Romanian Soccer Today 2004.1
1月31日 イタリア

  コドレアが桧舞台へ

 冬の移籍マーケット最終日にはなにかあると私がひそかに思っていたところ、喜ばしいニュースが飛び込んでまいりました。あいつです。コドレアです。

 下位に低迷している様々なクラブが後半戦のまき返しのためにこの期間に補強する中で、ペルージャが一気に大量の選手を獲得したようです。まずはユベントスのDFサルヴァトーレ・フレージとFWマルセロ・サラジェタが出場機会を求めて加入。そしてペルージャのイタリア代表DFファビオ・グロッソが完全移籍の形でパレルモへ移籍するのと交換でパレルモのMFフランコ・ブリエンツァは共同所有の形で、ルーマニア代表MFパウル・コドレアはレンタルでともにペルージャに移籍しました。

 ニューカッスルやミドルスブラ等のクラブからオファーがありつつ同じ2部のパレルモに移籍したときのショックがようやく和らぎそうです。しかしその間に不動であった代表レギュラーの座はなくなりつつありますが...
1月28日 パルマ

  ヤニス・ズィクで染まる一の日

 先日ディナモ・ブカレストからパルマへ移籍した若き希望のヤニス・ズィクのパルマ公式サイトでのインタビューが届いています。どうぞお楽しみください。

 パルマに入団しての感想
 『私は今憧れのイタリアにいます。ついに夢がかなったのです。ここにいることが嬉しくてたまりません。私の所属していたディナモ・ブカレストからセリエA初挑戦は同郷のムトゥが4年前にたどったのと同じであり、彼がこの国で成し遂げた栄光を私も同様につかみたいと思っています。しかしムトゥがセリエAデビューしたのは3年前で、私といえば2、3日前に着いたばかりなのです。まずは地に足をつけて一生懸命やるだけです。いずれチームのためにたくさんのゴールを決るのが理想ですが、どちらかというとアシストするほうがすきです。4-3-3システムであればムトゥのように右でも左でもやれると思いますが、まずはなんにせよ自分のできることをしてアピールするまでです。グラウンド上で存在価値を見せるだけですね。そして忘れてはならないのが、ルーマニアリーグとセリエAではスタイルに大きな差があることです。慣れが大事な事は言うまでもありませんね。それさえクリアすればムトゥが得意のFKで与えた衝撃すら自分にも可能だと信じています。自信もありますよ。まだ来てから間もないので私のことをみなさんに知ってもらえてないでしょうが、私の方はルーマニアでよくTVの試合を見ていたので良く知っているつもりです。ボネーラ、フレイ、カンナバーロ達のプレイはすぐに思い浮かべることができますし、プランデッリ監督もよく知られていますね。入団が決まってからはキヴやムトゥに電話でいろいろ聞いていますのでそれなりの情報は仕入れています。』

 ルーマニア代表について
 『代表といってもまだ今年の10月の日本戦の1試合しか経験していませんが、貴重な体験でした。まだパルマの選手だったムトゥとナカータがいましたね。そのこともずいぶん取り上げられていましたしね。そしてあまり知られていませんが、日本チームでは「なんかルーマニアのベンチに監督のジーコと同じ名前の選手がいるらしいぞ。」って冗談で言ってたら実際にジーコが私に会いたがっていたってのも笑えましたね。』

 私生活について
 『趣味は音楽鑑賞に映画鑑賞、そして静かに読書するのも好きです。パルマには一人で来ましたから読書する時間も増えました。またモトクロスにもハマっていて、イタリアの偉大な2人のチャンピオンであるヴァレンティーノ・ロッシとマックス・ビアッジは憧れです。そしてパルマではおいしいラザニアのレストランがあるということでもう待ちきれませんね。』
 
1月27日 ドイツ

  ムンテアヌがステアウアへ移籍

 元ルーマニア代表のドリネル・ムンテアヌは所属するブンデスリーガのヴォルフスブルクと相互の話し合いによって残りの契約を解消し、4年半に及んだ同チームでの選手生活にピリオドを打ちました。

 ムンテアヌは最近通算119キャップの代表からも引退していましたが、クラブではアルゼンチンの若き司令塔であるアンドレアス・ダレッサンドロの加入やケガの影響で出場機会が限られていました。このことで一時は2部のエネルギー・コットブスへの移籍が有力でしたが、母国のステアウア・ブカレストへの入団が決まっています。ステアウアとは2005年6月までの契約で、ビクトル・ピツルカ監督の3番目のアシスタントとして、コーチを兼任する旨ももりこまれています。

 代表としてもルーマニア代表は2004年欧州選手権予選で敗退し、失意の2003年を過ごしたムンテアヌは『ステアウアでタイトル獲得を狙う。目標はあと2年プレーを続け、2006年ワールドカップ・ドイツ大会に向けた代表チームに貢献することだ。』と語っています。

 また先週所属するベルギーリーグのモンスから放出された元ルーマニア代表DFのリビウ・チオボタリウがリーグ下位に低迷しているアントワープに入団する事が決定。残りシーズンの出来によっては2年の追加オプションがついているようです。
1月25日 スペイン

  ラドゥカヌがついに海外へ

 バルセロナを本拠地とするスペインリーグのエスパニョールは攻撃陣補強のため、ルーマニアリーグ強豪のステアウア・ブカレストのルーマニア代表FWクラウディウ・ラドゥカヌを獲得したようです。これまでジャルデウ、リバウドなどを取りのがしてきたエスパニョールにとって念願のストライカーが入団することになりました。

 今回の契約により、ラドゥカヌは今シーズンの残りをエスパニョールでプレーした後、更に3年間同クラブでプレーすることになります。ステアウアが受け取る移籍金は140万ユーロ(約1億8300万円)前後になるものと見られています。ステアウア会長のジジ・ベカリ曰く『ラドゥカヌはこれまで自身のFWとしての義務を立派に果たしてきた。だからチャンスが与えられるべきなのです。』とのことです。

 ラドゥカヌはステアウアで通算115試合に出場、91得点を記録していて、昨シーズンは21得点で得点王のタイトルを取っています。エスパニョールは現在21試合を消化して勝ち点14で、20チームで構成されるリーガ・エスパニョーラの19位に低迷しています。
1月22日 イタリア

  国内の至宝、ズィクがついに海外へ殴りこみ

 インテルとパルマの共同所有となっていたブラジル人FWアドリアーノがインテルに戻ることが正式に決定した影響で、パルマには2000万ユーロ(約27億円)が支払われるのに加えて、ユースのナイジェリア人イサー・エリアクとインテルがディナモ・ブカレストから獲得したルーマニア代表MFヤニス・ズィクが今シーズン末までのレンタルでパルマへ移籍することになりました。ジクは昨年10月の日本戦で1試合の代表歴がある選手で、ディナモの攻撃を司っていた超有望株であります。

 『ズィクを失った事はクラブにとって多大な損失だ。しかしインテルというビッグクラブに移籍することは東欧のクラブに行くのとはわけが違う。彼自身のキャリアにとっても良いことだと思うし、ルーマニアサッカーにとっても影響を与える素晴らしいことになるでしょう。ムトゥと同じ経緯を取ることになりますが、自身の力でぜひとも乗り越えて欲しい。イタリアは難しいリーグであるのは本人も充分にわかっているでしょう。』−ディナモ監督のヨアン・アンドネ氏

 『我々はヤニスにムトゥがここで残した栄光と同じぐらいの成績を切実に望んでいるし、彼ほどの選手ならそれも可能だろうと信じています。しかもまだ20歳と若いしこれからも成長していくのですよ。このパルマは若手選手にとっては最高の環境ですし、利にかなった今回の移籍と言えるでしょう。』−代理人のゲオルゲ・ポペスク氏
1月22日 ルーマニア

  常に期待されるも常に戦力外

 ステアウア・ブカレスト所属の元代表ストライカーのラドゥ・ニクレスク(28歳)は戦力外として放出されることになりました。

 ニクレスクは今季のリーグ前半戦でわずかに23分しか出場しておらず、高地でのトレーニングキャンプ出発を前にこの通告を受けました。ステアウアのビクトル・ピツルカ監督は『彼は高い給料に見合う働きができなかった。このまま契約を続けることは、我々にとってあまりにリスクが大きい』と語っっています。ニクレスクはルーマニア代表として、1998年のワールドカップメンバーに選ばれています。
1月16日 ルーマニア

  ある選手の栄枯盛衰

 ルーマニアリーグのオテルル・ガラチはステアウア所属の元代表DFシュテファン・ナヌーを獲得しました。

 ナヌーはオランダリーグのフィテッセをケガの影響で退団し引退も考えていましたが、ピツルカの説得により先シーズンからステアウアに所属していましたが出場機会に恵まれていませんでした。オテルルと言えば守備力に定評のあるチームですが、ここにベテランのナヌーを加えてさらに堅固なDFでリーグ後半戦を乗り切るつもりみたいです。
1月15日 ワールド

  まだまだ現役モルドヴァン

 3人の海外クラブ所属のルーマニア選手が同じ日にそれぞれのリーグのカップ戦でゴールをあげました。チェルシーのアドリアン・ムトゥが2得点、ガラタサライのフローリン・ブラトゥ、ナントに復帰したばかりのモルドヴァンも久々の一発をお見舞いしています。3クラブともそれぞれ勝利を収めています。

 同じ日にルーマニア選手7人がハットトリックすればさすがにビッグ・ニュースとなりそうなのでがんばってくださいね。同じ日に7人同時に戦力外通告ってのはやめてね。
1月13日 フランス

  帰ってきたモルドヴァン

 32歳の元ルーマニア代表FWヴィオレル・モルドバンはフリー状態で古巣ナントの練習に合流していましたが冬の移籍マーケット解禁に伴い、今シーズン終了までの契約を結びました。かつてボージョワール・スタジアムで人気を集めたベテラン選手を迎え入れる形となりました。

 モルドバンはナントで3シーズンプレーした後、昨年6月にUAE(アラブ首長国連邦)のアル・ワーダに移籍していましたが、家庭の事情で9月に契約を解除。移籍市場の再開を受けて晴れてリーグ1に復帰することになりました。本人は『ナントではフランスリーグを制覇したことがあるし、チャンピオンズリーグにも出場した。復帰できてうれしい。』とコメントしています。

1月13日 イタリア

  シエナがプレシャン獲得へ

 セリエAのシエナは1月の移籍市場でチームを補強しようとしているようで、獲得候補の一人はグレミオのブラジル人DFホジェール。もう一人はウニベルシタテア・クライオヴァ所属のルーマニア人MFミハイツァ・プレシャンであるとみられています。

 彼を獲得するには多少移籍金を必要とするが、資金を集められれば獲得は可能であるようです。シエナは現在攻撃的MFまたは司令塔の存在が薄く、攻撃に活路が見出せていない状態みたいです。

 プレシャンは現在21歳でルーマニアリーグでも徐々に評価が上がっている若手で、最近は代表にも呼ばれています。
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1月11日 トルコ

  イリエがトルコに凱旋

 去年の6月にアラベスを退団してから所属クラブなしの状態だった元ルーマニア代表FWのアドリアン・イリエは96/97、97/98シーズンに所属したトルコリーグ・ガラタサライのライバルであるベジクタシュとついにサインを交わしたようです。シーズン残りまでの契約になります。

 元ルーマニア代表の監督であり、現在ベジクタシュ監督であるルチェスクは『我々は経験豊かなプレイヤーと契約することにしました。彼は素晴らしいFWであり、必ずや我々の成功に貢献してくれるでしょう。』と述べています。パンクというルーマニア代表選手がいるのも心強いことでしょう。

 彼はアラベスを退団してからイングランドのブラックバーン、ウォルバーハンプトン、ポーツマスと立て続けにトライアルを挑んでいましたがどれも契約にまではいきませんでした。またポルトガルのスポルティング・リスボンも彼の獲得を望んでいたようで、所属のルーマニア代表FWマリウス・ニクラエの後押しもあり可能性はそれなりに高かったです。
1月6日 ローマ

  「彼はチェルシーに行かない」

 セリエAのASローマに所属するルーマニア代表DFクリスティアン・キヴは今期セリエ初参戦にもかかわらず首位ローマで攻守にわたる貢献によりさらにその評価を上げていますが、変わらないクラブの経営難のため依然としてレアル・マドリッドやマンチェスターUやチェルシーからのオファーが絶えませんが、キヴの代理人は、彼はチェルシーへの移籍に興味がないということを述べています。

 代理人のアンドレア・プレエッティは『多くのクラブがキヴに興味を起こすことは有り得るが、誰も具体的な話しを持ちかけたことはない。キヴはローマでとても満足しているし、移籍する意思は全くない。クラブは彼をとても重要な選手と考えているし、彼に残って欲しいと考えている。お金は問題ではない』と話しています。ローマもキヴは放出しないと主張していますが、チェルシーのアブラモヴィッチは彼の獲得がプライオリティだと公言。ロシア人の億万長者は『キヴはチェルシーのためだけにイングランドに来るだろう。そして彼は私のゴールデンボーイになる。我々は彼を欲しいし必要としている。我々はマンチェスター・ユナイテッドよりも良いオファーをするだろう』と話しているようです。

 当の本人であるキヴは、『友人であるアドリアン(ムトゥ)と同じチームでプレイしたいとは思う。彼はチェルシーのために尽しているファンタスティックな選手だ。そのような大きな関心が僕にあることには驚いている。マンチェスター・ユナイテッドやチェルシーのようなチームのターゲットになっていることは光栄だ。一方でローマが財政的な問題を抱えているのも事実であり、何ヶ月の給料が支払われなかった』と満更でもない様子です。


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