Romanian Soccer Today 2005.11
11月16日 ブカレスト

  国際親善試合

ナイジェリア戦
  
ナイジェリアと聞けばそれなりに恐れる相手。しかし今回は名ばかりのスーパーイーグルス

ステアウア・スタディオン
ルーマニア 3 10 0 ナイジェリア
20
D・ニクラエ
F・ペトレ
L・ロシュ
16
48
92
ダヌーツ・コマン
フラヴィウス・ストイカン
(86分 ヴァレンティン・バドイ)
ガブリエル・タマシュ
ドリン・ゴイヤン
ラズヴァン・ラツ
(76分 ミハイツァ・ネシュ)
コスティン・ラザール
(46分 ソリン・パラスキブ)
ガブリエル・ボシュティナ
バネル・ニコリツァ
(46分 フローレンティン・ペトレ)
ラズヴァン・コチシュ
ニコラエ・ディカ
(66分 ラウレンティウ・ロシュ)
ダニエル・ニクラエ
(46分 ヨヌーツ・マジル)
GKGK
DFDF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFFW
MFMF
MFFW
FWFW
FWFW



FWFW
デレ・アイエヌグバ
サニ・カイタ
サム・ソジェ
ラジ・モイェム
ムティウ・アデゴケ
アビオドゥン・アグンビアデ
(60分 エマ・オヌ)
ポール・オビエフレ
ジャミウ・ノシル
サム・レドル
ダビド・ティアカセ
ベネディクト・アクウェグブ
ヴィクトル・ピツルカ 監督 ダニエル・アモカチ
4-2-3-1フォーメーション 4-1-5フォーメーション
警告
80
90
ムティウ・アデゴケ
ポール・オビエフレ
ベンチ
ボグダン・ロボンツ
アドリアン・イエンクシ

プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 前回に続きアフリカンパワー相手ということで、反省をどのように生かしていくかがこの試合の課題であったが、あるハプニングによってその注目点はまったく別のものになり、試合をすることに意味があったのかという問題提起がされる様相だった。

 まず突如組み込まれた試合ということもあり、様々な準備不足が目立った。ナイジェリアのサッカー協会が詳細を良く把握しておらず、グダグダの不手際の結果、試合当日に集まった選手はBランクの8選手。そこから試合時間を1時間半遅らせてルーマニアリーグ内など近場からかき集めてなんとか12人が揃う。体裁を繕っただけのメンバー構成で、もはやそのレベルは知ったナイジェリアの強さにはほど遠いものとなった。ルーマニアはムトゥが仮病で離脱、ムンテアヌも離れ、スタメンは前回のレギュラーとサブがそっくり入れ替わったかのような構成でまさに若手のテストとなり、UEFAカップでの躍進でも知られるようにすこぶる調子の良いラピドとステアウア勢が占めた。

 試合はたとえ棚ボタの代表を記録した選手達の集まりとなったナイジェリアとはいえ、生まれついてのフィジカルの強さは言わずもがな前回でイヤと言うほど味わったもので、序盤はその荒削りながら若さの勢いにてこずる。しかし歴然とした実力の差が時間と共にはっきりしてくると攻撃のコンビネーションのリズムも徐々に合うようになっていった。

 前半17分を過ぎる頃にはダニエル・ニクラエが相手がもたついている間にボールを奪取し、そのままDF2人を抜き去り、ラピドで見せるような華麗な流れから冷静に先制弾を繰り出した。まずは1点目を記録。このままルーマニアは攻勢を強めていくものの、コチシュとニコリツァはポゼッションこそキープしたがいまいち決定機までは持っていけない。ムトゥという絶対的エースの抜けたメンツの中にあって、得点のパターンがまだ確立されていないことが明白なまま前半は終了。

 後半からは弱小相手に組み立てで苦しんでいた攻撃陣からニクラエとニコリツァを代えて、マズィルとF・ペトレを投入。ペトレはケガからの負傷明けということで召集はされていなかったが、中盤の離脱者に伴い急遽参戦。試運転というスタンスではあったが、そのペトレがピッチに入るとすぐさまディカとのワンツーで右サイドを突破すると中央に切り込みながら虚を突くニアサイドに鋭いシュートを決める。

 その後も交代枠を十分に使ってアグレッシブな攻撃を展開するルーマニア。後半21分に経験豊富なロシュが入るとペトレに加えてやはり安定をもたらす重要な戦力として存在をアピール。ロスタイムにはそのロシュが得意のミドルを決めて試合を締めくくった。この試合の存在意義は微妙としても結果としては十分な点差、そしてテストとしては一定の効果はあったものと見られる。

マリカの居ぬ間にとりあえず結果を残したニクラエ

11月12日 ル・マン

  国際親善試合

コートジボワール戦
  
流れの中でルーマニアの攻撃はまったく通用せず。フィジカル相手には伝統的に弱い

レオン・ボレ・スタジアム
ルーマニア 1 00 2 コートジボワール
12

A・イエンクシ

48
52
91
A・コネ

B・コネ
ボグダン・ロボンツ
ヴァレンティン・バドイ
(86分 フラヴィウス・ストイカン)
ガブリエル・タマシュ
アドリアン・イエンクシ
ラズヴァン・ラツ
(80分 ミハイツァ・ネシュ)
ソリン・パラスキブ
(55分 コスティン・ラザール)
ドリネル・ムンテアヌ
(69分 ガブリエル・ボシュティナ)
バネル・ニコリツァ
(55分 ニコラエ・ディカ)
ラズヴァン・コチシュ
(80分 ラウレンティウ・ロシュ)
アドリアン・ムトゥ
ヨヌーツ・マジル
(55分 ダニエル・ニクラエ)
GKGK
DFDF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFFW
FWFW
FWFW
FWFW



FWFW
ジェラルド・グニャンウアン
エマヌエル・エブエ
ブレス・クアシ
コロ・トゥーレ
(60分 アカレ・カンガ)
アルトゥール・ボカ
ヤヤ・トゥーレ
(46分 シアカ・ティエネ)
ディディエ・ゾコラ
ジル・ヤピ・ヤポ
コフィ・ロマリク・ンドリ
(72分 ボナベントゥル・カルー)
ディディエ・ドログバ
(60分 ラウル・クアク)
アルナ・コネ
(72分 バカリ・コネ)
ヴィクトル・ピツルカ 監督 アンリ・ミシェル
4-2-3-1フォーメーション 4-4-2フォーメーション
ベンチ
ダヌーツ・コマン
ドリン・ゴイアン
アブドゥライエ・メイテ
マルコ・アンドレ・ゾロ
イッソウ・ダオ
ギー・ドゥメル

プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 長きに渡ったW杯予選でアフリカ地区予選を突破して初出場を決めた勢いのあるコートジボワールと、欧州予選で惜しくも敗退し、3連続で大舞台を逃し低迷ロードをひた走るルーマニアの明暗分ける対決となったこの1戦。しかし前大会予選途中から指揮を取ることになったピツルカにとっては就任当時から目標は2008年の欧州選手権と言っていたように、新しいスタートを切るための重要な試金石となった。

 キャプテンのキヴが合同練習で古傷の痛みを再発させたために欠場。反旗のお咎めが解けないラドイ。その他にも毎度のことケガ人が多く、コントラ、オガラルで予選期間は争った右サイドは4キャップのバドイが、コドレア、O・ペトレが抜けた守備的MFには3キャップのパラスキヴ、攻撃ではムトゥ以外はコチシュ、マズィルが4キャップで不安のある中、満を持して代表デビューをスタメン起用されたニコリツァは楽しみを感じさせられた。

 試合が開始するとその不安は的中する。W杯を備えてコートジボワールに君臨するゾコラ、トゥーレ、ヤピ・ヤポ、ロマリクの中盤カルテットがポゼッションを支配し、ルーマニアが攻勢に移っても巧みなプレスによって前に進めず、コチシュとニコリツァのサイド攻撃もその強靭なアフリカンパワーの前ではまったく効果なし。ムトゥ頼みで仕掛けるしか残されていないルーマニアだったが、そこはさすがにムトゥの突破力で、たびたび左サイドからチャンスを作り出した。しかしマズィルの前に立ちはだかるのも屈強なDF陣であり、付け焼刃では得点の匂いは遠いものとなった。

 しかし決定機ならばコートジボワールも同様で、両サイドの攻防ではなんとか防ぎきる。しかし徐々にそのスピードについていくことが困難になると、そもそも守備においては一抹の不安のあるラツとバドイでは対応しきれなくなり、それぞれタマシュとイエンクシがサイドに連れ出される格好で数的有利でしか守りきれなくなる場面が多くなる。なんとか前半はそんな図式ながら守りきったという感想がピッタリな展開だった。

 後半に入るといつもながらのインターバル周辺の集中力のなさを突かれて一気にピンチに陥るルーマニア。前半から続くロマリクの左サイドの突破にあいかわらずバドイとタマシュのコンビで対処するが、薄くなったセンターポジションにパスを送られると数的不利になったルーマニアはイエンクシ一人では防ぎきれず失点。キヴが抜けたことによりドッシリとした安定に欠けるディフェンスだった。

 このまま不安なディフェンスで大差がつくとも思われたが、後半7分に得た右からのFKでムンテアヌがゴールエリア中央の混戦に送ると待っていたイエンクシがヘディングで合わせて難なく同点に。いちおう振り出しには戻したが、流れの中ではやはりコートジボワールのペースで試合は進んでいった。このまま勝利へのゴールを奪うためにお互いに交代選手を次々と投入する。特にルーマニアは新たなチーム作りのためにラザール、ネシュ、ボシュティナと代表デビューの新戦力をピッチに送り込んで混沌の展開を打開しようと躍起になった。

 国内リーグにはいない圧倒的なフィジカルの相手にデビュー組はその能力の差を知ることになったが、なんとかしのいで試合終了に近づいたためにドローと誰もが安堵したロスタイムに悲劇が待っていた。不安なプレーに終始していたネシュがゴール前でパスを受けると、落ち着きのないプレーでもたもたしている間に強襲したバカリ・コネにボールを奪われてしまう。そしてそのまま楽々とゴールを許してしまい内容が結果として如実に現れてしまった。

強くて早い相手に為す術なし

11月8日 ブカレスト

  国際親善試合:コートジボワール戦・ナイジェリア戦

国内メンバー発表
  
 代表のピツルカ監督は今月12日コートジボワール戦に向けて国内メンバーを発表しました。UEFAカップ好調のステアウアからミハイツァ・ネシュとバネル・ニコリツァが、CFRからはコスミン・ティリンカが初召集されています。特にニコリツァは若手ながらステアウアの攻撃の大黒柱として君臨し、クラブとユース代表同様の活躍が期待されています。一方、ステアウアのキャプテンのラドイはピツルカの謹慎が解けないことから代表引退を示唆しているようです。
 
 GK
 ボグダン・ロボンツ  アヤックス(NED)
 ダヌーツ・コマン  ラピド・ブカレスト
 DF
 クリスティアン・キヴ  ASローマ(ITA)
 ラズヴァン・ラツ  シャフタル・ドネツク(UKR)
 フラヴィウス・ストイカン  シャフタル・ドネツク(UKR)
 アドリアン・イエンクシ  スパルタク・モスクワ(RUS)
 ガブリエル・タマシュ  ディナモ・ブカレスト
 ドリン・ゴイヤン  ステアウア・ブカレスト
 ミハイツァ・ネシュ  ステアウア・ブカレスト
 MF
 ラズヴァン・コチシュ  シェリフ・ティラスポール(MOL)
 ラウレンティウ・ロシュ  レクレアティボ・ウエルバ(SPA/2DIV)
 ニコラエ・ディカ  ステアウア・ブカレスト
 ソリン・パラスキヴ  ステアウア・ブカレスト
 バネル・ニコリツァ  ステアウア・ブカレスト
 ガブリエル・ボシュティナ  ステアウア・ブカレスト
 ドリネル・ムンテアヌ  CFRクルージュ
 ヴァレンティン・バドイ  ラピド・ブカレスト
 コスティン・ラザール  スポルツール・スツデンテスク
 FW
 アドリアン・ムトゥ  ユベントス(ITA)
 ダニエル・ニクラエ  ラピド・ブカレスト
 ヨヌーツ・マズィル  スポルツール・スツデンテスク
 コスミン・ティリンカ  CFRクルージュ



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