンディションはいいです。自分でも驚いているくらいです。それでももちろんこの年で現役を続けるとなれば、さらなる努力が必要でしょう。しかしそれさえも問題ないと確信しています。』

 ポペスクは2月に前所属のガラタサライからチームディレクターの要職への打診をされていましたが、現役にこだわる彼はこれを断っています。しかしレッチェでプレーし続けることも否定しています。レッチェはすでに来シーズンのセリエB降格が決定しているからです。

 『レッチェでのシーズンは終わったよ。もしホーム最終戦でキエーボに勝っていたら違ったかもね。私は2部なんかでは決してプレーしないつもりです。こういう状況になったらチームを去ることが契約条項でも許されているからね。わざわざキャリアを汚すようなことはしませんよ。』

 彼は現在おそらく最後のクラブになるだろうチームについて焦って決めようとはしてません。

 『私が望む限りではイタリアにとどまることもできます。必要としてくれているいくつかチームから話を頂いていますからね。まだ名前はいえませんけど。私のエージェントのベカリはトルコでの話もいくつかピックアップしています。私も戻りたいという気持ちはあります。もちろん選手としてね。』

 『本当にレッチェでのシーズンは悔やみきれません。チームには素晴らしい選手が揃っていました。しかしどうも運に見放されていたようでなりません。ホームで敗れたペルージャとトリノの試合ではとてもプレーできるようなグラウンド状態ではなかったし、ボローニャ戦では2-1、3-2と常にリードしていたにもかかわらず、残り20分で3-4とひっくり返されたのですから。』

 またポペスクは現在の代表チームについても一言。

 『メンバーを見るとさすがに年を感じます。しかし今回のようにケガで大量離脱という状況下では私やドリネル・ムンテアヌのようなベテランの存在が大きいでしょう。現在若い選手がたくさん召集されていますが、才能をひしひしと感じます。』
4月17日 ワルシャワ

  国際親善試合

ポーランド戦
  
ケガ人多しながらも東欧2連勝。しかもポーランドはW杯に出れるのですよね。

ザウィサ・スタジアム
ポーランド 0 02 2 ルーマニア
00


T・ハイト
30
35
85
V・ガネア
A・ムトゥ
イエジー・ドゥデク
トマシュ・クロス
(41分 マレク・コズミンスキ)
トマシュ・ハイト
ミハル・ゼウワコウ
(46分 トマス・ジャサ)
ヤツェク・ジエウィンスキ
(46分 アルカディウス・バク)
ラドスワウ・カルズニー
ヤツェク・クシノヴェク
バルトシュ・カルヴァン
トマシュ・イヴァン
(63分 カミウ・コソウスキ)
パベル・クリサロヴィツ
マチエイ・ズラウスキ
(46分 マルチン・ゼウワコウ)
GKGK
DF
DF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
ボグダン・ロボンツ
アドリアン・イエンクシ
ゲオルゲ・ポペスク
ミレル・ラドイ
フローリン・ショアヴァ
ティベリウ・ギオアネ
(84分 エウジェン・バチウ)
パウル・コドレア
ドリネル・ムンテアヌ
フローレンティン・ドゥミトル
(65分 フローリン・チェルナト)
アドリアン・ムトゥ
ヴィオレル・ガネア
(77分 オヴィディウ・ペトレ)
イェルジ・エンゲル 監督 アンヘル・ヨルダネスク
3-5-2フォーメーション 3-5-2フォーメーション
警告
アルカディウス・バク
ヤツェク・ジエウィンスキ
トマシュ・ハイト
66
67
72

75
82



ドリネル・ムンテアヌ
ティベリウ・ギオアネ
ベンチ
マティシェク
マイダン
ワルドシュ
スウィルチェフスキ
クリスティアン・ムンテアヌ
ヴラド・ムンテアヌ
カタリン・クルサル

プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 ワールドカップ出場を控えながら前回ホームで日本相手に手痛い敗戦をしているポーランドと、まさかの予選敗退で日本のファンに衝撃を与えたルーマニアとの一戦はその予想されるモチベーションの差と現在ルーマニアのヨルダネスクを悩ませている主力選手10人のケガによる離脱のためポーランド有利と囁かれる中でポーランドは主力数名をベンチ下げて、控え選手の実力を測るという出場決定国の特権を使ってくる屈辱のスタート。

 まず試合序盤9分にいきなりガネアがまず一本目のシュートを放ち相変わらずの好調ぶりを見せる。一方ポーランドはカルヴァンのヘッドやカルズニーらのシュートはいずれも枠外に。またルーマニアディフェンス陣の安定していたため、ルーマニアの主導権のまま試合は進んでいった。

 そしてまずルーマニアが先制。前半30分にポーランドDF、クロスのペナルティエリア付近でのミスをつきボールを奪ったガネアがデュデクとの一対一を冷静にゲット。自身3試合連続のゴールを決め喜びもひとしお。

 またその5分後にはムンテアヌのFKからムトゥが押し込んで2点目。やはり急造のポーランドDFの連携が甘かったことが露呈した結果だった。

 後半スタートからはポーランドは本来のスタメン選手を何人か投入するが、特に効果があるものではなかった。逆に70分にはコズミンスキがチェルナトを倒してしまい、ルーマニアにPKが与えられることとなる。

 これで試合は決まったように思えたが先制点を決めたガネアがデュデクの好セーブにこれを阻まれると、これに続けとばかりに攻撃陣が奮起し、86分にFKからポーランドのゴールが生まれる。

 しかしこれが最後のゴールとなったポーランドは屈辱の2連敗。ルーマニアは2連勝でどっちがワールドカップ出場国かわからないと評する専門家も少なくない。

その経験値が途絶える前に戦力の底上げを

 試合後のポーランド監督エンゲルのコメント:
『スタメンをサブの選手で固めたのは本選前にテストしてみたかったからです。戦術に関しても一次リーグの対戦国であるポルトガル、韓国、アメリカが偵察にきていたことも知っていたので、全てを見せるわけにはいきませんね。』だそうです。

 ルーマニア代表のコメント。まずはポペスクから
 『我々はワールドカップに出場する各国を見ていると胸クソ悪くなります。今回の勝利も我々にとっては勝ったという気がしません。予選敗退したという嫌な事実が増長されるだけなのです。我々はワールドカップに出場する国に対して勝ち続けることができるチームです。国内の評価もまた同じです。しかしあたりまえの事ですがスロヴェニアとのプレーオフの時に戻ることはできません。2004年の欧州選手権に向けてチーム力を向上させなければならないという使命しか残っていないのです。』

 得点を決めたアドリアン・ムトゥも同じくほろにがさだけを感じています。
 『今回の試合は良いパフォーマンスを見せることができました。しかしそれだけなのです。結局はワールドカップに出場できなければ、存在しないと同じことなのです。我々がこのまま勝ち続けてもワールドカップ自体がTVの中の存在でしかないのです。』

 3試合連続ゴールを決めたにもかかわらず、PKを失敗したガネアは
 『他の選手について述べる余地はないでしょう。フランス戦の後に同点のPKを失敗したムトゥについてとやかく言った後に自分にも跳ね返ってきたわけですから。人生における教訓を教えられた感じですね。今回は決まりの悪い終わり方になりましたが、チームについては昇り調子ですね。』

 最後にルチェスクと並んでルーマニア代表監督最多の59試合を記録したヨルダネスクから
 『もうスロヴェニアとのプレーオフは思い出したくもないです。すでに我々は2004年の欧州選手権に向けて発進しています。すべてはもう過去のことなのです。好調なプレーでポーランドに勝利しましたが、まだ改善点もたくさんあります。次のボスニアとの予選第一戦に向けてもっとチームを成長させなければならないでしょう。』

4月17日 ブカレスト

  ケガの連鎖止まらず、追加召集発表

 ポーランド戦を前にしてルーマニア代表監督のアンヘル・ヨルダネスクはケガによる主力選手の離脱が代表チームに危機的状況をもたらしていると嘆いているようです。

 現在、ニクラエ、イリエ、ステレア、パンク、フィリペスクが召集辞退していましたが、さらに発表された中からもコントラ、キヴ、ストイカ、ギオネア、モルドヴァンの5選手がケガ又は体調不良により、欠場することになりました。

 『私は今までこんな貧弱な代表を見たことがない。これじゃ正式な国の代表とは言えない。まさにBチームじゃないか!』とご立腹です。


 新たに辞退 追加召集
 コスミン・コントラ(ACミラン)
 クリスティアン・キヴ(アヤックス)
 アリン・ストイカ(アンデルレヒト)
 ソリン・ギオネア(オテルル)
 ヴィオレル・モルドヴァン(ナント)
フローレンティン・ドゥミトル(ステアウア)
エウジェン・バチウ(バカウ)
クリスティアン・ダンチア(アルジェシュ)
ヴラド・ムンテアヌ(ディナモ)

 またモルドヴァンについては追加召集発表後の合同練習中に大腿部の違和感で離脱。追加せずにこのままいくそうです。

4月13日 ブカレスト

  国際親善試合:ポーランド戦

国内メンバー発表
  
代表のヨルダネスク監督は4月17日にビドゴーシチでポーランド戦に臨むルーマニア代表の国内組メンバーを発表しました。新戦力として現在リーグ屈指のGKと言われているオテルルのクリスティアン・ムンテアヌがついに召集。またナシオナルの19歳MFオヴィディウ・ペトレとオテルルのギオネアも嬉しい初召集となりました。得点ランクトップのクルサルも連続召集。しかしケガから明けたばかりのフィリペスクがまたもや再発したので代替としてラピドのキャプテンであるイエンクシが呼ばれることになりました。ステレアもケガですね。

 ボグダン・ロボンツ GK  ディナモ・ブカレスト 19cap
 クリスティアン・ムンテアヌ GK  オテルル・ガラチ 0cap
 ゲオルゲ・ポペスク DF  レッチェ(ITA) 108cap
 コスミン・コントラ DF  ACミラン(ITA) 31cap
 クリスティアン・キヴ DF  アヤックス(NET) 20cap
 ミレル・ラドイ DF  ステアウア・ブカレスト 16cap
 フローリン・ショアヴァ DF  ラピド・ブカレスト 6cap
 アドリアン・イエンクシ DF  ラピド・ブカレスト 5cap
 ソリン・ギオネア DF  オテルル・ガラチ 0cap
 ドリネル・ムンテアヌ MF  ヴォルフスブルグ(GER) 106cap
 パウル・コドレア MF  ジェノア(ITA) 11cap
 ティベリウ・ギオアネ MF  ディナモ・キエフ(UKR) 7cap
 アリン・ストイカ MF  アンデルレヒト(BEL) 5cap
 フローリン・チェルナト MF  ディナモ・キエフ(UKR) 1cap
 オビディウ・ペトレ MF  ナシオナル・ブカレスト 0cap
 ヴィオレル・モルドヴァン FW  ナント(FRA) 64cap
 ヴィオレル・ガネア FW  シュツットガルト(GER) 26cap
 アドリアン・ムトゥ FW  ヴェローナ(ITA) 19cap
 クラウディウ・ニクレスク FW  ディナモ・ブカレスト 2cap
 カタリン・クルサル FW  FCMバカウ 0cap

4月10日 アムステルダム

  もはや止められないキヴの去就

 アヤックスは引き止めているものの、あいかわらず多くのビッグクラブからのオファーが絶えないルーマニア代表クリスティアン・キヴは自身でもクラブを去る用意があることを認めつつも残留の可能性についても語っています。

 『私は監督のロナルド・クーマンにも興味をもたれている海外のチームへの挑戦も常に考えていることを話しています。しかし最近、まだこのチームで学ぶべきことがあるとも思っています。』

 彼は現在ACミラン、インテル、バルセロナから正式にオファーが来ています。
4月3日 アンデルレヒト

  ストイカとアンデルレヒトの関係が修復不可能へ

 アンデルレヒト所属のルーマニア代表アリン・ストイカは以前に『新しい契約にサインする前にアンデルレヒトがリーグタイトルを獲得し、チャンピオンズリーグに出れるのであれば待ちましょう。』と発言したことを取り下げました。

 アンデルレヒトは現在リーグの3位につけており、首位のブルージュとの差は残り5試合で4ポイントになっています。しかしストイカはこのリーグの結果は自分の将来に何ら関係しないだろうと述べています。

 ストイカは昨年の10月のロンメル戦でケガを装い30分でピッチを去ったとチームから非難されてからずっとアンデルレヒトを去る意思を表明しています。

 それ以来アンデルレヒト側からの新しい契約についても聞く耳を持たず、クラブとメディアから非難されていました。そして彼は言われているいろいろな嘘についてはうんざり気味で、ダンマリを決めこむことにしています。
4月3日 ブカレスト

  国際親善試合:ポーランド戦

海外メンバー発表
  
 代表のヨルダネスク監督は4月17日にビドゴーシチでポーランド戦に臨むルーマニア代表の海外クラブ所属組メンバーを発表しました。前回のウクライナ戦メンバーと同じ中にモルドヴァンがケガから復帰してエントリーされています。期待のキエフのデュオも落とされず起用されています。

 ゲオルゲ・ポペスク DF  レッチェ(ITA) 108cap
 ユリアン・フィリペスク DF  ベティス(SPA) 48cap
 コスミン・コントラ DF  ACミラン(ITA) 31cap
 クリスティアン・キヴ DF  アヤックス(NET) 20cap
 ドリネル・ムンテアヌ MF  ヴォルフスブルグ(GER) 106cap
 パウル・コドレア MF  ジェノア(ITA) 11cap
 ティベリウ・ギオアネ MF  ディナモ・キエフ(UKR) 7cap
 アリン・ストイカ MF  アンデルレヒト(BEL) 5cap
 フローリン・チェルナト MF  ディナモ・キエフ(UKR) 1cap
 ヴィオレル・モルドヴァン FW  ナント(FRA) 64cap
 ヴィオレル・ガネア FW  シュツットガルト(GER) 26cap
 アドリアン・ムトゥ FW  ヴェローナ(ITA) 19cap



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