Romanian Soccer Today 2008.8
8月30日 オランダ

  不運の戦士オガラルも国内復帰

 アヤックス所属のルーマニア代表ジョルジェ・オガラルが1年間のレンタルで古巣ステアウア・ブカレストへ加入することが決まりました。

 オガラルは98/99シーズンにステアウアに加入して以来、6シーズンに渡り活躍。04/05、05/06にはリーグ連覇とUEFAカップの全26試合に出場して上位進出に貢献した不動の右サイドバックで、その活躍が認められて当時国内史上ハジに次ぐ2番目の高額移籍金でアヤックスに入団。すぐに活躍するも代表ではいわゆる「オガラル論争」により出場機会に恵まれず、念願のチャンピオンズリーグではまさかの予選敗退。翌年もチャンピオンズリーグを2年連続で逃すと皮肉にも前所属のステアウアはオガラルが抜けてから2年連続の出場という不運を味わう。この頃から不可解な起用法でスタメンの座を奪われると、定着し始めていた代表のポジションも失い、欧州選手権のメンバーには落選していました。

 今季はファン・バステン就任に伴い、早くも構想外と判断されて去就が注目されていたところに、古巣のステアウアが助け船を出したということです。

 また長きに渡ってステアウアで活躍を見せていた左サイドバックのミハイツァ・ネシュがオランダリーグのユトレヒトに移籍することも決まったようです。
8月24日 ブカレスト

  タマシュがディナモに電撃復帰

 ルーマニア代表DFガブリエル・タマシュが代表のチームメイトであるマリウス・ニクラエに続いて、UEFAカップに出場する古巣のディナモ・ブカレストに復帰しました。

 ルーマニア代表36キャップのタマシュは、フランスのオセールから今季終了までのレンタルで移籍し、2009年に完全移籍できるオプションもついている模様。タマシュは2002年にトラクトルル・ブラショフからディナモに加入し、2006年までプレー。その後、スパルタク・モスクワ、セルタを経て、オセールに加入しています。今年は欧州選手権にも出場し、その堅固なディフェンスが評価を上げていました。

 そのためオファーが殺到し、中でもスコットランドのセルティックへの移籍交渉は順調なものと見られ、タマシュ自身も完全にオセールとは別メニューでトレーニングし、プレシーズンマッチにも出場していませんでした。そんなおりに交渉はまさかの破談を向かえ、すでにオセールはタマシュなしでの構想に入っていたために戦力外という八方ふさがり状態に突入。そこでスタメンのモツィがラツィオ移籍の渦中にあった古巣のディナモが音速の速さで交渉に入り、本人もディナモ愛を持っている選手であり、かつて海外挑戦失敗の時にもディナモ復帰で成功していることからすんなりとまとまったようです。これでインヴァーネスからディナモに加入したニクラエとチームメートになり、UEFAカップとリーグ優勝奪回にかけることになりました。
8月21日 ウルジチェニ

  国際親善試合

ラトビア戦

  
燃え尽き症候群なのか、ケガ人続出とはいえラトビア相手には十分満足なラインナップでこの体たらく。ムトゥ、キヴがいないと他の選手が機能しないのがルーマニア代表という軍団なのか。

ティレネトゥルイ・スタディオン
ルーマニア 1 00 0 ラトビア
10
N・ディカ(PK) 51
ボグダン・ロボンツ
クリスティアン・サプナル
(46分 ジョルジェ・オガラル)
ガブリエル・タマシュ
(63分 コスミン・モツィ)
ソリン・ギオネア
クリスティアン・プルハク
コスミン・コントラ
(46分 バネル・ニコリツァ)
ミレル・ラドイ
(73分 フローリン・コステア)
ガブリエル・パラスキヴ
(46分 コスティン・ラザール)
ラズヴァン・コチシュ
ニコラエ・ディカ
チプリアン・マリカ
(46分 フローリン・ブラトゥ)
GKGK
DFDF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FW
FW
アンドリス・ヴァニンス
(46分 アレクサンドルス・コリンコ)
オスカルス・クラヴァ
イゴルス・ステパノフス
(74分 イゴルス・サフチェンコフス)
カスパルス・ゴルクシュ
デニス・カカノフス
(81分 ジンタルス・ジルニス)
アンドレイス・ペレプロツキンス
ヴィタリイス・アスタフェフス
(79分 ロベルツ・メゼキンス)
ユリス・ライザンス
(65分 ヴラディミルス・コレスニチェンコ)
ゲナディイス・ソロニキンス
マリス・ヴェルパコフスキス
(74分 アンドレイス・ブトリクス)
ギルツ・カルソンス
ヴィクトル・ピツルカ 監督 アレクサンドルス・スタルコフス
4-3-2-1フォーメーション 4-4-2フォーメーション
警告
ガブリエル・タマシュ
12
80

ヴラディミルス・コレスニチェンコ
ベンチ
エドゥアルド・スタンチョウ パヴェルス・コルコフス


プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 欧州選手権でいろいろ見えたルーマニア代表の限界。守備的戦術ではある一定の評価は残した。必然として目立ったゴイアン、タマシュ、ロボンツが移籍市場の目玉に。しかし試合を見た人が一様に感じた攻撃陣のふがいなさ。死のグループで強豪相手ばかりとはいえ、点の取れる気がしないというのはまさにこういうことなのかとまざまざと見せ付けられた。

 ピツルカの言う熟成路線でロートル選手をその経験値という言い訳だけに起用し続け、新しい力を試すことは今ワールドカップ予選からと匂わせてきた。F・ペトレ、コントラという伸びきったゴムを召集するのか、そしてキヴ、ムトゥ抜きでルーマニア代表の新しい形をどのように作り出していくのかが注目された一戦となった。

 召集においてはG・パラスキヴ、F・コステアという新参を呼ぶももともとコドレア、キヴ、ムトゥの離脱が呼んだ緊急策にしかすぎないし、代表引退宣言をしたF・ペトレをまた召集(ケガで後に離脱)し右サイドにおいてはサプナル、オガラルに続き3人目の同ポジションでコントラを呼ぶという愚挙。しかもすでに縦への推進力がないのは素人目でもあきらかなコントラをニコリツァを差し置いてサイドハーフとして起用。ラトビア相手にずいぶん舐めた布陣となった。

 試合が始まるとこの起用の不可解さが残念な方向に展開していくことに。

 ルーマニアの心臓ともいえる守備的MFにはかろうじてラドイの存在があったが、それをサポートするのは右コントラと左に初召集のパラスキヴ。リーグ屈指の評価を得ているラザールを差し置いて、本来は攻撃的MFでリーグでも現在得点王のパラスキヴを守備的MFとして起用したために自慢の攻撃力は影を落とし、ボールをキープできずに中盤のバランスは崩れた。また同タイプかつスピードのないコントラを前に控えてサプナルの縦への突破も消えていた。

 ルーマニア代表はプレー以上にキヴとムトゥが不在と言う雰囲気に呑まれていて、ラトビア相手にもかかわらずまるで光明を見出せずに時間は進んでいく。一方、ラトビアは個々のプレー、そしてチームのプレーを楽しむように繰り広げて、得点の匂いまではしないものの、何をすべきかを実践しているかどうかは明らかにこちらに軍配があった。

 後半は左の召集が少ないことからも予想されたサプナルのコンバートにより、オガラルが登場。精彩を欠いたコントラをニコリツァ代えたことでラドイのサポートと縦への推進力がステアウア・トライアングルで一気に上がる。そしてお役御免となったパラスキヴの位置にラザールが入ったことで中盤のビルドアップは完成し、ラザールがレジスタとしてチャンスボールを前線に送り始める。PKを呼んだニコリツァへのパスもラザールによるもので、ピツルカの初召集パラスキヴをスタメンでという閃きは明らかなミスとなった。

 話題のコステアは途中出場を果たし初キャップを記録するもまだ実力の片鱗は披露できずに終わる。ただしムトゥの代役では現在のルーマニア代表では誰も匹敵することが出来ないのでここは様子見か。心配なのは相変わらずムトゥがいないと結果を残せないマリカ、ディカ、コチシュの3人衆であろう。この3人すべてを若手に切り替えるぐらいの荒療治が必要になっているのかもしれない。

この過渡期においては重宝すべきなのかもしれない男

8月19日 イタリア

  ムトゥが脱臼で開幕戦と代表戦を欠場

 フィオレンティーナに所属するルーマニア代表アドリアン・ムトゥが19日、代表チームの練習中に無謀なオーバーヘッドをしようとして着地の際に肘を負傷するアクシデントに見舞われました。検査の結果、同選手は肘の脱臼で少なくとも20日間は戦列を離れることになるとみられます。

 これにより、ムトゥは27日に行われるスラビア・プラハとのチャンピオンズリーグ予選3回戦セカンドレグを始め、31日のセリエA開幕戦にも欠場。フィオレンティーナは開幕戦でライバルのユヴェントスと対戦する。プランデッリ監督やサポーターにとっては、最悪のニュースが届いてしまったと言えるだろう。

 一方、代表のピツルカ監督はラトビア戦の代替選手として、ウニベルシタテア・クライオバのフローリン・コステアを召集したようです。今までも評価されていた選手ですが、不運にも左サイドでもろかぶりのプレースタイルに起用の機会がありませんでした。ムトゥの代役としてかまたは突き抜けるかはこの試合次第となります。
8月18日 イタリア

  チェルシーへの賠償金支払いにムトゥは断固抵抗

 フィオレンティーナ所属のアドリアン・ムトゥはチェルシーへ1800ユーロという高額な賠償金を命令されていることに対して、FIFAの決定は不公平で非人道的なものとして抵抗していく構えのようです。

 『これはまさに不公平きわまりない決定であり、我々は最後まで戦うつもりだ。ここまで巨額な制裁は正しくないものと考えるしかない。』

 ムトゥと弁護人は予定通りにCAS(スポーツ仲裁裁判所)へ提訴するものとみられ、裁定は来年まで持ち越されるようであります。
8月18日 ブカレスト

  国際親善試合:ラトビア戦

国内メンバー発表

  
ルーマニア代表監督のヴィクトル・ピツルカは今月20に行われるラトビア戦の国内クラブ所属メンバーを発表しました。前回の海外組からはD・ニクラエ、コドレア、F・ペトレ、ラツがリーグ戦の負傷により離脱。国内ではM・ニクラエ、ゴイアン、O・ペトレが同様に召集見送り。サプライズ人選では中堅クラブのオテルル・ガラツィのガブリエル・パラスキヴが30歳ながら開幕から4戦連続7得点と脅威のハイペースをみせており、その実力が代表で試されることになりました。


 GK  所属 生年月日 CAP
 ボグダン・ロボンツ  ディナモ・ブカレスト 1978.01.18 (30歳) 66/0
 エドゥアルド・スタンチョウ  CFRクルージュ 1981.03.03 (27歳) 1/0
 DF
 コスミン・コントラ  ヘタフェ(SPA) 1975.12.15 (32歳) 66/7
 ガブリエル・タマシュ  オセール(FRA) 1983.11.09 (24歳) 35/2
 ジョルジェ・オガラル  アヤックス(NED) 1980.02.03 (28歳) 7/0
 クリスティアン・サプナル  FCポルト(POR) 1984.04.05 (24歳) 1/0
 ソリン・ギオネア  ステアウア・ブカレスト 1979.05.11 (29歳) 11/0
 コスミン・モツィ  ディナモ・ブカレスト 1984.12.03 (23歳) 2/0
 クリスティアン・プルハク  ディナモ・ブカレスト 1984.08.17 (24歳) 2/0
 MF
 ニコラエ・ディカ  カターニア(ITA) 1980.05.09 (28歳) 28/8
 ラズヴァン・コチシュ  ロコモティヴ・モスクワ(RUS) 1983.02.19 (24歳) 24/1
 ミレル・ラドイ  ステアウア・ブカレスト 1981.03.22 (27歳) 45/1
 バネル・ニコリツァ  ステアウア・ブカレスト 1985.01.07 (23歳) 23/1
 コスティン・ラザール  ラピド・ブカレスト 1981.04.24 (27歳) 3/0
 ガブリエル・パラスキヴ  オテルル・ガラツィ 1978.03.27 (30歳) 0/0
 FW
 アドリアン・ムトゥ  フィオレンティーナ(ITA) 1979.01.08 (29歳) 64/29
 チプリアン・マリカ  シュツットガルト(GER) 1985.10.02 (22歳) 24/8
 フローリン・ブラトゥ  ディナモ・ブカレスト 1980.01.02 (28歳) 11/0

8月15日 イタリア

  ムトゥに巨額の補償金支払い命令が下る

 FIFAは14日、フィオレンティーナ所属のアドリアン・ムトゥに対し、かつて所属したチェルシーに約1800万ユーロの補償金を支払うことを命じたようです。

 ムトゥはチェルシーに所属していた2004年にコカイン使用が発覚し、クラブから解雇される。その後、出場停止期間を経て、ムトゥはユヴェントスへ加入したが、この際にチェルシーは経済的利益を手にすることができなかった。そのため、FIFAはこれが「金銭的な損害を与えた」として、補償金の支払いを決定した模様。

 12日のチャンピオンズリーグ予選3回戦ファーストレグでスラビア・プラハに快勝し、自らも先制点を記録したムトゥにとっては、もちろん嬉しくないニュースであり、同選手は決定に不満がある場合はCAS(スポーツ仲裁裁判所)へ提訴することができるとのこと。
8月11日 イタリア

  残留で決意を新たにするムトゥ

 フィオレンティーナ所属のルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥが、今夏のASローマへの移籍話に終止符を打ち、クラブのチャンピオンズリーグ・グループリーグ進出に向けて意気込みを語りました。

 ルーマニア代表のムトゥは、6日にフィオレンティーナと2012年夏までの新契約を結び、最終的に自らの将来を確定しています。スラビア・プラハとの予選3回戦第1戦が迫る中、これでサッカーに集中できる状況を手に入れたムトゥは『グループリーグ進出を果たしたい。もう長いことそれを目指してきたので、今度こそ夢をかなえなければならないだろう。』と語りました。

 この夏、ムトゥの周囲は、かつてフィオレンティーナを指揮したルチアーノ・スパレッティ監督率いるローマに移籍するのではないかとの噂で持ちきりでした。ようやくその憶測に終止符を打つことができて、ムトゥはほっとしているとのこと。

 『マスコミは、私とクラブやファンとの関係について、いろいろ書き立ててきた。だが、事実がはっきりした以上、その話も終わりにすべきだろう。クラブと新契約を結んだので、2年前の加入時に始めたこのクラブでの挑戦を再び続けることができる。』

 ムトゥの残留は、フィオレンティーナのファンを歓喜させたが、彼の獲得に失敗したスパレッティ監督は、新戦力をほかで探さなければならない状況に。最終的には、チェーザレ・プランデッリ監督への敬意が、ムトゥに残留を決意させたようです。

 ムトゥは2002-03シーズン、プランデッリ監督が率いていたパルマでリーグ戦31試合18得点を記録し、この指揮官のスタイルを気に入っている。『プランデッリ監督は私のことを他の誰よりも知っている。私の成長を助けてくれたのも彼だ。』とムトゥはuefa.comに語った。ムトゥとGKセバスティアン・フレイの残留により、フィオレンティーナは強力なメンバーでシーズンを迎えられる。20歳のセルビア代表ズラブコ・クズマノビッチや、23歳のリカルド・モントリボといった若手も、昨季はUEFAカップの準決勝進出に貢献し、もう1年、欧州カップ戦での経験を積んだ。さらに前線でムトゥの新たなパートナーとなるアルベルト・ジラルディーノは、ACミランで2006-07のチャンピオンズリーグを制している。『ムトゥは気合十分だ。私たちは今、予選3回戦に集中しなければならない。これがシーズンのターニングポイントになるかもしれないのだ。新加入選手たちは、彼のようなベテランを見習わなければならない。』とプランデッリ監督も自信に満ちているようです。
8月11日 イタリア

  ラドイ、かつての恩師を追ってセリエAへ?

 インテルのモウリーニョ監督は否定しているが、8月末までにケガ人の状況が万一にも改善しなかった場合、クラブはステアウア・ブカレスト所属のDFミレル・ラドイの獲得を視野に入れていると言われる。しかし、インテル移籍の可能性が低いなか、ラドイ本人も他のチームのことを考えている模様。

 そんななか、カターニアがラドイの獲得に関心を示している。クラブはすでに、同選手をルーマニアで指揮した経験を持つゼンガ監督を通じて、ラドイ獲得の可能性を打診しているようです。ラドイ本人もかつての指揮官の下へ戻ることに納得していると報じられています。

ただ、カターニアは工面すべき資金面で問題があり、その前にテルリッツィの売却を決めなければいけない状況です。そして何より、本当にインテルが動かないかどうかが気になるところでもあるのです。
8月9日 イタリア

  ラドイのインテル移籍は消滅

 インテルの守備陣に負傷者が続出したことで、緊急事態を防ぐための移籍の可能性が取りざたされていたステアウア・ブカレストDFミレル・ラドイ。しかしインテルのモウリーニョ監督がこれ以上選手を抱えることはチームにとっても良くないことと発言したのに続いて、モラッティ会長もこれに追随したため、事実上可能性は薄くなっっています。ステアウアのベカリ会長は同選手のインテル移籍に否定的な見解を示し、セリエAの別のチームへ行くことを勧めている様子。

 『ラドイは素晴らしい選手で、世界中のどんなチームでもプレーできる。私は彼に、インテルよりもフィオレンティーナへ行くように助言したいね。フィオレンティーナでなら、彼は不動のスタメンになれるはずだ。ラドイの評価額?1000万ユーロだよ。』

 一方、ラドイ本人もルーマニアのメディアに対し、『ウェイターをやるためにインテルへ行くことはない。それより、ステアウアへ残るよ。』とインテルへ移籍することはもはや考えていないことを明らかにしている。

 この展開にはチャンピオンズリーグ予備選を14日に控えているステアウアがラドイの登録をギリギリまで待っていることの双方の焦りと、スーパーカップとチャンピオンズリーグ第1戦を現存戦力でのりきれば負傷明けの選手が一気に戻ってくる公算がたったことによるその後の余剰人員の悩みがネックになったようです。
8月8日 イタリア

  フィオレンティーナもラドイに関心か?

 現在インテルとの移籍話がどうも間延びしているステアウアのラドイに対してフィオレンティーナも関心を寄せているという情報が入りました。

 チャンピオンズリーグ出場に備え、フィオレンティーナはDFガンベリーニとコンビを組ませるべく、新たなセンターバックの獲得を考えている模様。ファーストチョイスはインテルDFブルディッソのままですが、1100万ユーロの現金か、ダ・コスタの共同保有権と差額が求めるインテルと、今夏は補強に大量の資金を費やしているため節約したいフィオレンティーナの思惑が一致しないようです。

 そこで新たなアイデアとして、皮肉にも先日からインテルへの移籍が取りざたされていた、ステアウア・ブカレストのルーマニア代表DFミレル・ラドイがターゲットに。インテルのモウリーニョ監督はディフェンス陣の緊急事態については終わりが見えてきており、その結果として補強には動かないと語っています。インテルが関心を抱いたように、フィオレンティーナのプランデッリ監督とコルヴィーノSDもラドイを気に入っているようなのです。
8月12日 スペイン

  セプシが失念と共にスペインに栄転

 スペインリーグのラシン・サンタンデールはポルトガルの雄、ベンフィカに所属するルーマニア代表左サイドバックのラズロ・セプシを1年レンタルで獲得しました。

 現在22歳のセプシは欧州選手権本戦前に1度A代表も経験していてまだ時期尚早となるもユース代表のスタメンで将来が楽しみな選手です。昨年の1月にルーマニアリーグ中堅のグロリア・ビストリツァからいきなりベンフィカに入団して、しかも貴重な戦力として7試合に出場を果たしています。

 ベストは左サイドバックであるも、センターバック、守備的MF、左サイドハーフとこなせるポリバレントな能力がハズレなしと思われていましたが、欧州屈指クラブでありながらリーグ優勝をFCポルトに奪われたリベンジにと元バレンシアのキケ・フローレスを新監督に据えると、各国の代表クラスの新戦力を多数獲得したためにセプシは余剰人員となってしまいました。不運の国内復帰が有望視されていたところにその能力を買っていたスペインのラシンへレンタルでの入団が決まったようです。

 ベンフィカよりは規模の小さいクラブであることは事実ですが、リーグそのものの価値は言わずもがなスペインであり、バルセロナやレアル・マドリッド他の強豪との対戦が何試合も待っています。またベンフィカはリーグ優勝を逃してのUEFAカップ出場が決まっていましたが、幸運にも万年下位レベルのラシンは昨シーズンに旋風を巻き起こしてリーグ6位で終えたことにより、同様にUEFAカップに出場することになっています。
8月6日 ブカレスト

  国際親善試合:ラトビア戦

海外メンバー発表

  
ルーマニア代表監督のヴィクトル・ピツルカは今月20に行われるラトビア戦の海外クラブ所属メンバーを発表しました。キャプテンのキヴは本戦後に予定どおり手術を敢行したために不在。ラドゥは今回は助っ人としてユース代表に帯同。そしてなんといっても右サイドバックでコントラ、オガラル、サプナル3選手新旧織り交ぜたこの違和感のある召集でしょう。限界を見せたコントラ、調子の上がらないオガラル、うなぎのぼりのサプナルで使うべき選手はわかりきっていることですが。


 DF  所属 生年月日 CAP
 コスミン・コントラ  ヘタフェ(SPA) 1975.12.15 (32歳) 66/7
 ラズヴァン・ラツ  シャフタル・ドネツク(UKR) 1981.05.26 (27歳) 51/1
 ガブリエル・タマシュ  オセール(FRA) 1983.11.09 (24歳) 35/2
 ジョルジェ・オガラル  アヤックス(NED) 1980.02.03 (28歳) 7/0
 クリスティアン・サプナル  FCポルト(POR) 1984.04.05 (24歳) 1/0
 MF
 フローレンティン・ペトレ  テレク・グロズヌイ(RUS) 1976.01.15 (32歳) 52/5
 パウル・コドレア  シエナ(ITA) 1981.04.04 (26歳) 36/1
 ニコラエ・ディカ  カターニア(ITA) 1980.05.09 (28歳) 28/8
 ラズヴァン・コチシュ  ロコモティヴ・モスクワ(RUS) 1983.02.19 (24歳) 24/1
 FW
 アドリアン・ムトゥ  フィオレンティーナ(ITA) 1979.01.08 (29歳) 64/29
 チプリアン・マリカ  シュツットガルト(GER) 1985.10.02 (22歳) 24/8
 ダニエル・ニクラエ  オセール(FRA) 1982.10.06 (25歳) 25/5

8月5日 オランダ

  ファン・バステン監督の絞込みでルーマニア選手がゼロに?

 アヤックスのファン・バステン監督は4日、ペレス、ルケ、デロージュ、コリンの4人にリザーブチーム行きを言い渡し、事実上の戦力外通告を決めた様子。このほか、バキルチョグル、レオナルド、ロンメダール、オガラルはファン・バステン監督から一軍帯同を許されたが、「今季の試合で18人のエントリーに入るのはかなり厳しい」とも言い渡されています。

 7月半ばにアヤックスの練習が始まったとき、メンバーは35人でした。ファン・バステン監督は「だいたい24人のメンバーが理想的かな」とかねてから語っており、言葉通りチームは徐々にその人数へと近づいている。すでにマヌチャリアン、デーリ、ミテアが戦力外。今回、イングランド・ウェールズ遠征を終え、4人がリザーブチーム行きを命じられたことにより、いよいよメンバーは28人まで絞られました。

 今週末のアムステルダム・トーナメントでアヤックスは8日にアーセナル、9日にインテルと試合。その舞台はアヤックスの選手にとって、メンバー生き残りのためのサバイバルレースになるのでしょうね。
8月5日 イタリア

  ラドイ『今週中にインテルへ行きたい』

 ステアウア・ブカレストのベカリ会長はルーマニア代表DFラドイの去就について、『月曜か火曜に新しいチームへ加わるためにイタリアへ向かうだろう。』と語りましたが、4日月曜に彼がミラノへ到着することはありませんでした。本人はインテルへの移籍希望を次のように述べています。

 『今週中にインテルへ移籍したい。僕にとってはまたとないチャンスだからね。逃したくないんだ。これほど重要なクラブにレンタルでも移籍することは、素晴らしいことだよ。それに、友達のキヴとは毎日このことを話しているんだ。』

 ラドイは200万ユーロでインテルへレンタル移籍し、1300万ユーロの買い取りオプションがつけられると言われていますが、インテル側の反応は彼らと少し異なっていて、モウリーニョ監督はチームの合計人数に関して敏感なところを見せており、これ以上人数を増やしたくないと考えているようです。

 インテルは週末に首脳陣が会議を行うとみられている。ラドイの言う「今週中」の移籍は無理な模様。
8月5日 イタリア

  ラドイがインテルに期限付き移籍

 ルーマニアの『ガセッタ・スポルトォリロール』紙によると、ステアウア・ブカレストのキャプテンで、ルーマニア代表のミレル・ラドイが、1年間の期限付きでインテルに移籍することが確実となった模様。

 ステアウアのジジ・ベカリ会長は、『この話はもうオフィシャルだ。我々はイタリアのクラブと合意した。月曜か火曜日にはラドイはミラノへ発つ予定。我々はインテルがラドイに年棒として200万ユーロ(約3億4000万円)を支払う条件で、彼を1年間貸し出す。』と、ラドイの移籍が確定したことを発表し、『もしインテルがラドイの完全移籍を希望する場合は、1300万ユーロ(約22億円)を支払わなければならない。』と付け加えています。

 インテルにはすでに、もう1人のルーマニア代表DFクリスティアン・キヴがいるが、同会長は『ラドイ−キヴからなるセンターバックは、世界で最も強固なコンビになるだろう。』と期待。一方のラドイはこの移籍について以前、『どんな選手にとってもこんなに素晴らしいチャンスはない。もし話が決まったら、この足で歩いてでもミラノに行くつもりだ。』と極めて前向きな姿勢を示していました。インテルのジョゼ・モリーニョ監督が、マルコ・マテラッツィ、クリスティアン・キヴ、イバン・コルドバ、ワルテル・サムエルと、センターバックの選手に負傷者が続出している状況から補強を検討していたことがチャンスに繋がりました。

 27歳のラドイは、8年前からステアウアでプレーしており、その間ルーマニアリーグで3度、スーパーカップで2度のタイトルを獲得していて、チャンピオンズリーグ本大会にも2回出場しており、UEFAカップで準決勝を戦った経験もあります。
8月5日 イタリア

  残留に喜ぶムトゥ

 この夏、ASローマへの移籍騒動が注目を浴びたフィオレンティーナ所属のアドリアン・ムトゥは2012年まで契約を延長することでクラブと合意に至ったことが判明しました。ムトゥは4日にクラブのコルヴィーノ・ディレクターとキャンプ地で会談を行い、この場でサラリーや詳細について決められたようです。

 『こういう形で終わり、ここに残って、プロジェクトを続けられることを嬉しく思う。移籍騒動が大騒ぎされたことは不満に思っているけどね。一ヶ月前、僕は生涯フィレンツェに残りたいとの希望を、メディアの前で公にした。そう約束したことは、クラブにとって本当のアシストになったはずなんだ。でも、クラブからは僕が期待していた返答はなかった。それで僕はちょっと怒ったんだ。だけど、僕はローマにイエスとは言っていない。代理人が何をしたかは知らないけど、僕はローマに行くとは言っていないんだよ。コンタクトはあった。でも大事なのは問題が解決したことさ。』

 ムトゥがフィオレンティーナに残留することになったのは、オーナーであるデッラ・ヴァッレ一族やプランデッリ監督の功績と言え、同選手は両者へ感謝の気持ちを表しながら、次のように続けています。

 『会長と素晴らしい関係にあることを幸せに思っている。それと、プランデッリ監督はこの期間に僕が最も話をした人物だ。ある時点で僕は何もわからなくなって、誰とも話をしなかったんだ。代理人ともね。でも、監督だけは話したんだ。僕の意識はハッキリしている。移籍しようとしたことはなかったんだ。僕はこれで満足だし、本当に幸せだ。僕はここにいる。それが重要なことなんだ。フィオレンティーナがムトゥを素晴らしくしているのであって、その逆じゃない。僕はそう思っているよ。』
8月3日 ブカレスト

  ラドイ『もう準備はできている』

 インテル移籍が噂されているルーマニア代表ミレル・ラドイはルーマニアリーグ今節のブラショフ戦を勝利した昨夜、そのインテルへの想いを告白しました。

 『ミラノには今週中に渡ってみたい。私にとってはもう唯一の機会だろう。たとえ1年限定でのレンタルになるとしてもインテルのようなクラブでプレーできるのは信じられない喜びです。親友のキヴとは毎日このことでクラブの状況を聞いていますよ。』

 ラドイは何年も前からオーナーの放出不可の意思により、これまでいくつもの移籍話が潰れていました。キヴに匹敵する能力と言われ続けた才能も、1歳違いのキヴが早くから海外に挑戦し今やワールドクラスの評価を得ているのに対し、ラドイはさすがに代表ではその評価を得るも、国内最高選手として皇帝の名を満足しているだけでした。オーナーの寵愛を受けていることの弱みか移籍話には乗り気でも、潰れるたびに「ステアウアに骨をうずめる。」的な発言を繰り返していましたが、チャンピオンズリーグ出場も叶い、リーグでもう実力を出し切った感、欧州選手権で世界の実力を感じた今となってついに公に移籍志願をしているようです。
8月2日 イタリア

  インテルが再度ラドイにオファー

 ルーマニア代表クリスティアン・キヴが所属する世界的メガクラブのインテルはここのところセンターバックに負傷者が続出し、補強の必要性が取りざたされていましたが、そのターゲットの一人としてステアウア・ブカレスト所属のルーマニア代表ミレル・ラドイが噂されています。

 ステアウアのジジ・ベカリ会長はラドイがインテルへ移籍する見込みであることを明らかにしています。ラドイは近日中にもインテルへ加わる予定といい、今月12日に行われるガラタサライとのチャンピオンズリーグ予備戦にも出場することはないと述べています。

 長年に渡って毎年ビッグクラブからの適正金額以上のオファーにも「ラドイは売却対象ではない」と断言していた同会長でしたが、1400万ユーロ(約23億4000万円)といわれる高額オファーを前に、同選手のインテル移籍を承諾した模様。インテルのモウリーニョ監督は、マルコ・マテラッツィ、クリスティアン・キブ、イバン・コルドバ、ワルテル・サムエルらの故障に悩むセンターバック陣を補強するため、今回ラドイに注目したとみられている。

 ラドイは以前にもインテルとの移籍交渉がおこなわれましたが、チャンピオンズリーグ出場を目論むベカリオーナーの頑なな固辞と、お得意の移籍金ふっかけにより多くのオファーと同様に実現していませんでした。


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