Romanian Soccer Today 2003.3
3月30日 ブカレスト

  一夜明けての失点の原因追及と選手評価

 
ロボンツ 5失点のわりにはよくやったほうだと思う。トマソンやサンドらのシュートを片手で防いだのは見事。本来なら7失点はしていただろう。
ポペスク とにかくひどいプレーだった。スピード不足が顕著に見られ他のDFの負担を増やしていた。過去の偉業には敬意を払うがすでに過去の事。
フィリペスク ポペスク同様にこの試合のA級戦犯。1点目と4点目はある意味で彼のミス。2人もスピードに対応できないCBがいれば5失点も当然。
ラドイ キヴとコンビで誇れるCB。もっとコンビを組ませて熟成させれば完璧になるのにこの試合でも守備的MFで起用される。
キヴ ポペスク、フィリペスクというもはや動きの遅い選手と組まされて自身のプレーよりカバーリングに追われた。
コントラ あいかわらず前面にでるエネルギッシュな動きは評価できるが守備では2度のミスを犯している。オウンゴールは彼を責めるべきではない。
ムンテアヌ 言う事なし。いつも代表試合で結果を出すのは非常に頼りになる。まだまだ中心選手として使える。彼には年齢など関係ない。
ムトゥ ついにパルマでの活躍を見せてくれた。願わくばこれからもコンスタントに続けて欲しいものである。
パンク ほとんどピッチ上で存在がなかったと言っていい。そもそも彼を左サイドで起用したことがヨルダネスクのミスである。
コドレア はっきり言って良くなかった。以前同じ右サイドで起用された時もそれほど良くなかった。彼はやはりセンターが適任だ。
ガネア 2度の決定的なチャンスを逃してしまった。FWならば必ず決めておきたい場面だっただけにPoorと言わざるを得ない。
レゲカンプ 交代当初は軽快な動きを見せたが、その後はほとんどポペスクがディフェンスするべきポジションでのカバーに追われていた。
ブラトゥ 将来に期待できるパフォーマンスだった。
  
 スロヴェニア戦、ノルウェー戦に続き運がなかったとも言える試合でしたが、ヨルダネスク監督の問題もたくさん見えました。一番大きなミスはポペスクを経験というだけでここまで召集し続けたことでしょう。とにかくスピード不足は強豪チームとの国際試合ではかなり前から不安視されていたし、クラブレベルでも際立って良いプレーをしていたわけでもなかったわけですから。フィリペスクも同様で過去のイメージに頼っている感があります。結果として5失点のうち4失点はこの2人のミスとして国内では論争が起きています。またラドイを守備的MFで起用する考えもわかりません。ギオアネやコドレアという適任者がいるのにもかかわらずポペスクに固執したため、ラドイとキヴのコンビが組めませんでした。今後あと7年はこの2人でいくという明確なビジョンが欲しいですね。パンクについてもベシクタシュのMF起用はルチェスクが彼に自由な役割を与えているからこそ生きるのであって、ポジション適正を考えなかったのはヨルダネスクのミスですね。確か右はあっても左サイドはやったことなかったのでは。

 とにかく今回の敗北は相当な改革が必要だと切に思い知らされました。前回のノルウェー戦であれだけ問題になったピッチコンディションが今回は砂漠のような有り様でまったく改善されていないのは残念でした。ルーマニアは短いショートパスとボールコントロールテクニックを主にその名を轟かせてきたのでこれではホームなのに明らかにデメリットでした。アウェーの整備された会場のほうが勝つ可能性が高いのでは?と思うほどです。また国内リーグではいまだに様々な疑惑、八百長試合があると聞きます。国内有能なエージェントとして知られるジョバンニ・ベカリですらチャウシェスク体制時は一介のダフ屋にすぎなかった男ですから、それすら何かしらの疑いの目で見てしまいます。国内の再興は経済状態もあってかなりの時間を要すると思いますので選手個人が海外のチャンスを確実にものにするしかないでしょう。

 海外組に関しても最近はキエフのチェルナト、ギオアネなど若いながら海外で活躍し始める選手が増えたため、スタメン全員若手メンバーでイケルかもとも思っていましたが、よく考えたら過大評価だったかもしれません。世界に誇れるのはキヴ、ムトゥ、コントラの3人だけであり、ユベントス、レバークーゼン、ミドルスブラのどれかと思わせながら、コドレアが意外にもセリエBのパレルモに移籍したことがより私にそう思わせる一因となったものでした。イリエ、ムンテアヌ、ガネア、モルドヴァンなど現在のスタメンはクラブでは途中出場がメインだし、スロヴェニアよりは強いのは確実ですがW杯に来れなかったこともあり世間的には中堅チームなんでしょうね。でも他の良い選手の活躍も知っているからこそハジがいなくなったから弱くなったとは言われたくないのです。私がこのサイトを閉鎖する時期もいずれはやってくるでしょうが、それでもルーマニアを常に気にし続けることは確実なので、出来れば誇れるチームであって欲しい。
  
3月29日 ブカレスト

  遅すぎた決断、ポペスク代表引退

 ルーマニア代表のキャプテンゲオルゲ・ポペスクが代表引退を表明しました。デンマーク戦に2-5と大敗し辞任を決めたヨルダネスク監督に続き責任を取ったようです。ルーマニア代表が5失点以上したのは78年以来でショックが大きかったと見られています。

 ポペスクは88年に代表デビュー、3回のW杯に出場し、2000年欧州選手権後にいったん引退決意しましたが、それを撤回して若いチームを引っ張ってきました。FWからリベロまで幅広くプレーでき、通算115試合に出場。

 『寂しいけれど、自分が35歳ということを忘れてはいけない。心残りは昨年のW杯に出られなかったことだ。』

 W杯予選のプレーオフで自らミスをして失点、出場権を逃したことだけを悔やんでいるという。

3月29日 ブカレスト

  ヨルダネスクが責任を取って辞任

 本日ブカレストで行われた欧州選手権デンマーク戦に2-5という屈辱の敗退を喫したルーマニア代表のアンヘル・ヨルダネスク監督は試合後の記者会見で辞任する意思を発表しました。

 『私は記者の方々、選手達、そして応援してくれたファンの皆さんにこの場でお詫び申し上げたい。このグループのライバルであるノルウェーとデンマークにしかもホームで2連敗して貴重な勝点6を失った事を。この責任を取って辞任することは当然の責任だと思います。今後はチームに新しい風を連れてきてくれる監督が必要になるでしょう。』

 ルーマニアは実際、試合開始から2度のリードを奪ったが、グラベセンのハーフラインからのロングシュートやコントラのオウンゴールなどついていなかった部分が多かった。『このような試合は初めてです。選手達は良いパフォーマンスを見せてくれましたが運がなかったとしか言い表せない。』とも語っています。

 ヨルダネスクは1993年から98年まで代表監督を務めて94年アメリカ大会と98年フランス大会のワールドカップ2大会連続出場を果たしています。今回は2002年日韓大会を逃したハジ監督の辞任に伴い、昨年の1月から自身2度目の代表監督に就任していました。

 またゲオルゲ・ポペスクとユリアン・フィリペスクも責任を取る形で代表引退を表明しました。
3月29日 ブカレスト

  2004年欧州選手権 予選グループ2 第4戦

デンマーク戦

  
ミスによる自滅。少なくとも3点は防ぐことのできたはず失点。迷走する代表を顕著に表した試合。

ナシオナル・スタディオン
ルーマニア 2 11 5 デンマーク
14
A・ムトゥ

D・ムンテアヌ




5
8
47
53
71
72
92

D・ロンメダール

T・グラヴェセン
J・D・トマソン
O.G(C・コントラ)
D・ロンメダール
ボグダン・ロボンツ
コスミン・コントラ
ミレル・ラドイ
ユリアン・フィリペスク
クリスティアン・キヴ
パウル・コドレア
(62分 ラウレンティウ・レゲカンプ)
ゲオルゲ・ポペスク
ドリネル・ムンテアヌ
ダニエル・パンク
(67分 フローリン・ブラトゥ)
ヴィオレル・ガネア
アドリアン・ムトゥ
GKGK
DF
DF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
FWFW
FW
FW
FWFW
FWFW
トマス・セーレンセン
トマス・リッター
(35分 ヤン・ミカエルセン)
マルティン・ラウルセン
レネ・ヘンリクセン
ニクラス・イェンセン
クリスティアン・ポウルセン
(67分 モルテン・ヴィーゴースト)
トマス・グラヴェセン
デニス・ロンメダール
ペーター・レーベンクランズ
(46分 マルティン・ヨルゲンセン)
ヨン・ダール・トマソン
エッベ・サンド
アンヘル・ヨルダネスク 監督 モルテン・オルセン
4-4-2フォーメーション 4-2-3-1フォーメーション
警告

アドリアン・ムトゥ
ユリアン・フィリペスク
コスミン・コントラ
15
51
55
70
マルティン・ラウルセン
ベンチ
ボグダン・ステレア
ラズヴァン・ラツ
アドリアン・イエンクシ
アリン・ストイカ
アドリアン・ミハルチェア
J・ニールセン
アルブレヒトセン
クラウス・イェンセン
ベルグ


プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 29日にブカレストで欧州選手権予選デンマーク戦が行われルーマニアにとっては本大会進出を左右する大一番として国の威信をかけた試合となりましたが、2-5という屈辱のスコアに終わってしまいました。

 試合の内容からしてルーマニア有利の展開でありましたが、スコア以上に神から見放された感のある異常な様相を呈しました。45メートルの超ロングシュートとコントラのオウンゴールがまさにそれを象徴しています。試合後にはヨルダネスク監督が『いままでのキャリアで今日の試合ほどすっきりしないものは経験したことがない。』という言葉を残して辞任を表明。またキャプテンのゲオルゲ・ポペスクとユリアン・フィリペスクもそれに追従する形で代表からの引退を発表しました。

 試合の方はルーマニアが開始直後から圧倒的にしかけた後わずか5分にドリネル・ムンテアヌの右サイドからのFKに飛び込んだムトゥが合わせていきなりの先制点。しかしながらさらなる追加点を期待された4分後にはまたもや荒れているピッチコンディションをものともせずにデンマークのグラベセンが蹴ったFKを長身のポストマン、サンドがヘディングシュート。これにはロボンツが反応して一度ははじき出すも詰めていたロンメダールに強烈なシュートをおみまいされてしまう。そのまま一進一退を繰り返してむかえた前半終了直前にはトマソンとロボンツが1対1になるピンチがありましたが、これはロボンツの好セーブに助けられました。1-1。

 後半に入るとまたもやルーマニアが早々にやってのけました。2分にムトゥが左サイドを得意のドリブルで2人のデンマークDFを置き去りにするとマイナス方向にパス。そこには攻め上がっていたドリネル・ムンテアヌがもはや彼の代名詞となった強烈なミドルシュートで再度のリードを奪うのに成功。これで誰もが勝利の文字を頭に浮かべた瞬間に運命のイタズラが幕を開けてしまったのです。2-1。

 53分、サンドの突破によりピンチになりかけた状況でロボンツはペナルティエリアを飛び出しクリアに成功はしたが、そのボールが45メートル付近にいたグラベセンに渡ってしまう。ロボンツは懸命に戻ろうとするがその前に彼の完璧な超ロングループシュートはきれいな放物線を描いてゴールネットへ。後にデンマーク代表監督が語っている『奇妙な試合であった。』というのを象徴した同点ゴールとなりました。2-2。

 これにも失望することなく攻め続けたルーマニアでしたがデンマークの守備は徐々に強固になり、次の2分間でルーマニアの敗北は決定的となってしまいました。71分に途中出場のヴィーゴーストがルーマニアゴール付近にクロスを上げるとレゲカンプがいち早く対応してヘディングでロボンツに返そうとしたボールにトマソンが抜け目なく反応して逆転ゴール。2-3。そして72分にはロンメダールが絶妙のクロスを上げたのをトマソンが合わせ損ない助かったと思いきや不運にもコントラに当たり無情のゴール。2-4。

 一転して追う立場となったルーマニアはムトゥの個人技とガネアの強烈なシュートで反撃を試みるも終了直前にはロンメダールがサンドとのワンツーを経て巧妙にループシュートを決めてしまった。ルーマニアは開始から2度のリードを奪うも逃げ切れずノルウェー戦に続きホーム2連敗。一方、デンマークはグループ2の首位に踊り出ることとなりました。

戦犯フィリペスクのおそらく引退マッチとなるだろう


その他の試合

 ボスニア・ヘルツェゴビナ 2-0 ルクセンブルグ

予選グループ2 現在の戦績
TEAM 得失 勝点 昇降
デンマーク 3 2 1 0 9:4 7
ノルウェー 3 2 1 0 5:2 7
ルーマニア 4 2 0 2 12:6 6
ボスニア・H 3 1 0 2 2:5 3
ルクセンブルク 3 0 0 3 0:11 0


とても小さいがまだ可能性はある。何かが変わらなければならないという条件付で

3月27日 ブカレスト

  パンクとキヴの離脱は回避

 今日ルーマニア代表の皆さんは国内リーグ3部のジュベントス・コレンティナと仮想デンマーク戦のフォーメーションのチェックとして練習試合をしました。前半は4-4-2−2システムを採用し、現在ハノーファー96で久々にボランチのポジションで良いパフォーマンスを見せているゲオルゲ・ポペスクを代表では98年以来となる同ポジションでテストしました。国内でも再度ポペスクを代表でボランチに置くかどうかの意見が多かったためヨルダネスクがその可能性を確かめたわけですが、結果としては今でも遜色なくプレーしてみせたそうです。

 またリーグ戦のケガにより代表に合流してからここまで単独で調整していたダニエル・パンクがスタメンで出場。最近のクラブでのポジションのMFではなくFW不足を解消するためにガネアとコンビを組む事になりました。ケガ人ではもう一人、クリスティアン・キヴがここまでコンディション不足により練習には参加していませんでしたが、後半最後の20分間をプレーしました。

 後半は3-4-1-2システムを取り入れてアリン・ストイカをトップ下に置く布陣で挑み、相手のゴールマウスには第3GKのヴィンテラが入りました。スコアは6-1でムトゥとパンクがそれぞれ2ゴール。あとはレゲカンプとブラトゥが決めたようです。

3月24日 ブカレスト

  2004年欧州選手権 第4戦デンマーク戦

国内メンバー発表

  
 ルーマニア代表アンヘル・ヨルダネスク監督はデンマーク戦に向けたメンバーの残り国内組6人の選手を発表しました。やはり好調ラピドから4人も選ばれるカタチとなりました。一方ではマリウス・マルダラシャヌとマリウス・ニクラエがケガの影響で辞退。イリエ、モルドヴァンに続いて結局3人ものスタメンFWを失うこととなってしまいました。

 ラピド・ブカレストからはFWのフローリン・ブラトゥ、DFのアドリアン・イエンクシ、MFはラズヴァン・ラツとフローリン・ショアヴァが、そしてステアウア・ブカレストからはDFのミレル・ラドイ、ナシオナル・ブカレストからGKのボグダン・ヴィンティラがめでたく選出。ブラトゥは先日ついにスポルティングのドクターからストップがかかったマリウス・ニクラエの代役として召集されました。

 GK  所属
 ボグダン・ステレア  サラマンカ(ESP/2DIV)
 ボグダン・ロボンツ  アヤックス(NET)
 ボグダン・ヴィンティラ  ナシオナル・ブカレスト
 DF
 ユリアン・フィリペスク  ベティス(ESP)
 コスミン・コントラ  アトレティコ・マドリッド(ESP)
 クリスティアン・キヴ  アヤックス(NET)
 ゲオルゲ・ポペスク  ハノーファー96(GER)
 ミレル・ラドイ  ステアウア・ブカレスト
 アドリアン・イエンクシ  ラピド・ブカレスト
 MF
 パウル・コドレア  パレルモ(ITA/2DIV)
 ドリネル・ムンテアヌ  ヴォルフスブルク(GER)
 アリン・ストイカ  クラブ・ブルージュ(BEL)
 ラウレンティウ・レゲカンプ   エネルギー・コットブス(GER)
 デニス・シェルバン  コルドバ(SPA/2DIV)
 ラズヴァン・ラツ  ラピド・ブカレスト
 フローリン・ショアヴァ  ラピド・ブカレスト
 FW
 ダニエル・パンク  ベシクタシュ(TUR)
 ヴィオネル・ガネア  シュツットガルト(GER)
 アドリアン・ムトゥ  パルマ(ITA)
 アドリアン・ミハルチェア  ジェノア(ITA/2DIV)
 フローリン・ブラトゥ  ラピド・ブカレスト

3月24日 イタリア

  スペクタクルに求められるもの

 セリエAのACミランはルーマニア代表右サイドバックのコスミン・コントラの再度獲得に向けて、アトレティコ・マドリッドに対し、交換要員として同チームに現在レンタル中であるデメトリオ・アルベルティーニ、ファブリツィオ・コロッチーニ、そしてホセ・マリを完全移籍に切り替える準備をしているとみられています。

 右サイドバックの補強を急務としているミランはインパクトはあったがチームのシステムに合わなかったためにたった1シーズンで放出したコントラに再びチャンスを与えることになりそうです。すなわち放出は間違いだったということを公に証明しています。
3月14日 ブカレスト

  2004年欧州選手権 第4戦デンマーク戦

海外メンバー発表

  
 ルーマニア代表アンヘル・ヨルダネスク監督は29日の欧州選手権予選デンマーク戦に意外な召集としてアドリアン・ミハルチェアと我がサイトのアイドルのデニス・シェルバンの復帰を決定しました。またマリウス・マルダラシャヌも3年ぶりに代表復帰となりましたが、デンマーク戦までにコンディションが整うか疑問視されているため、ヨルダネスク監督はブンデスリーガのエネルギー・コットブス所属のラウレンティウ・レゲカンプも候補のメンバーに追加しています。

 右サイドのミッドフィルダーのシェルバンは所属するバレンシアでまったく出場機会が与えられずまたもや2部リーグのコルドバCFにレンタルとして出されこのまま落ちぶれていくと思われましたが、今シーズンは素晴らしい活躍を見せています。現在27歳で代表出場経験も13試合ありますが、ここ2年間は選ばれていませんでした。またセリエBジェノア所属のミハルチェアはルーマニア代表メンバーになるのは2002W杯予選プレーオフのスロヴェニア戦以来1年半ぶりです。現在26歳のフォワードの彼もまた今シーズンここまで6ゴールを挙げていて好調を維持しています。代表としての出場経験は15試合あります。

 ヨルダネスク監督は来週末に最終的に国内組をあと4人追加することを明言しています。ルーマニアはグループ2で3試合を戦って勝ち点6で現在2位。首位のノルウェーとは勝ち点1差という状況なのですがデンマークはルーマニアより試合数が1試合少ない状態で勝ち点4で現在3位につけています。つまりは実質的にデンマークより下の3位ということと見られています。

 GK  所属
 ボグダン・ステレア  サラマンカ(ESP/2DIV)
 ボグダン・ロボンツ  アヤックス(NED)
 DF
 ユリアン・フィリペスク  ベティス(ESP)
 コスミン・コントラ  アトレティコ・マドリッド(ESP)
 クリスティアン・キヴ  アヤックス(NED)
 ゲオルゲ・ポペスク  ハノーファー96(GER)
 MF
 パウル・コドレア  パレルモ(ITA/2DIV)
 ドリネル・ムンテアヌ  ヴォルフスブルク(GER)
 アリン・ストイカ  クラブ・ブルージュ(BEL)
 マリウス・マルダラシャヌ  ベシクタシュ(TUR)
 ラウレンティウ・レゲカンプ  エネルギー・コットブス(GER)
 デニス・シェルバン  コルドバ(SPA/2DIV)
 FW
 ダニエル・パンク  ベシクタシュ(TUR)
 ヴィオネル・ガネア  シュツットガルト(GER)
 アドリアン・ムトゥ  パルマ(ITA)
 マリウス・ニクラエ  スポルティング・リスボン(POR)
 アドリアン・ミハルチェア  ジェノア(ITA/2DIV)

3月12日 ハンガリー

  サビンがハンガリーへ流転

 ナシオナル・ブカレストですったもんだの結果、自由契約になっていたサビン・イリエはこのたびハンガリーの1部リーグ、デブレチェニと新しく契約を結んだようです。

 『私がここに来た理由はティボール・セリメシュとマリウス・スムディカの2人のルーマニア選手の存在があったからです。また良い条件でのオファーであったことも言うまでもありませんけどね。』

 代表アドリアン・イリエの弟で27歳になるサビン・イリエは問題児として有名なだけに監督と起用法を巡ってお払い箱になるのは時間の問題とされています。ただ実力は十分なものを持っており、ある程度は計算できる存在ではあります。
3月9日 ブカレスト

  ガネアとパンク新体制に拍車

 来たる3月29日の欧州選手権予選デンマーク戦の大一番をルーマニア代表は二人の主力ストライカー不在のまま迎える事になりました。

 アラベス所属のアドリアン・イリエとナント所属のヴィオレル・モルドヴァンは代表黄金期のW杯98とユーロ2000でコンビで結果を残し代表50キャップ以上記録しているカリスマストライカー選手ですが、これまた共に週末の練習時にケガをしていまいました。

 イリエは金曜日の合同練習でひどくはないのですが筋肉の断裂が見つかっています。これにより3週間の療養を必要としています。『私は痛みを感じてすぐにピッチを出ましたが、もし続行していたら少なくとも6週間は動く事はできなくなっていたでしょう。どっちにしろデンマーク戦は絶望となってしまいました。』

 
一方、モルドヴァンは日曜日にケガをして同じく3週間の離脱とされています。

 『ドクターとも相談したところおそらく26日には直ると思いますがそうなったとしてもデンマーク戦までたったの3日間しかありません。奇跡でもない限り無理でしょうね。』


 そしてスポルティング・リスボンのニクラエはつま先のケガが懸念されています。ケガはそれほどひどくはないのですが、最近まで試合に出ていない事により試合感が戻っているかというのが問題なのです。
3月6日 ブカレスト

  旧友のコネでプロダンがAEKと短期契約

 ナシオナル・ブカレスト所属の元代表DFダニエル・プロダンはケガがちの憂鬱な時期と先日の中国への移籍がつぶれたことにより現役引退の考えを表明していましたが、かつての同僚のアントン・ドボシュの説得で、会長をしているポリテニカAEKティミショアラに6ヵ月契約で移籍することになりました。

 プロダンはW杯94、ユーロ96時は20代前半で代表不動のセンターバックでしたが、アトレティコに移籍してからはケガ続きで満足にプレーできていませんでした。
3月5日 ピテシュティ

  元代表2選手、ピテシュティに帰還

 アルジェシュ出身の選手が戻ってきました。もちろん愛するチームを救うために。

 ウインターブレイクの1月に18ヵ月間契約で復帰した32歳のコンスタンティン・バルブは国内では143試合84ゴール、代表では3試合2ゴールを記録しているベテランで97/98シーズンの得点王、98/99シーズンのラピドでのタイトルをひっさげてスペインのヌマンシアでプレーしていましたが、最近はケガのため2002年3月から十分にはプレーできていませんでした。

 もう一人34歳のヨーン・ブラドウは主にドイツにその活躍の場を求めた選手でW杯94、ユーロ96にも出場し、代表28キャップを記録しています。国内でもコンスタントにゴールできる選手として重宝されています。

 『6ヵ月間の契約ですけどこれで引退とは考えたくないですね。なにが起こるかわからないのが世の常ですから。たしかにキャリアの終盤にさしかかっているのは明らかかもしれませんが、そんな中でデビューしたクラブに戻ってこれたのが嬉しいですね。』
−ヨーン・ヴラドウ
3月4日 ブカレスト

  ステアウアのデュオを獲得するバカウ

  現在リーグで低迷しているFCMバカウはステアウアとの契約を解消した元代表センターバックのユリアン・ミウと左サイドバックのバレリウ・ボルデアヌ、そして6ヵ月のレンタルでディナモ・ブカレストのムゲル・ボロハンを獲得したようです。

 ミウとボルデアヌは共に夏の契約更新の際にクラブと新しくサインを交わすのを拒否したためずっとユースチームに降格させられていました。特にステアウアで150試合に出場し代表でもW杯2002予選を含む5キャップを記録しているミウはクラブのピツルカ監督の『エージェントのイオン・ベカリとは契約するな。』という警告を無視するなどして関係は最悪の状態にありました。また冬の移籍マーケット時にはディナモ・キエフのトライアルにも挑戦しましたがステアウア批判や態度が災いして失敗に終わってます。

 そして昨日練習に参加したミウはまたもやクラブ批判をし、クラブ側も夜遊びのしすぎなどステアウアの評判を下げる行為を非難しているというドロ沼状態になっています。そしてついに両者間でクラブを去ることが認められました。ミウに対してはライバルクラブのディナモとラピドではプレーしないよう条件が付けられ、ミウもその点については承諾しています。そしてミウの尊敬するドミトレスクが監督をしているFCMバカウに入団することになりました。

 『私はおびえています。ステアウアに脅されているからです。彼らが私に何を言ったのかはもう忘れたいし、言いたくもありません。私は二つのライバルチームではプレーしません。これもステアウアのファンを愛しているからこそです。クラブの首脳は好きではありませんが、今まで応援してくれたファンに対しては感謝しています。』

 同様にステアウアのボルデアヌもバカウに入団することが決まっています。彼は26歳で1部リーグでは70試合に出場しています。バカウの一員になるのはこれで3回目になります。もう一人ボロハンはシーズン終了までのレンタルという形でディナモからレンタルで入団しました。27歳の彼はリーグ195試合出場している経験豊富なベテランですが、契約更新を拒否したためリザーブチームに落とされていました。
3月3日 ミラノ

  ACミランがキヴ獲得へ札束攻勢

 イタリアセリエAのACミランはアヤックス所属のルーマニア代表DFクリスティアン・キヴに対して3200万ユーロを支払う覚悟ができたことを報じています。

 ACミランはここまでキヴ獲得に対して2500万ユーロを提示していましたが良い返事が得られていないのと他のビッグライバルに差をつけるためにルーマニア人選手過去最高金額で揺さぶりをかけています。

 しかしここにきて来たるアヤックス黄金期のためにリーグとチャンピオンズリーグを戦うには現存の戦力を放出するのは財政的な問題を考慮しても避けたほうが良いという国内のプレスとファンの後押しによりアヤックスの態度も硬くなりつつあります。
3月1日 ブカレスト

  飛躍を誓うオヴィディウ・ペトレ

 先月、V・ムンテアヌとO・ペトレのアヤックス入団トライアルの結果でO・ペトレだけは合格してオランダへ渡ることが濃厚でしたが、結局は最後の最後で話し合いがこじれてボツになっっていました。ルーマニア帰国後もペトレはそのショックをいまだに引きずっているようですが、アヤックスとの関係はすべてが終わったというわけではなく、シーズン終了後に再度獲得の可能性が高いと報じられています。そして最近国内の強豪ステアウア・ブカレストもペトレ獲得に名乗りをあげているようです。

 『確かに私はステアウア・スタディオンの近くで生まれてステアウアを応援していました。ステアウアのようなクラブでプレーしたい気持ちも多いにありますよ。でも正直言うと自分自身のためにできるだけ良い環境でやりたいですね。私にはまだシーズン終了後のアヤックスとの交渉が残されていますからね。』
3月1日 イスタンブール

  名声を高めるダニエル・パンク

 ベジクタシュ所属のルーマニア代表ダニエル・パンクはここまでの活躍によってトルコでは時の人になっています。先日のUEFAカップ・スラヴィア・プラハ戦でも貴重な先制点でベスト8進出の足がかりとなり、さらに評価はうなぎのぼりになりました。

 ダニエル、UEFAカップベスト8進出おめでとう。
 『ありがとう。チームにとっても忘れられないものになるでしょうね。これもルチェスク監督の功績が大きいですよ。リーグでも首位をキープしてますしね。』

 試合ではスコアが4-0になって君がピッチから退いてから相手チームの猛反撃にあったけどどんな気持ちで見ていたの?
 『今となっては楽な気持ちで話せるよ。ロスタイムに相手にトータルゴールで逆転となる得点を決められた時にはスタジアムが壊れるかってぐらいにどよめいたよね。我々の全員も呆然としていたのを覚えているよ。でもその後オフサイドの判定があったのに気づいたときにはようやく生き返った思いだったよ。』

 スラヴィア・プラハについては?
 『彼らは強いチームでしたね。特に前半は早々にやられるかと思ったぐらい凄かった。ミスしてくれて助かったよ。私の先制点によって大量リードできたけど終了数秒前までは心配でしょうがなかったね。そんな強いチームに勝てたのもよりいっそう嬉しかったし、自信になるよね。』

 君は今シーズンの最初はストライカー、それからトップ下、最近では守備的MFとしてもプレーしているけど、自分ではどのポジションが一番適していると思う?
 『ようやく答えなければならない時が来たようだね(笑)。監督が起用してくれたところ全てだね。でも下がり目のポジションが一番かな。前のスペースを生かせるし、敵も僕のことをそれほど注意してこないからね。この点は僕にとってかなり有利だと思うんだ。僕がよりよくプレーできるポジションで起用してくれるからルチェスク監督には感謝していますよ。もしヨルダネスク監督も同じ考えを持っているなら代表でも同じようにどこでもプレーしてみせるよ。』


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