Romanian Soccer Today 2003.6
6月26日 トルコ

  ハジが現場に復帰


 元ルーマニア代表ゲオルゲ・ハジは2002年ワールドカップ予選プレーオフでのスロヴェニア戦以来18ヶ月の沈黙を破り、トルコリーグのブルサスポールの監督に就任しました。

 ハジはまず先シーズン降格ラインギリギリまで落ちたチームを立てなおすべく4人のルーマニア選手とすぐさま契約を済ませました。ナシオナル・ブカレストから代表GKのボグダン・ヴィンティラと左サイドバックのコーネル・フラシネアヌ。FCMバカウから代表DFのユリアン・ミウ。シュツットガルトから代表FWのヴィオレル・ガネアを獲得。すべて3年契約のようです。そしてハジの正式調印は7月1日になる模様。

 『サッカーの現場に戻ってくる時期が来たと判断しての契約でした。トルコには5年も過ごしてきたのである意味で故郷のように感じています。トルコについては良く知っているつもりだし、リーグ自体も日々進歩しているのでやりがいがありますね。特にベジクタシュとガラタサライについては共に親交のあるミルチェア・ルチェスクとファティ・テリムが監督をしている強豪なので対戦が楽しみですね。』
6月15日 ブカレスト

  モルドヴァンが年金生活へ突入

 元ルーマニア代表ヴィオレル・モルドヴァンはUAEのアル・ワーダへ移籍に1年契約で合意しました。この移籍によって長年にわたってスイス、イングランド、トルコ、フランスの有名クラブで名を売ってきたモルドヴァンの挑戦は幕を閉たようです。

 『私はとても良い契約を得る事ができました。得に経済的な面では他のオファーのあったヨーロッパのクラブとは段違いに離れて満足いくものです。ナントからも契約延長の話がありましたが、現状から80〜90%の給料カットが提示されたので合意はできませんでした。経済状態が良くないとは知っていましたがあまりに度がすぎる内容でしたからね。』

 モルドヴァンは最近、代表からも引退したのでこの移籍については余生の場かと思われましたが、本人は落ち着くつもりはなくまたフランスに戻りたいと述べています。
6月12日 ブカレスト

  スロバキア人に奪われた勝利

 先日の欧州選手権予選ノルウェー対ルーマニアの76分に起きたハプニングがまさにこれからのルーマニアの運命をも左右してしまいそうです。ルーマニアPKエリア内でカリューとキヴが競り合った時にカリューの手に触れたと思われたましたが、スロバキア人レフェリーの判定は無情にもキヴのハンドというものに。しかし試合後もカリューは『誰の手に当たったかなんてわかりません。早くて見ることも出来なかったし、たくさんの選手がいましたからね。』といったものでした。

 『まだ予選突破のチャンスがあるのでヨルダネスクの進退については言うべきではありません。今日の試合では新しい世代だけでの試みになりましたが、選手達は良くやってくれました。必ずや黄金期を向かえることができるでしょうね。しかしもう少し我慢強く見守ってやる必要もあります。』ミルチェア・サンドゥ(会長)

 『ノルウェーには作られたPKによって同点にさせられただけであり、実力的に負けたとは思っていません。我々の不運は生まれついたものでしょうか。』ダニエル・パンク

 『レフェリーによって我々は破滅に追い込まれましたね。確信犯ですよ。』アドリアン・ムトゥ

 『我々はなんてついていないんだ。ノルウェーはちっとも試合なんかしていなかった。ロングボールを放りこんでいただけのチームでしたよ。』ラズヴァン・ラツ

 『もしハンドだとしたら間違いなくカリューのハンドですよ。しかもそれだけではなく後半はなにかとレフェリーはノルウェーに偏った裁定を下していましたよ。』フローリン・ショアヴァ
6月11日 オスロ

  2004年欧州選手権 予選グループ2 第6戦

ノルウェー戦

  
疑惑のPK。勝ち試合だったのに..これでノルウェーと2ポイント差をつけるチャンスがフイに

ウレヴァル・スタジアム
ノルウェー 1 00 1 ルーマニア
11

O・G・スールシャール(PK)
64
78
V・ガネア

フロデ・オルセン
クリステル・バスマ
ロニー・ヨンセン
ヘニング・ベルグ
(85分 クラウス・ルンデクヴァム)
アンドレ・ベルグドルモ
フロデ・ヨンセン
エイリク・バッケ
トロント・アンデルセン
ヨン・アルネ・リーセ
オーレ・グンナー・スールシャール
(70分 トーレ・アンドレ・フロー)
ヨン・カリュー
(81分 ステファン・イヴェルセン)
GKGK
DF
DF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
FWFW
FWFW
FW
FW
FWFW

FWFW
ボグダン・ロボンツ
コスミン・コントラ
アドリアン・イエンクシ
クリスティアン・キヴ
ラズヴァン・ラツ
ミレル・ラドイ
フローリン・ショアヴァ
ダニエル・パンク
(86分 フローリン・ブラトゥ)
アドリアン・イリエ
(46分 アリン・ストイカ)
ヴィオレル・ガネア
アドリアン・ムトゥ
ニルス・ヨハン・セム 監督 アンヘル・ヨルダネスク
4-4-2フォーメーション 4-4-2フォーメーション
警告
24
65
75
コスミン・コントラ
ヴィオレル・ガネア
ミレル・ラドイ
ベンチ
エスペン・ヨンセン
トリュス・ハンセン
フレドリク・ウィンスネス
ハヴァート・フロー
ボグダン・ステレア
ユリアン・ミウ
ゼーノ・ブンデア
パウル・コドレア
マリアン・アリウツァ


プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 前節のデンマークとの首位対決に敗れているノルウェーとホームでの敗北のリベンジに賭けるルーマニア。共に予選を勝ち残るために勝利への意思が強く見られると予想される中、まずチャンスを掴んだのはホームの大観衆が見守るノルウェーだった。

 激しい雨が降り注いでいた開始6分、コントラのファウルで得たFKでスールシャールがうまく低い弾道のボールに足を合わせ軌道を変えたが、わずかに左ポストに直撃。その後もノルウエーはスールシャールのスピードとカリューの高さを生かして素早い展開で試合を有利に進めていく。しかし若きキャプテン、キヴに統率されたルーマニアDFラインの壁はあまりにも高く、13分の決定的なピンチもキヴのインターセプトによって防がれている。

 その後も19分のカリューの弾丸シュート。43分のベルグドルモからリーセのペナルティエリア端からのするどいシュート。45分には右サイドを駆け上がったスールシャールが強烈なシュート。この全てをロボンツのナイスセーブでなんとか失点を免れている。

 そして後半になると一転してルーマニアペースとなり、約20分間にわたって一方的に攻めまくるという最高の展開を見せた。パンクの左サイドからの強烈なシュートはGKのファインセーブで弾かれ、後半6分にもパンクのヘディングシュートは惜しくも外れたが、19分にはムトゥのスルーパスを受けた絶好調のガネアがそびえ立つベルグとヨンセンの壁をこじ開け、飛び出してくるオルセンの動きを良く見て打ったシュートがノルウェーのネットを揺らしたのだった。

 今までの流れからこのままルーマニアの勝利が日本のファンからも期待されたが、78分にルーマニアゴール前で交錯した中でカリューの手に当たったと思われたボールは審判によりキヴのハンドという判定になりPK。そこまで完璧にルーマニアの守備陣を統率していたキブだっただけに惜しい事になった。というより明らかに疑惑の判定だった。しかし裁定が覆らないのはサッカーの常識なのである。

好調ガネアのビューティフルゴールも実らず


その他の試合

 ルクセンブルク 0-2 デンマーク

予選グループ2 現在の戦績
TEAM 得失 勝点 昇降
デンマーク 6 4 1 1 12:6 13
ノルウェー 6 3 2 1 8:4 11
ルーマニア 6 3 1 2 15:7 10
ボスニア・H 5 2 0 3 4:7 6
ルクセンブルク 5 0 0 5 0:15 0


今現在ノルウェーに勝って更新したかったよ...

6月9日 ブカレスト

  まだまだいけるイリエの野望

 スペインリーグのアラベス所属のアドリアン・イリエはシーズン終了後にフランスリーグのパリ・サンジェルマンに移籍する可能性が出ているようです。

 スペイン紙“El Mundo Deportivo”が報じるところによれば、シーズン終了後に所属のロナウジーニョを放出するであるパリ・サンジェルマンは新しいFWを探しており、新監督のヴァリル・ハリルホジッチはコブラにその白羽の矢を立てたようです。イリエとアラベスの契約も今月30日に切れることになっています。
6月9日 ブカレスト

  コドレアが不満を提言

 前回のリトアニアとの親善試合をコンディション不足で欠場していたパウル・コドレアがボスニア戦で代表に戻ってきました。コドレアは前回のデンマーク戦での平凡なパフォーマンスを改善するよう監督に言われていましたが、再び右サイドMFとしてプレーした今回も評価の高くないプレーに終わってしまいました。

 『私の代表でのプレーは周囲の期待に答えるものではないことは分かっています。私は全力を尽くしていますが、右サイドのポジションでは違和感を感じるのです。クラブでも務めているセンターのMFポジションの方が適任だと思うのですよ。』パウル・コドレア

 このことは国内でも以前から避難を浴びており、コドレアのセンターの守備的MFとラドイのセンターバックを推す声が非常に高いのですが、ヨルダネスク監督はその意思を変えようとしないのです。結果が出ているうちは良いですが、敗戦のおりにはまずこの点を突かれるのは避けられないでしょう。そしてギオアネに続きコドレアまで反乱を起こさないかと心配でなりません。−ヨンクマ氏
6月8日、ブカレスト
 
  それぞれの喜びの声

 『ボスニアは良いチームだった。しかし今夜は我々を混乱に落とし入れるまでにはいかなかったね。クライオバに来てくれた我々のファンの人々も素晴らしかった。彼らはピッチ上の12番目の選手となるだけではなく13番目の選手にもなってくれました。』ボグダン・ロボンツ

 『想像していたよりもタフな試合でしたね。彼らは良いプレーを見せていたし、それに対して我々は集中できませんでした。ノルウェー戦においてこの勝利が影響して良い方向に進むだろうと楽観視はしていません。もっとチャンスを生かすつもりだし、もっと勝利への執念を見せていきますよ。』ラズヴァン・ラツ

 『私のゴールは自分にとっても非常に重要だったし、チームにとっても同じでしょう。ノルウェーが負けた事もあって次に勝たないと今回の勝利も無駄になってしまいますね。とりあえず今日のゴールはファンの皆さんと家族に捧げる事にします。』ヴィオレル・ガネア

 『タフなゲームだったね。前半はこの試合の重要性がわかっていたからこそ必要以上にプレッシャーを感じてしまいました。我々は今まで多くのミスをしてしまったので現在の状況はキビシイものがあります。しかし今日の試合で我々ヤングジェネレーションも良い方向に進んだと思います。』クリスティアン・キヴ
 
6月8日、ブカレスト

  それぞれの評価

ロボンツ 6.5 この試合においてはそれほど出番がなかった。しかしここぞの場面での彼の反射神経、落ち着き、判断の早さは評価に値する。開始5分のフルゴヴィッチのループが決められていたら試合全体がどうなっていたかと思うとその貢献度は高い。
コントラ 6 前半は平均的な動きだったが、後半は打って変わった様にアグレッシブな動きが見られた。ファンの目から見てもかつての超攻撃的なスタイルだったと思う。
イエンクシ 6.5 常に信頼できる存在であった。ほとんど全ての空中戦を制し、キヴのパートナーとしても十分な活躍を見せてくれた。
キヴ 6 それほど活躍していなかったようにも見えた。それでも彼の質の高いタックルはさすがにワールドクラスである。
ラツ 6.5 前半は落ち着いてディフェンスに努めた。一方、後半は積極的に前線に絡んでいった。彼のオフェンス能力は注目すべきものがあり、将来が非常に楽しみ。
コドレア 6 信頼できる選手にかわりないが、ヨルダネスク監督がまたもや本来のセンターではなく右よりで起用したために試合の組み立てにおいて特に秀でたプレーは見られなかった。しかしDF面では良い仕事をした。
ラドイ 6.5 本来のセンターバックポジションでないにもかかわらず守備的MFとしてその義務を果たした。しばしば前線に顔を出しボスニアゴールを積極的に脅かそうとしていた。
パンク 6.5 脅威のテクニックとスピードを持った素晴らしい選手だ。彼に欠けているのはフィニッシュの正確さだろう。それさえあればこの試合のヒーローにもなっていただろう。オフェンスとディフェンスの両方でどこでもプレーできるためこれからの代表チームにとって貴重な選手になるだろう。
イリエ 6 我らが知っている“コブラ”の輝きは見れなかったが、ベテランらしく試合を引き締めていた。
ガネア 7 まるでライオンのように労力惜しまず動き回りボスニアDFを恐れさせたのは評価できる。いくつかチャンスをフイにしたが、2点目のビューティフルループシュートはそれを帳消しにしておつりが来るぐらいだ。
ムトゥ 7 今回も素晴らしい活躍を見せてくれた。彼の視野とテクニックは相手にとって脅威である。今シーズン、セリエAでベスト外国人プレイヤーと言われたおごりなども見せず獅子奮迅していた。
ミウ プレー時間足りず評価なし。
ブンデア 6 オフェンスとディフェンスにおいて良く顔を出していた。自身にとっても心に残る代表デビューとなったであろう。
ショアヴァ 6.5 時間は短かったが、その視野の広さとテクニックでコドレアと代わっても遜色なかった。しかもオフェンスにおいてはコドレアよりも良いプレーをしたと言ってよいだろう。

  
6月7日 ブカレスト

  2004年欧州選手権 予選グループ2 第5戦

ボスニア・ヘルツェゴビナ戦

  
逞しさを見せるムトゥの2試合連続ゴール。そしてガネアのループは近年ベストの価値。

ヨン・オブレメンコ
ルーマニア 2 00 0 ボスニア・H
20
A・ムトゥ
V・ガネア
46
88
ボグダン・ロボンツ
コスミン・コントラ
アドリアン・イエンクシ
クリスティアン・キヴ
ラズヴァン・ラツ
パウル・コドレア
(65分 ゼーノ・ブンデア)
ミレル・ラドイ
ダニエル・パンク
アドリアン・イリエ
(78分 フローリン・ショアヴァ)
ヴィオレル・ガネア
アドリアン・ムトゥ
(86分 ユリアン・ミウ)
GKGK
DF
DF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
ケサン・ハサギッチ
ゼマル・ベルベロヴィッチ
(78分 ドラガン・ブラトニャク)
ムハメド・コニッチ
ミルサド・ヒビッチ
ヴェディン・ムシッチ
ミルサド・ベスリヤ
(50分 ムラデン・バルトロヴィッチ)
ズラタン・バイラモヴィッチ
ヴラダン・グルイッチ
ミルコ・フルゴヴィッチ
(72分 エミール・スパヒッチ)
セルゲイ・バルバレズ
エルヴィル・ボリッチ
アンヘル・ヨルダネスク 監督 ブラズ・スリシュコヴィッチ
4-3-3フォーメーション 4-4-2フォーメーション
警告


ダニエル・パンク
22
52

53
ミルサド・ベスリヤ
エルヴィル・ボリッチ
ベンチ
ボグダン・ステレア
マリアン・アリウツァ
クラウディウ・ラドゥカヌ
フローリン・ブラトゥ
トルジャ
パパッチ
アリホジッチ
ムリナ


プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 今日のボスニア戦の後半開始直後と終了直前のゴールでルーマニアの予選突破の可能性を大きくが上昇。一般的にですけど。もちろん僕は残り全勝するんでどうでもいいと思ってましたけどね。

 まず前半は張り詰めた展開でスタート。開始2分にガネアがペナルティエリア内の絶好のポジションで決定的なチャンスが訪れたが、シュートは枠をとらえることができず。ボスニアは7分にフルゴヴィッチがムシッチとのワンツーでゴール内に切り込みロボンツと1対1になりループシュートを放つがロボンツのナイスセーブによって阻まれる。15分にもボリッチのスキをついたシュートにルーマニアDF陣は動くことができずもロボンツには朝飯前のキャッチ。

 前半の半分を過ぎるとルーマニアが試合のペースを掴んで一気に波状攻撃をしかけた。ムトゥとイリエがそれぞれ両サイドからチャンスを作り出すとキヴやコントラも合わせてシュートやクロスを量産し続けた。特にパンクは持ち前の重厚ドリブルで好調をアピール。39分に一人でカウンターアタックを展開して二人のDFをドリブルで抜き去った後ガネアにパス。ガネアはムトゥめがけてクロスを入れるがハサギッチにカットされる。44分にはパンクが40メートル疾走した後に4メートルをドリブルで走破。ゴールまであと8メートルの所でボールをコニッチに奪われるもその存在感は圧倒的だった。

 そして後半開始直後に前半も好調で脅威の存在であったムトゥが相手DFのミスをうまくつき先制ゴールがルーマニアに生まれた。ガネアのプレスによってはじかれたボールをイリエがムトゥにパス。そしてムトゥの14メートルのショットがボスニアゴールネットを揺らしたのだった。

 それ以降は攻めに転じたボスニアだったが、通してルーマニアのペースで試合は進んでいき、共に現状を打開しようとボスニアは攻撃の選手を、ルーマニアは守備堅めを交代で投入。しかし前掛りのボスニア陣にぽっかり空いたスペースを利用した終了2分前にガネアが30メートルランニングの後、二人のDFをドリブルで振りきって最後はきれいなループシュートという非常に美しい一連の動きでネットを揺らす。これで2-0となり、試合は終了。

 『我々はこの試合にすべてを賭けてるかのようにプレーしました。これで3ポイントを獲得しましたが、まだ今回の野望の半分しか達成していません。あくまで次のノルウェー戦が正念場なのです。試合に関しては予想以上の熱さと敵の強さに苦しんでいつものようにはできませんでしたが、だからこそこの結果は嬉しいものです。』−ヨルダネスク監督

 この勝利によって我らがルーマニアは9ポイントとし、同時刻に行われたデンマーク対ノルウェーの1-0と言う結果からこの2チームが10ポイントで並んだ首位に1ポイント差となった。

ガネアのループ。まさにビューティフルゴール

その他の試合

 デンマーク 1-0 ノルウェー

予選グループ2 現在の戦績
TEAM 得失 勝点 昇降
デンマーク 5 3 1 1 10:6 10
ノルウェー 5 3 1 1 7:3 10
ルーマニア 5 3 0 2 14:6 9
ボスニア・H 5 2 0 3 4:7 6
ルクセンブルク 4 0 0 4 0:13 0


ほんとはノルウェーに勝って欲しかった...

6月5日 ブカレスト

  セルジュ・ラドゥが渡仏

 ルーマニアリーグのナシオナル・ブカレストはワルター・ゼンガ監督との離別が濃厚でまたチームの得点王であるセルジュ・ラドゥも積もり積もった負債のため放出することも認めています。

 ナシオナルは今シーズンにおけるリーグ8位、カップ戦決勝敗退のため来期のヨーロッパカップ戦出場がかなわなかったのですが、それを見越してつぎこんだ補強のつけが回って多額の負債に苦しんでいます。すでに目玉商品と化したルーマニアU-21代表のセルジュ・ラドゥはフランスリーグで1部に新しく昇格したル・マンと2年契約で放出したようです。ラドゥはラピド・ブカレストから移籍してから2年連続でチームの得点王でありました。そして彼以外にも次々に重要な選手がチームを去るとみられています。

 一方、1年契約が終了したゼンガ監督は連れてきたスポンサーも撤退してしまったため、クラブから契約延長の申し出はありませんでした。『我々は現在のクラブの状況から彼の求める額のサラリーは払う事ができないということを説明しました。これからクラブがどうなっていくかわからないですね。』
6月5日 ブカレスト

  灰とダイヤモンド

 来期のチャンピオンズリーグ本戦出場に向けてこれから予備戦を戦うラピド・ブカレストはどうやらマリウス・マルダラシャヌ抜きで挑むことになりそうです。

 現在28歳のマルダラシャヌは去年トルコーリーグのベシクタシュにレンタルされておりましたが、4試合に出場した後の3月11日にチーム練習でアキレス腱を痛めて2ヵ月半プレーしていません。このケガは選手生命を危機にさらす重傷だと言われています。そしてあと2ヵ月は依然として出場できない状態にあります。

 『私は呪われているに違いありません。過去にもアラベスへの移籍と1860ミュンヘンへの移籍がボツになった後にやっとベシクタシュに行けたと思ったらケガで戻ってきてしまいました。』
6月5日 ブカレスト

  あくまで調整試合
  
 ルーマニア代表は地元のスポルツール・スツデンテスクのユースチームと調整試合をしたようです。この試合でヨルダネスク監督はなんとかフィリペスクとムンテアヌの欠場に対する改善策を模索していました。

 この試合ではムトゥ、ガネア、イリエのトライアングルが前半だけで合計8ゴールを決めました。ムトゥの4ゴールのうち1つはキレイなバイシクルシュートでこれには監督もたいそう喜んだそうな。ガネアは3ゴールでイリエが1ゴールでしたが2アシストを決めています。この3人の攻撃には監督もたいそう喜びでスタメンはほぼ決定との見方があります。

前半のスターティングフォーメーション:4-4-2
B・ロボンツ
C・コントラ A・イエンクシ C・キヴ R・ラツ
M・ラドイ
P・コドレア A・イリエ D・パンク
V・ガネア A・ムトゥ

後半のスターティングフォーメーション:4-4-2
B・ステレア
C・コントラ I・ミウ F・ショアヴァ G・コマン
M・プレシャン
Z・ブンデア M・アリウツァ A・ストイカ
F・ブラトゥ C・ラドゥカヌ

 全後半でのスコアは13対1でラドゥカヌが2ゴール、ストイカとアリウツァがそれぞれ1ゴール決めています。さらに面白い事はさすがのレベル差にロボンツもする事がなく眠くなったので、監督は一時試合を止めてゴールエリア外からのフリーキックをいくつか蹴らせました。そのうちの1つがゴールしています。そして恒例の相手GKは第3GKのドルハが務めました。13ゴール決められましたが、12本のナイスセーブも見せています。

 『我々は死に物狂いで6ポイントを奪取しなければならない。この2戦で予選の行方はほぼ決まってしまうでしょうから。そしてルーマニアサッカーの将来までも決めてしまうでしょう。私はアヤックスでチームメイトのノルウェー代表のベルグドルモと話をしましたが、ノルウェーはデンマーク戦で勝ちを収めてルーマニア戦で負ければそれは良い事だよねって応援しておきました(笑)。』−クリスティアン・キヴ

 『観客が12番目の選手として一緒にいてくれれば頼もしいですね。ボスニアはデンマークに勝利するほど良いチームだということを忘れてはいけない。彼らも当然全力で勝ちにくるでしょう。それでも我々のホームでこれ以上負けるわけにはいかんのですよ。』−アドリアン・イリエ
6月4日 ブカレスト

  最後の海外進出チャンスか?

 現在リーグ首位のレアル・ソシエダは来期に向けてラピドのDFを狙っているようです。

 ベシクタシュへの移籍話が消えたラピド・ブカレストのアドリアン・イエンクシに対して新たなオファーが届いているようです。彼のエージェントは『イエンクシは我がチームにとって重要な選手です。しかし彼の将来についても考えてあげなくてはなりません。彼はもういい年なのでこのような海外進出へのチャンスはそうないでしょう。』

 ソシエダは以前にもルーマニア代表のクライオベアヌが在籍していた経緯があり、クラブに貢献したためイメージが良いのとイエンクシ獲得のためには100万ドルと意外に安くすむためだと言われています。
6月4日 ブカレスト

  ドリネルもケガで辞退

 昨日の合同練習でドリネル・ムンテアヌがケガしてしまったらしいです。代表ドクターのポンピリウ・ポペスクも筋肉の断裂かどうかはまだ言明してませんが2試合とも出場は微妙とのこと...

 ムンテアヌは練習中に急に痛みを感じて自力でコート外に出てドクターに診てもらった後に軽いジョギングを始めましたがすぐにリタイアしてしまいました。ドクター曰く『ドリネルはだいぶ痛みを感じているようです。まだそれが筋肉の断裂かどうかはわかりませんが、明日筋肉がリラックスした状態で再度診てから判断を下します。もし単なる痛みだけであればボスニア戦には間に合うでしょうが、断裂であればノルウェー戦も当然無理ということになりますね。』

 そして苦悩の監督:『フィリペスクに続いてムンテアヌまでとは参りましたね。もしムンテアヌが回復しなかったら戦術的にもメンバーを再構築する必要に駆られます。今回のような大事な試合には経験豊富な選手が不可欠なのでなんとか間に合ってくれるのを願うしかないですね。(すでに白目むきながら)』
6月4日 ブカレスト

  ブンデアのインタビュー:『夢が一つ実現したよ!』

−今回の召集によって旅行が延期になりましたけど悩みました?

 『まさか(笑)。代表召集については最高の気分ですね。ずっと夢に思ってたことがついに実現しましたよ。幸運にも今朝はオラデアに行こうと思ってちょうどブカレストにいたところでした。もしすでにカリブへの飛行機のチケットがあったら、代表への道は簡単に閉ざされていたかも知れませんね。最初はクラブのソリン・キルツ監督から代表チームへ合流するよう電話があったのだけれど、冗談かと思いましたよ。』

−ヨルダネスク監督は何て言ってきましたか?

 『合同練習の時に話しましたが、リラックスすれば大丈夫と声をかけてくれました。それで私はベストをつくそうと思いましたね。ここに来れたことだけでも嬉しいのに、最終の18人に残れば凄いことですよね。』

−クライオバについてはどんな感じですか?雰囲気とか

 『一言で言うのは難しいですが、良いところですね。ボスニアの選手達にとっては地獄のようになるでしょうけどね。』
6月4日 ブカレスト

  フィリペスクがまたもやケガで辞退。そしてミウが復帰

 フィリペスクがケガのため、急遽FCMバカウのユリアン・ミウが召集されました。

 前回の欧州予選デンマーク戦で戦犯の一人として酷評されたユリアン・フィリペスクは当初は代表引退を申し出ていましたが、その後ヨルダネスク監督が次回のボスニアとノルウェーの試合に召集したため、その呼びかけに再度応じていました。しかし今回リーグのアラベス戦でケガしたために出場は不可能になりました。最初は単に筋肉を軽く痛めただけだと思われてましたが、後の代表ドクターの精密検査において筋肉の断裂だということがわかりました。それにより代わりとしてバカウのユリアン・ミウが召集されることになりました。これによりミウには一気にスタメンのチャンスが出てきたという見方が強くなっています。なぜならこれまで代表ディフェンスラインにおいてはあまりオプションが存在しなかったので、ラドイ、キヴと何度か組んだ事のあるミウが有利と見られているからです。

 さらにヨルダネスク監督はスペインでアクシデントに見舞われて合流期限に間に合わなかったステアウアのオガラルについては今回はメンバーから外す意向を示しました(詳しくはフォトバル・ロムンのシュティリの6月3日の記事を見てください)。その代わりにウニベルシタテア・クライオバのゼーノ・ブンデアを追加召集。この右サイドバックは今シーズンはコンスタントな活躍を見せていました。


 召集見送り
 ユリアン・フィリペスク DF  ベティス(SPA)
 ジョルジェ・オガラル DF  ステアウア・ブカレスト
 追加召集
 ユリアン・ミウ DF  FCMバカウ
 ゼーノ・ブンデア DF  ウニベルシタテア・クライオバ

6月2日 ブカレスト

  レジェンド来たる

 来たるボスニア戦とノルウェー戦のメンバー発表の後、ヨルダネスク監督は代表アシスタントコーチに元代表のレジェンド・プレイヤーである現FCブラショフ監督のマリウス・ラカトシュを招き入れました。現在の4人のアシスタントコーチからはヨシフ・ロタリウとドゥミトル・モラルが残り、アントン・ドボシュは自身が会長を務めているディビジョンAのクラブ、ポリテニカAEKティミショアラのプレーオフが6月14日と18日に行われるため、今回は辞退を申し入れました。一方、ダン・アポロザンは6月7日のデンマーク対ノルウェーの試合の視察という重大な仕事を任されているため今回はチームに帯同しないことになっています。

 『私は別にFRF(ルーマニアサッカー協会)と契約を交わしたわけではありません。単にヨルダネスクとサンドゥ(協会会長)から今回の重大な2戦の準備の手助けをしてくれないかと言われただけですよ。FCブラショフの監督を辞めてきたわけではありませんよ。あしからず。』


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