Romanian Soccer Today 2007.2
2月20日 ロシア

  コチシュがとりあえずロシアにステップアップ

 ロシアリーグのロコモティヴ・モスクワはモルドバリーグのシェリフ・ティラスポール所属のルーマニア代表MFラズヴァン・コチシュを獲得したようです。2009年末までの3年契約。

 現在ルーマニア代表のレギュラーを務めるコチシュは国内2部のウニベルシタテア・クルージュで頭角をあらわし、2004年にモルドバに移籍。シェリフでは絶対的司令塔として2005年と2006年にリーグ制覇、2006年もカップ制覇、スーパーカップでは3連覇の原動力となっていました。欧州戦でもモルドバ王者として臨んだチャンピオンズリーグ予備予選で3ゴールを挙げています。

 『コチーシュは貴重なタレントで、ゴールを挙げるだけでなく、そのお膳立てすら華麗に演出できる理想的なMFでした。』−レオニド・クシュク(シェリフ監督)
2月7日 ブカレスト

  国際親善試合

モルドバ戦

  
 直前のケガでキヴ、ラツ、プレシャンが離脱。プルハクだけが緊急参加。よって全員出場。
 ワールドチャンピオンのイタリア戦から急遽モルドバ戦に代わったモチベーション低下はしかたなし。

リア・マリノウ
ルーマニア 2 00 0 モルドバ
20
I・マズィル
A・ムトゥ
76
87
ダヌーツ・コマン
(46分 ボグダン・ロボンツ)
コスミン・コントラ
ガブリエル・タマシュ
(46分 ドリン・ゴイアン)
ソリン・ギオネア
(46分 シュテファン・ラドゥ)
ペトレ・マリン
(77分 クリスティアン・プルハク)
オヴィディウ・ペトレ
(46分 パウル・コドレア)
ラウレンティウ・ロシュ
(46分 アドリアン・クリステア)
フローレンティン・ペトレ
(46分 バネル・ニコリツァ)
ラズヴァン・コチシュ
(74分 ムグレル・ブガ)
アドリアン・ムトゥ
チプリアン・マリカ
(63分 ヨヌーツ・マズィル)
GKGK

DF
DF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW


FWFW
セルゲイ・パシュチェンコ
(46分 ニコライ・カランチェア)
セルジウ・ラシュチェンコフ
アレクサンドル・エプレアヌ
ヴィクトル・ゴロヴァテンコ
セルジウ・ナマスコ
ヴィクトル・コムリオノク
(66分 ヴィクトル・ベルコ)
アレクサンドル・ガツカン
スタニスラフ・イワノフ
イゴール・ティギルラシュ
(57分 シミオン・ブルガル)
ヴィオレル・フルンザ
(46分 セルゲイ・アレクセフ)
イゴール・ブガイオフ
(46分 セルゲイ・ロガチョフ)
ヴィクトル・ピツルカ 監督 イゴール・ドブロボルスキー
4-2-3-1フォーメーション 4-4-2フォーメーション
警告
ソリン・ギオネア 16
ベンチ
ダニエル・イリエスク
ラドゥ・レベジャ

プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 世界チャンピオンのイタリアとの対戦が暴動事件により中止になり、このAマッチデーにルーマニアだけが対戦相手なしという非常事態になりかたが、急遽モルドバとの対戦が決定。しかし対戦相手のレベルが急激に下がったことによるモチベーション低下は試合にも影響した模様。

 この日のスタメンは直前にケガで離脱したキヴとラツの代わりに最近評価を上げてきたギオネアととりあえず現状維持のマリン。今だ定まらない守備的MFはクラブで出場機会を得ていないFWのロシュが入ることから実質O・ペトレの一人。ロートルのF・ペトレが右サイドに入り、トップ下にはディカが今季絶望のケガをしてしまったことからコチシュがケガ明け5日の強行出場。コンビネーション不足も懸念される中で信頼できるのはムトゥ、マリカ、タマシュ、コマンだけと思われた。しかし意外な人物がブレーキになってしまった。

 前半ルーマニアはやはりどこかちぐはぐでコチシュを軸にして中盤のポゼッションはキープできたものの、ムトゥとマリカが決定機までは結びつけることができない。一方のモルドバはモルドバリーグ所属のルーマニア代表コチシュに対抗してルーマニアリーグ所属のモルドバ代表フルンザ中心に攻め立てる。普段の代表CBであれば十分対応可能で心配はないと思われたが、この日のタマシュが集中力のないプレーに終始して、15分にはフルンザに決定的チャンスを与えてしまう。その1分後にもフルンザに抜かれたタマシュのフォローにまわったギオネアがイエローを受ける始末。その後もカウンターからのピンチを何度も迎え、攻撃はというとあいかわらず組み立てに欠けてムトゥは不発に終わった。

 しかし後半になってピツルカ監督が6人のメンバーを入れ替えるとスムーズな攻撃が見れるようになった。コドレアが長短合わせたパスでコチシュの負担を軽減すると、ニコリツァもエネルギッシュな縦の動きから良質なクロスを量産。そして63分にマズィルを投入すると一気に得点の香りを漂わせ始めた。迎えた76分にニコリツァのクロスがドンピシャでブガのシュートをお膳立てすると、これはGKカランチェアに弾かれるも、こぼれたボールにマズィルが素早く反応して待望の先制点が決まる。試合終了3分前にはコドレアがうまくキープしたボールをフリーのムトゥへ絶妙のループパス。これを体を投げ出しながらのヘディングでムトゥがダメ押しの2点目を決めた。

 しかし前半の戦いぶり、特にタマシュにはえげつないブーイングが浴びせられ、また期待されているオガラルが召集されないことへの怒りがコントラへの八つ当たりでもブーイングが鳴り止まず、再び首都での代表戦開催が難しいことが分かった。こうして次回オランダとの大一番を前にして不安だらけで、改築のための取り壊しで最後となったナショナル・スタジアム“リア・マリノウ”での1戦は終わった。

一応、結果は残した二人のストライカー

2月3日 ブカレスト

  国際親善試合:イタリア戦

国内メンバー発表

  
 前述のイタリア代表との親善試合が消滅したことを受けて、ルーマニアサッカー協会は急遽段取りを組み直しなんとかモルドバとの対戦にこぎつけることができたようです。

 『イタリアサッカー協会は今回の件について経済的な部分も含めて大いに責任を感じているようです。我々は当初ブカレストでの開催案も提示しましたが、彼らが全てのサッカーを一時凍結するという態度であったため、実現には至りませんでした。しかしこの対戦については延期と言うことで、いずれの機会にまた実現するでしょう。』−ルペスク談

 また代表のピツルカ監督はモルドバ戦におけるメンバーを発表。ロボンツが4ヶ月ぶりに復帰したのと、それぞれケガ等で1年以上遠ざかっていたミハイツァ・プレシャンとヨヌーツ・マズィルも復帰。ディナモの司令塔アドリアン・クリステアが初召集されたことが今回の見ものになるでしょう。

 GK  所属 生年月日 CAP
 ボグダン・ロボンツ  ディナモ・ブカレスト 1978.01.18 (29歳) 50/0
 ダヌーツ・コマン  ラピド・ブカレスト 1979.03.28 (27歳) 7/0
 DF
 コスミン・コントラ  ヘタフェ(SPA) 1975.12.15 (31歳) 55/5
 クリスティアン・キヴ  ASローマ(ITA) 1980.10.26 (26歳) 48/3
 ラズヴァン・ラツ  シャフタル・ドネツク(UKR) 1981.05.26 (25歳) 36/1
 ガブリエル・タマシュ  セルタ(SPA) 1983.11.09 (22歳) 19/0
 ソリン・ギオネア  ステアウア・ブカレスト 1979.05.11 (27歳) 7/0
 ドリン・ゴイアン  ステアウア・ブカレスト 1980.12.12 (26歳) 6/1
 ペトレ・マリン  ステアウア・ブカレスト 1973.09.08 (33歳) 5/0
 シュテファン・ラドゥ  ディナモ・ブカレスト 1986.10.22 (20歳) 1/0
 MF
 フローレンティン・ペトレ  CSKAソフィア(BUL) 1976.01.15 (31歳) 41/4
 ラウレンティウ・ロシュ  レクレアティボ(SPA) 1975.10.26 (31歳) 33/5
 パウル・コドレア  シエナ(ITA) 1981.04.04 (25歳) 23/1
 ラズヴァン・コチシュ  シェリフ・ティラスポール(MOL) 1983.02.19 (23歳) 13/1
 オヴィディウ・ペトレ  ステアウア・ブカレスト 1982.03.22 (24歳) 14/1
 バネル・ニコリツァ  ステアウア・ブカレスト 1985.01.07 (22歳) 8/0
 ミハイツァ・プレシャン  ポリ・ティミショアラ 1982.02.19 (24歳) 6/1
 アドリアン・クリステア  ディナモ・ブカレスト 1983.11.30 (23歳) debut
 FW
 アドリアン・ムトゥ  フィオレンティーナ(ITA) 1979.01.08 (28歳) 49/21
 チプリアン・マリカ  シャフタル・ドネツク(UKR) 1985.10.02 (21歳) 10/4
 ヨヌーツ・マズィル  ラピド・ブカレスト 1982.02.09 (24歳) 7/1
 ムグレル・ブガ  ラピド・ブカレスト 1977.12.16 (28歳) 5/1

2月3日 イタリア

  代表のイタリア戦が中止に

 2日夜のセリエA第22節、カターニア対パレルモ戦で起きた暴動で警察官1人が死亡したことを受け、イタリア・サッカー協会(FIGC)は、国内サッカー全日程の無期限停止を決めたようです。

 亡くなったのは、38歳の警察官フィリッポ・ラチティ氏。スタジアムの外で起こった暴動に巻き込まれた。この騒ぎでは、その他100人以上の負傷者が出ている。FIGCの理事であるルカ・パンカッリ氏は、「サッカーの全日程を停止することに決定した。暴力行為には深刻な対応が必要であり、それなしに日程を再開することはできない」と語った。FIGCは7日に予定されていたイタリア対ルーマニアの親善試合、前日のU-21代表のベルギー戦も中止する決定を下しており、急遽ルーマニア代表は国際Aマッチデーに対戦相手なしという状況に陥っています。


バックナンバー
2007 1月 / / / / / / / / / / /
2006 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001 / / / / / 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

戻る