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Romanian Soccer Today 2002.5
5月29日

  リンカルが失意を経てパナシナイコス入団の幸運

 ステアウア・ブカレスト所属の元ルーマニア代表エリック・リンカルはギリシャリーグのパナシナイコスへの入団が決まったようです。詳細は明日の入団会見で明らかになる模様。

 23歳のリンカルはステアウアの5シーズンで106試合に出場して2度のリーグ優勝を経験。5度の代表キャップを記録し、2000年の欧州選手権のメンバーにも選ばれていました。しかしそんな彼も今シーズン序盤にピツルカ監督にサテライト送りにされ、冬の移籍マーケットでは戦力外としてロシアのスパルタク入りが進められる。結局練習試合には出場したものの、交渉は決裂して失意の帰国の中でトップチームに昇格。しかしシーズン終了後にはあらためて構想に入っていないことが告げられていました。

 『私はピツルカ監督に対して周りが思っているような憎悪はありません。もちろん戦力外という事実はありましたが、今は関係は良好です。今季にいたってはステアウアはリーグを制した昨季のようなモチベーションがなかったように思います。それが連覇を逃した理由ではないでしょうか。またいずれはステアウアに喜んで迎え入れられたいですね。今回の移籍に関しては良い機会だと思います。チャンピオンズリーグではなく、UEFAカップへの参戦となりますが、代表復帰を狙う私にとってはレベルの高いクラブです。』
5月24日 バレンシア

  コブラの時代よ、さようなら

 バレンシアのアドリアン・イリエは契約期間満了により、今日スペインをあとにしました。バレンシア首脳陣の彼に対する態度に憤りを感じたままに...

 『私はチームメイトとの間に何も問題はなかった。しかし、首脳陣の私に対する態度にはうんざりさせられたよ。アングロマにはしたくせに、私には退団セレモニーの機会すら与えてくれなかった。おかげでファンに対しての挨拶すらできなかったんだ。』
 
 彼の契約は本来は6月まで残っていましたが、来たる結婚式のため、バレンシアの最終トレーニングに参加しなかったことも少なからず影響してるのでしょうか。
5月20日 サウサンプトン

  ペトレスクのキャリアが風前のともし火に

 今やすっかり忘れ去られているサウサンプトンのダン・ペトレスクはゴードン・ストラカン監督と自身のクラブでの将来について話し合う準備をしているようです。

 この34歳の元ルーマニア代表選手はあと一年クラブとの契約が残っていますが、去年はケガの回復後もまったく出場機会が与えられなかったのでこれ以上残ることになにもメリットはないと考えています。ペトレスクは今までジェノア、チェルシーで輝かしいキャリアを積んできましたが、サウサンプトンではこの経歴さえも無駄にしてしまうような時間しか過ごしていません。

 以前から親交のあるホドル監督がいるトッテナムからの誘いの手も今や過去の話になってしまっているだけに、ペトレスクの移籍先があるかどうかが気になるところです。
5月15日 アムステルダム

  株が上がり続ける若きキャプテン

 アヤックスのテクニカルディレクターのレオ・ビーンハッカーはいま噂されているチームの2大ヤングスターのクリスティアン・キヴとズラタン・イブラヒモビッチの離脱についてその可能性を否定しました。

 キヴについては2006年までアヤックスとの契約が残っていますが、キヴ自身の希望であれば移籍する自由が追加条項として入ってます。

 『キヴはさまざまなビッグクラブから興味も持たれていますが、国内2冠達成後に心変わりしたようですね。チームの雰囲気も良いですし。イブラヒモビッチに関しても先週ローマからの正式なオファーがありましたが、結局はワールドカップ後にはアヤックスに戻ってきます。』
5月12日 アレクサンドロポリス

  国際親善試合(Bマッチ)

ギリシャ戦

  
Bマッチだからといって負けるのは悔しいものです。この中で誰かフル代表のお眼鏡にかなった者はいるのでしょうか。答えはいずれわかるでしょう。

アレクサンドロポリス・スタジアム
ギリシャ 3 10 2 ルーマニア
22
D・ニコライディス

S・ジャンナコプロス
K・コンスタンティニディス
19
57
59
73
84

C・ドラガン


C・タナーセ
アントニス・ニコポリディス
(46分 ミショポウロス)
カサンピス
ステリオス・ヴェネティディス
(46分 ギオルゴス・ゲオルギアディス)
パナイオティス・フィサス
ヤニス・ゴウマス
ヴァジリス・ラキス
(46分 ステリオス・ジャンナコプロス)
テオドリス・ザゴラキス
(46分 ムパシナス)
ジシス・ヴリザス
(59分 パンテリス・コンスタンティニディス)
パンテリス・カフェス
デミス・ニコライディス
(46分 アレクサンドリス)
ギオルゴス・アマナティディス
GKGK
DFDF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
ヨヌーツ・イリミア
(63分 エドゥアルド・スタンチョウ)
ジョルジェ・オガラル

(59分 ダニエル・バラン)
ソリン・ギオネア

(79分 マリン・ヴァタヴ)
エウジェン・バチウ

クリスティアン・ダンチア
(48分 アドリアン・ネアガ)
フローリン・ショアヴァ
(71分 シュテファン・グリゴリエ)
ルチアン・スンマルテアン
オビディウ・ペトレ
ヴラド・ムンテアヌ

フローリン・ブラトゥ
(76分 チプリアン・タナーセ)
クラウディウ・ドラガン 
オットー・レーハーゲル 監督 イオン・モルドヴァン
4-4-2フォーメーション 4-4-2フォーメーション

プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 共に国内若手で臨んだ試合は常に先手を取ったギリシャB代表に軍配が上がったようです。

 少なくとも代表を経験している選手を軸にしてオーダーを組んだものの、守備陣の安定が確立するには時間がかかり、その虚をつかれた前半19分にAEKアテネのストライカー、ニコライディスに決められてルーマニアにとっては苦しい後手の展開に。その後はバチウ中心にまとまりを見せてきたディフェンスによって失点は防げた一方で、攻撃の核であるスンマルテアンが徹底マークにあって、頼みのスピードキング、ブラトゥには繋げずに得点も沈黙していった。

 後半になってから攻撃システムをサイド攻撃にシフトするといきなり効果に現れる。後半8分に右サイドバックのオガラルが激しいアップダウンの末に上げたクロスにドラガンが合わせて試合を振り出しに戻すことに成功。しかし同点で浮ついた状態に襲い掛かってきたジャンナコプロスのカウンター攻撃で再度リードを許すルーマニア。この世代での実力においてはギリシャに分があるように、後半28分にも追加点を奪われて万事休す。

5月9日 マドリッド

  レジェンドの宴にハジが登場

  7日にサンチャゴ・ベルナベウで行われたレアル・マドリッド主催の国際的麻薬撲滅運動のチャリティーマッチで我らのゲオルゲ・ハジがピッチに戻ってきました。

 チームは元レアル・マドリッド所属のスペイン選手(カマーチョ、チェンド、ガルシア・コルテス、ガジェゴ、ロレンテ、ミチェル、マルティン・バスケス、ブトラゲーニョ、サンティラナ、ゴルディージョ他)対元助っ人をベースとした外国籍選手(マテウス、カントナ、ズビサレータ、ベルゴミ、シュティーリケ、ゲレツ、ジレス、シーフォ、ブラディ、クリンスマン他)で構成されています。

 試合は8分にクリンスマンが先制、その4分後にカマーチョが同点ゴール。やはりスタミナがないためかそのまま終了しました。もちろんユニフォームは現役当時のサイズより大きくなっていました。
5月8日 ブカレスト

  国際親善試合(Bマッチ):ギリシャ戦

最終メンバー発表

  
 ルーマニアサッカー協会は12日にアレクサンドルポリスで開催されるギリシャB代表との親善試合に向けて代表召集メンバー19名を発表しました。最近ギリシャとの試合によく見られるように今回も国内若手選手のみで構成され、多くはU-21代表の選手が呼ばれています。おなじくU-21代表監督のイオン・モルドヴァンが率いるようです。

 A代表経験者はたった4人で、この試合が来たる2004年欧州選手権への登竜門となります。A代表のアンヘル・ヨルダネスク監督も自身の目で確認するため、スタジアムに来るようです。

 ヨヌーツ・イリミア GK  ペトロルル・プロイエシュティ 0cap
 エドゥアルド・スタンチョウ GK  スポルツール・スツデンスク 0cap
 フローリン・ショアヴァ DF  ラピド・ブカレスト 7cap
 エウジェン・バチウ DF  FCMバカウ 1cap
 クリスティアン・ダンチア DF  アルジェシュ・ピテシュティ 1cap
 ダニエル・バラン DF  ステアウア・ブカレスト 0cap
 ジョルジェ・オガラル DF  オテルル・ガラツィ 0cap
 ソリン・ギオネア DF  オテルル・ガラツィ 0cap
 マリン・ヴァタヴ DF  ディナモ・ブカレスト 0cap
 オヴィディウ・ペトレ MF  ナシオナル・ブカレスト 1cap
 シュテファン・グリゴリエ MF  ウニベルシタテア・クライオバ 0cap
 ヴラド・ムンテアヌ MF  ディナモ・ブカレスト 0cap
 ルチアン・スンマルテアン MF  グロリア・ビストリツァ 0cap
 フローレンティン・クルチェル MF  スポルツール・スツデンスク 0cap
 ジゲル・コマン MF  ナシオナル・ブカレスト 0cap
 アドリアン・ネアガ FW  ステアウア・ブカレスト 0cap
 クラウディウ・ドラガン FW  ディナモ・ブカレスト 0cap
 チプリアン・タナーセ FW  アルジェシュ・ピテシュティ 0cap
 フローリン・ブラトゥ FW  ラピド・ブカレスト 0cap

5月8日 オランダ

  キヴがオランダMVPに輝く

 アヤックスのキャプテンでルーマニア代表のクリスティアン・キヴは今シーズンのオランダリーグの最優秀選手に選ばれました。リーグ制覇と国内カップを合わせてこれで3冠達成です。

 今季のキヴは若きタレント集団をまとめてリーグの試合に32試合出場し、4シーズンぶりの優勝を牽引。合わせて国内カップも制覇しましたが、残念ながらチャンピオンズリーグでは予備予選3回戦でセルティックに敗れて念願の初出場はおあずけになっていました。

 なお2位にはNACのMFアルフレッド・シュレウダー、そして3位にはフェーレンヘーンのFWマルクス・アルバックとユトレヒトのFWディルク・カイトがランクされています。

 本人も当然そうですが彼の母も涙が止まらないほど喜んだそうです。


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