Romanian Soccer Today 2002.2
2月20日 ブカレスト

  スンマルテアンのディナモ移籍が近づく

 現在ルーマニア国内で最も将来性溢れる若手の一人として注目を浴びているグロリア・ビストリツァのルチアン・スンマルテアンはディナモ・ブカレストへの移籍がきまった模様。

 22歳のスンマルテアンの移籍交渉は何週間も前から行われていて、大筋で合意に達したようです。この交渉ではグロリア側に35万ユーロ、そして将来の移籍に関して25%の取り分が織り込まれる予定。

 『細かい点ではまだつめる必要がありますが、もし全てがまとまれば来週にでもサインはできるでしょう。しかし100%合意とはまだ言えません。人生にはなにが起こるかわかりませんよ。』

 スンマルテアンはテクニカルなMFで、1部リーグで50試合とルーマニアU-21で8試合に出場しています。これが実現すればディナモはこの期間にすでに獲得したチェアラウルのコステル・イリエと合わせて有能な若手を2人も得たことになります。
2月18日 ブカレスト

  ルチェスクがガラタサライと契約延長へ

 トルコのビッグクラブのガラタサライは現監督のルーマニア人ルチェスクと2年延長の契約を結びました。

 『ルチェスクは他のヨーロッパからのオファーがあったにもかかわらず、残留を望んでくれました。彼はチームに信頼を置いているし、今シーズンのリーグ優勝を切望しているのです。』とはクラブのコメント。

 ルチェスクはテリムがUEFAカップを制し、ACミランに去った後に2年契約でガラタサライに来ました。そしてテリムがまた戻ってくるのではという噂がありましたが、ルチェスク体制で続行するようです。
2月17日 ブカレスト

  リバプールがコントラ獲得を示唆

 まだ噂ではありますがプレミアリーグのリバプールはACミラン所属のルーマニア代表右サイドバックのコスミン・コントラを獲得する準備ができているという。

 この噂は最近スタメンのチャンスがなくなっているコントラ自身がACミランから去りたがっているということが明らかにされた先週あたりから浮上してきているらしいのです。

 コントラは当初はその攻撃的スタイルでイタリアでもセンセーショナルを巻き起こしていましたが、徐々に希薄な守備意識として叩かれるようになってきています。
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2月15日 ブカレスト

  ガラツィのギオネアが海外移籍を自ら放棄

 オテルル・ガラツィ所属のソリン・ギオネアは多額のサラリーを得るチャンスがあるウクライナのシャフタル・ドネツクのオファーを蹴って残留することを決めたようです。

 元U-21代表のギオネアは先日シャフタルのトライアウトを受けていて、すでに所属している同郷のダニエル・フローレアとマリアン・アリウツァと共にチームの戦力になると期待されていました。しかしネヴィオ・スカラ監督もトライアルで絶賛していたにもかかわらず、そして1ヵ月のクラブ間の交渉も合意していたにもかかわらず、突如としてオテルルに留まる決心をしています。

 『水曜日のトライアルの後、私はこのチーム内にあっては主力選手にはなれないし、適応することもできないとスカラ監督には伝えました。』

 もし移籍していたら1シーズンで12万ユーロを稼ぐことになっていただけに、急の心変わりには誰もが理解できていないようです。ホームシックでしょうか。
2月14日 スペイン

  コブラの毒はまだ猛毒なのか?

 スペインのバレンシアに5年間在籍したアドリアン・イリエは新たにベティスと3年契約を結ぶ可能性が高くなっています。

 イリエは97年にガラタサライから移籍してきてすぐに印象深いプレーでスタメンを奪いましたが、度重なるケガによりポジションを失っていました。

 またベティスの他にもプレミアリーグのエバートンやミドルスブラからもオファーがありましたが、同僚のフィリペスクがいることも有利に動いたようです。
2月13日 フランス

  国際親善試合

フランス戦

  
ジダンを完璧に抑えたギオアネは前評判どおりの逸材であることがわかった。そして一矢を報いるガネアの芸術的なバイシクル。それだけでも良しとしますか。

スタッド・ドゥ・フランス
フランス 2 20 1 ルーマニア
01
P・ヴィエラ
E・プティ
1
26

88


V・ガネア
ウルリッヒ・ラメ
リリアン・テュラム
マルセル・デサイー
ミシェル・シルベストレ
ヴァンサン・カンデラ
パトリック・ヴィエラ
(46分 クロード・マケレレ)
エマニュエル・プティ
(46分 アラン・ボゴシアン)
ジネディーヌ・ジダン
(71分 エリック・カリエール)
ロベール・ピレス
ティエリー・アンリ
(71分 ダビド・トレゼゲ)
クリストフ・デュガリー
(59分 シルバン・ヴィルトール)
GKGK
DF
DF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFFW
FWFW
FWFW
FWFW
ボグダン・ロボンツ
コスミン・コントラ
(86分 フラビウス・ストイカン)
ミレル・ラドイ
ゲオルゲ・ポペスク
クリスティアン・キヴ
ラズヴァン・ラツ
(46分 フローリン・ショアヴァ)
ティベリウ・ギオアネ
ドリネル・ムンテアヌ
アドリアン・ムトゥ
アドリアン・イリエ
(46分 ヴィオレル・ガネア)
ヴィオレル・モルドヴァン
(71分 ダニエル・パンク)
ロジェ・ルメール 監督 アンヘル・ヨルダネスク
4-4-2フォーメーション 5-3-2フォーメーション
警告
51 V・ガネア
ベンチ
グレゴリー・クペ
ミカエル・シルベストレ
ウィリー・サニョル
ボグダン・ステレア
ダニエル・プロダン
アドリアン・イエンクシ
パウル・コドレア

プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 来たるワールドカップに向けてプレーオフで敗退したルーマニアにとっては98年、2000年と大舞台を連覇した最強と呼ばれるフランス相手にテストマッチながら対戦できる幸運と、再出発に向けての一歩が刻まれた。一方フランスにとっては3ヶ月ぶりの代表試合となるが、本線に向けての戦力の見極めという双方目的は違えど並々ならぬ意気込みで試合は開始。

 近年言われるルーマニアの開始直後、得点直後の集中力のなさがいきなり露呈したのが開始1分。フランスのエースのアンリを執拗なマークするも、プティのフリーキックはポスト近辺に陣取っていたヴィエラの強力なヘディングによってロボンツの牙城を崩される。1-0。

 プレーオフでのまさかの敗退はフロックであると証明したかったルーマニアだが、フランス相手にいきなりの劣勢でピンチに。そして若干濡れたピッチに苦しむフランス同様に、パス回しに秀でているルーマニアにとってもそれはしかり。こうなると地力に勝るフランスが追加点を奪うにはそれほど時間はかからなかった。

 26分になると押し気味に進めていたフランスがデュガリーの突破からチャンスを作ると、エリアギリギリゆえにラドイとポペスクという前予選から連携を強くしていたコンビも待ち受けていたプティにマークが緩む。待ち受けていたプティが左足で冷静に決めて追加点。

 全体としては現在最高のプレイヤーとして名高い司令塔のジダンを新鋭のティベリウ・ギオアネが完璧に
抑えて、エースのアンリにも注意深くケアしていたDF陣だったが、伏兵とも呼べるフランスの守備的MFの2人に決められるところに弱さと言うよりかはフランスの総合的な強さを見せられることに。

 さすがの2失点にルーマニアがようやく盛り返す。30分に中盤からのビルドアップでエリアに侵入したドリネル・ムンテアヌがエリア内でバルセロナ所属のクリスタンバルに強引にチャンスをつぶされるとPK判定に。しかしこのPKを任されたムトゥは追い上げのチャンスをポストに直撃させてしまい、追い上げの機運はつぶされてしまう。

 後半になるとフランスはこの日ゴールを決めたヴィエラとプティを下げて、本大会に向けて現有戦力のテストに入った。この交代を機にルーマニアはポゼッションを多く占めることになったが、すんでのところで強固なフランスDFに弾き返されてしまう。

 そんなながらも攻勢を途切れさせないルーマニアはあいかわらず危険な存在のジダンをギオアネが持続して決定的な仕事をさせない。そしてラピドのダニエル・パンクが前がかりになっていったGKウルリッヒ・ラメの位置を良く見て放ったループがゴールに吸い込まれると思われたが、ギリギリGKに指先でクリアされた。

 後半26分にはついにルーマニアの組織的なディフェンスに苦しめられていたジダンとアンリを下たことで、2失点しながらも堅固と表現できるDF陣とジダンを完封したギオアネの仕事振りが露になり、新しい船出をとるルーマニアのテストとしては一抹の結果を出せたことになった。

 そして88分についに意地の得点という結果が生まれる。サイドのクロスを後ろでに上手く胸でトラップしたガネアは背後のゴールに向かって華麗なバイシクルを決めてようやく1点を返した。このゴールはフランス主体で放送される日本の民放TVにも「その後1点を返されるも」的な感じで放送され、ガネアの綺麗なオーバーヘッドの雄姿は確認できた。

 本大会に向けてのフランスと世界的名声と結果を求めるルーマニアにとって共に良いテストマッチとなったと言っても良い1戦となった。

 『最初の20分は我々はあまりよくなかった。しかしその後は調子を上げていった。そして最後の20分も良くなかった。終了5分前なんかは致命的とも言えるでしょう。しかしながらテクニック溢れるルーマニア相手のテストマッチとしては良いテストマッチになったと言いたい。』−ロジェ・ルメール監督

 『国内選手はリーグ戦が中断時期にあり、2ヵ月ぶりのプレーとなるので難しい部分もあったのは否めない。しかしそれでも評価に値する動きで、いく人かの若手選手にとってはU-21代表からフル代表でも十分にやっていけるレベルであることを証明しました。2失点はルーマニアDFのミスからのものでしたが、時間が解決するでしょう。』−ヨルダネスク監督

現代の最高プレイヤーを抑えるギオアネ


2月7日 ブカレスト

  国際親善試合:フランス戦

国内メンバー発表

  
 代表のアンヘル・ヨルダネスク監督は来月13日にパリで行われるフランス戦に臨むルーマニア代表の追加分の国内メンバー8人を発表しました。先じて1日にはイタリア・セリエBのメッシーナへ移籍したプロダンが追加召集されています。そしてラピドで国内有数の左ウイングバックとされるラズヴァン・ラツが初召集。

 『今試合でいくつかのポジションで世代交代を見極めるつもりです。ただ98年W杯と2000年欧州選手権を連覇したフランスと対戦できるという栄誉だけで喜んではいません。結果としても最良のものを求めるし、負けることが必須とも感じていません。サッカーでは何が起こるかわからないのです。』

 また、代表アシスタントとしてアントン・ドボシュとイリエ・スタンが就任したこと、3月27日にホームでウクライナと、4月17日にアウェイでポーランドと親善試合が組まれたことも同時に発表されています。

 ボグダン・ステレア GK  ラピド・ブカレスト 80cap
 ボグダン・ロボンツ GK  ディナモ・ブカレスト 17cap
 ゲオルゲ・ポペスク DF  レッチェ(ITA) 106cap
 ダニエル・プロダン DF  メッシーナ(ITA/2div) 55cap
 コスミン・コントラ DF  ACミラン(ITA) 29cap
 クリスティアン・キヴ DF  アヤックス(NET) 18cap
 ミレル・ラドイ DF  ステアウア・ブカレスト 14cap
 アドリアン・イエンクシ DF  ラピド・ブカレスト 5cap
 フラビウス・ストイカン DF  ウニベルシタテア・クライオバ 2cap
 ドリネル・ムンテアヌ MF  ヴォルフスブルグ(GER) 104cap
 ラウレンティウ・ロシュ MF  ヌマンシア(SPA/2div) 22cap
 パウル・コドレア MF  ジェノア(ITA/2div) 10cap
 ティベリウ・ギオアネ MF  ディナモ・キエフ(UKR) 5cap
 フローリン・ショアヴァ MF  ウニベルシタテア・クライオバ 4cap
 ラズヴァン・ラツ MF  ラピド・ブカレスト 0cap
 ヴィオレル・モルドヴァン FW  ナント(FRA) 63cap
 アドリアン・イリエ FW  バレンシア(SPA) 47cap
 ヴィオレル・ガネア FW  シュツットガルト(GER) 24cap
 アドリアン・ムトゥ FW  ヴェローナ(ITA) 17cap
 ダニエル・パンク FW  ラピド・ブカレスト 3cap



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