Romanian Soccer Today 2008.1
1月30日 ドイツ

  ニクレスクはブンデスリーガへ

 冬の移籍マーケット締め切り間近となった今日、ついに国内最高級のゴールゲッターであるディナモ・ブカレスト所属のクラウディウ・ニクレスクがブンデスリーガのデュイスブルグに移籍することが決定したようです。

 デュイスブルグはスタメンにユリアン・フィリペスクとミハイ・タララケの二人の元ルーマニア代表を擁して今シーズン2部から昇格してきましたが、現在のところチームは最下位に沈んでいます。そこで得点不足解消にこの31歳のストライカーに白羽の矢が立ったようです。移籍金は70万ユーロとみられ、サラリーは35万ユーロになる模様。

 ニクレスクは01/02シーズンからディナモに在籍していて、02/03後半の半年間はセリエBのジェノアにレンタルで加入し、度重なるケガで活躍はできなかったものの海外を経験。6シーズンで137試合87得点を記録し、リーグとカップを3度ずつ制覇する最大功労者となり、04/05、06/07シーズンでリーグ得点王に輝いていました。昨年のUEFAカップでもベンフィカに敗れるまで7試合8得点を記録して、一時期まで得点ランキングトップに立っていたことは記憶に新しいです。
1月30日 イタリア

  ラドゥ、新天地で想いを語る

 先日、ディナモ・ブカレストからラツィオに移籍したルーマニア代表DFシュテファン・ラドゥがラツィオの練習場での初練習を終えて、新天地イタリアでの感想を語っています。

 『ラツィオのようなビッグクラブの一員になれて嬉しく思っています。チームメイトが歓迎してくれたのも印象に残っています。対戦したチャンピオンズリーグの予備戦で勝利にふさわしい戦いをした強いチームだと覚えています。すでに試合への準備は万全です。あとは言葉の壁だけですかね。』

 『僕はプロフェッショナルであり、練習から全力を尽くすことが当たり前になっています。それが勝利への近道だということも知っています。この移籍は自身のために良い決断だったと信じています。試合に出るためにここに来たので、30日のコッパ・イタリアのフィオレンティーナ戦にさっそく出場できるのを望んでいます。お手本としている選手は同じ代表のキヴですね。「キヴ2世」と言われてきましたが、少しでも追いつけるよう努力していきたい。』

 ラツィオはDFのケガ人続出にもかかわらず、ステンダルドをユベントスへレンタル放出、スカローニをマジョルカへ放出したことから、移籍証明書はまだ到着していないものの、水曜日のフィオレンティーナ戦からさっそく出場する可能性が高いと言われています。また新戦力についてはアヤックスのルーマニア代表ジョルジェ・オガラルとニコラエ・ミテアを狙っているという情報もあります。
1月29日 フランス

  ヴラド・ムンテアヌがオセールへ

 ブンデスリーガのヴォルフスブルグ所属のヴラド・ムンテアヌは同郷のルーマニア代表ガブリエル・タマシュとダニエル・ニクラエが所属するフランスリーグのオセールに移籍することになりました。

 今シーズン終了までレンタル移籍で、もちろん買取オプション付きです。すでに両クラブ間でこの取引について合意が交わされており、水曜日にはメディカルチェックが行われる様子。

 ムンテアヌは昨シーズンにエネルギー・コットブスでコンビを組んだセルジュ・ラドゥとチーム総得点の7割をたたき出して降格必至のクラブを残留に導きました。ムンテアヌが11得点、ラドゥが14得点。その活躍で今シーズンから二人揃って好待遇でヴォルフスブルグに入団したもののさしたるインパクトを残せず、12月にはラドゥのシュツットガルトへのレンタル移籍が発表。共にレンタルですが、センセーショナルを巻き起こしたコンビは事実上これで解体されることになりました。
1月27日 イタリア

  ラツィオがシュテファン・ラドゥを獲得

 イタリアリーグ・セリエAのラツィオが冬の移籍マーケット終了間近になって新戦力の獲得に熱を入れているようです。先週にマンチェスター・シティからローランド・ビアンキを獲得したのに留まらず、昨日はディナモ・ブカレストからルーマニア代表DFシュテファン・ラドゥを手に入れたようです。

 現在21歳のラドゥは10代の時から強く、速く、上手いと将来を渇望されていた選手で左サイドもでき、そのプレースタイルから「キヴ2世」と呼ばれている選手で、昨年はMVP級の活躍でディナモ・ブカレストをリーグ優勝に導き、代表でもピツルカ監督がその才能に惚れこんで、将来の核としてチャンスを与えながら大事に育てている一番手であります。

 昨年はキヴが在籍していたASローマへの移籍が高いと噂された後に、夏のチャンピオンズリーグ予備予選で敗れはしたものの、対戦相手のラツィオに評判に違わぬプレーを見せてインパクトを与え、ジェノアからはその大物を手に入れようとすでに手付金が渡っているとの噂もありました。ディナモが若手の海外移籍へ理解を示しているクラブということから、この冬か夏にはビッグクラブへ行くことは逃れられない事実であることは周知のことでしたが、最近は獲得の意思を潜めていたラツィオがここにきて一気に交渉をまとめ上げてこの移籍が実現しました。とりあえず今シーズン終了後までの半年間はレンタルという形で100万ユーロ、その後の買取オプションで4年400万ユーロになるみたいです。これは事実上国内最高金額での海外移籍となります。ラドゥ自身が受け取るサラリーは10倍になるようです。

 『ラドゥは非常にクレバーな選手だ。彼にはイタリアでプレイするための能力があるし、おそらくはイタリアでキャリアを終えることになるでしょう。ロッシ監督はテクニックと潜在能力を持ったラドゥをブレイクさせることができる監督だと信じている。キヴ2世?ラドゥとキヴにはそもそも多くの違いがある。キヴは今のラドゥの年齢の時に、既にアヤックスで3年間プレイを経験していた。その点ラドゥにはまだビッグリーグでの経験が無い。しかしラドゥにとって守備の国イタリアは大きく成長できるリーグでしょう。キヴとラドゥはとても似た性格だ。彼らは常に地に足を着け、プロフェッショナルというものを備えているからね。』

 またラツィオのクラウディオ・ロティート会長によればさらにクラブの強化のためにパレルモのイタリア代表CBアンドレア・バルザーリを狙っており、この若くて才能のあるラドゥのパートナーとして鉄壁のDFラインを構築することを掲げています。
1月23日 ブカレスト

  国際親善試合:イスラエル戦

海外メンバー発表

  
代表のピトゥルカ監督は来月6日にテル・アヴィヴで行われるイスラエルとの試合の海外メンバーを発表しました。コントラは昨年6月の欧州選手権予選スロヴェニア戦に出場して以来、ケガで外されてそのことがついに終盤でのオガラル起用に繋がりました。コントラの起用法を巡っての造反クセが強すぎることがこれまでオガラルを避けていた原因だったのではとも噂された(実際に近年での同時召集は皆無)ので、今回の召集においては右サイドの序列が入れ替わった後のコントラの受け入れ態勢が試されることとなるでしょう。

また海外組の候補であると言われているV・ムンテアヌはヴォルフスブルグに移籍してからさほど活躍してないことから。ロシュはレクレアティボでケガで構想外となり出場なし。ミテアは国内でトレーニングの後、昨日アヤックスのリザーブチームで再びケガ。チェルナトはスタメンではあるが詳細わからず。セルジュ・ラドゥはシュツットガルトへのレンタル移籍直後でもう少し様子を見る模様。マリウス・ニクラエは得点を量産するもスコットランドでは評価は厳しいか。ケシェルもレンタル移籍直後のため。マズィルも同様。

上記の7人のうちV・ムンテアヌ、ロシュ、ミテア、チェルナト、ケシェルはおそらく本選メンバーは絶望。ラドゥは後半戦の爆発次第。マリウスも得点王級のさらなる活躍があれば当落線上には浮上してくるでしょう。マズィルはスランプにならない限り大丈夫だと思われ。

 そしてなんと言ってもキエフのギオアネがまだ選ばれていません。復活して以来はキエフのスタメンとしてチャンピオンズリーグにも出場し、もともとピツルカ好みの選手であるため気にはしているはず。普通なら召集されておかしくはないのですが、固めたメンバーで戦ってきたピツルカの熟成路線に入るのは今回はむずかしいか。ただしばしば危機的状況に陥る守備的MF人材難にはうってつけなのでメンバーに入れるべし。本戦までの3〜4回と言われるテストマッチのどこで使ってくるか?使わずなのか?


 DF  所属 生年月日 CAP
 コスミン・コントラ  ヘタフェ(SPA) 1975.12.15 (32歳) 60/7
 ラズヴァン・ラツ  シャフタル・ドネツク(UKR) 1981.05.26 (26歳) 46/1
 ガブリエル・タマシュ  オセール(FRA) 1983.11.09 (23歳) 29/2
 ジョルジェ・オガラル  アヤックス(NET) 1980.02.03 (27歳) 5/0
 MF
 クリスティアン・キヴ  インテル(ITA) 1980.10.26 (26歳) 56/3
 フローレンティン・ペトレ  CSKAソフィア(BUL) 1976.01.15 (31歳) 47/5
 パウル・コドレア  シエナ(ITA) 1981.04.04 (26歳) 32/1
 ラズヴァン・コチシュ  ロコモティヴ・モスクワ(RUS) 1983.02.19 (24歳) 18/1
 FW
 アドリアン・ムトゥ  フィオレンティーナ(ITA) 1979.01.08 (28歳) 58/27
 チプリアン・マリカ  シュツットガルト(GER) 1985.10.02 (22歳) 21/7
 ダニエル・ニクラエ  オセール(FRA) 1982.10.06 (25歳) 20/4

1月21日 フランス

  吉と出るか、凶と出るか。ケシェルの移籍

 現在フランス2部リーグ首位を快走するナント所属のルーマニアユース代表のクラウディウ・ケシェルはシーズン末までのレンタルで同じく2部のリブルン・サン・スーランへ移籍することになりました。

 現在21歳でユース代表で活躍し、クラブとの契約も2011年まで延長したばかりですが、今シーズン快調のチームにあって20試合中で11試合無得点であり、そのうち10試合が後半途中とスタメン構想には入ってませんでした。カップ要員として出場した試合では2試合2得点を記録しています。クラブもまだ若い選手ということもあり、スタメン起用が濃厚なクラブへ修行に出した形となっています。しかしリブルンは2部リーグで19位と降格圏内にどっぷり浸かっており、成績を残すのは至難の業でしょう。

 ケシェルは若くして飛び級で参加したユース代表の試合で活躍し、ナントのユースチームに入団しましたが、徐々に出場機会が減ってきています。今だフル代表経験はありませんが、ピツルカ監督の2008欧州選手権メンバー候補には入っているようです。そのことから出場機会を求めて国内のディナモに移籍するという噂がありましたが、今回の移籍でその道は遠くなったと言われています。
1月20日 トルコ

  パンクがブルサスポール退団へ

 トルコ紙“Daily Olay”によると、トルコリーグのブルサスポールは所属の元ルーマニア代表ダニエル・パンクとの2009年までの契約を相互の了承で解除したようです。

 監督のビュレント・コルクマズによるとパンクはリーグの後半戦のチーム構想には入っておらず、先シーズンの20試合4得点という記録も期待を裏切ったものだとのこと。それでも今シーズンサブとして起用したものの12試合で無得点だったことからこの決断を下した模様。しかしクラブはパンクがスタメンでない状況で14位と低迷しており、クラブの得点王が3得点ということから、パンク一人に責任を押し付けるのは論外のような気もします。
1月20日 スペイン

  コントラが意地の決勝点

 スペインリーグのヘタフェ所属のルーマニア代表コスミン・コントラはロスタイムに決勝点をあげて一夜にして英雄となりました。

 19日に行われたリーガエスパニョーラ20節のヘタフェ対セビージャでホームのヘタフェが2-1でリードしている状況で81分に守備固めでFWを下げてコントラを投入するも、89分にドラグティノビッチに同点弾を決められて絶望感に染まるスタジアムを、ロスタイムの92分に左サイドからのクロスにゴール中央に位置していたコントラがヘディングで決めたゴールが一転して歓喜に湧き上がらせました。

 ここまでコントラは度重なるケガや、母国で起きた事件(彼の妻が交通事故に遭った時に警官に暴行したと言われている)で刑務所に入れられるのかと話題になったことでクラブのイメージを下げたりで、少々お荷物的な存在になっていました。

 『ここ5年間リーグで1ゴールも挙げてなかったんだ。そのゴールが今日で良かったよ。チームに勝利をもたらしたことと下位から抜け出すことができたからね。得点に全然絡めないときは悔しかったよ。その悔しさからたくさんのことがプラスに動いたと思う。今日のゴールは心配してくれた父に贈るとします。これをきっかけに出場機会が増えれば嬉しい。それに本選出場を決めたルーマニア代表の登録メンバーに入って欧州選手権に出場したい。』
1月14日 ポルトガル

  新星セプシがベンフィカ入団

 ポルトガルの雄ベンフィカはルーマニア地方クラブであるグロリア・ビストリツァ所属のU-21代表ラズロ・セプシを獲得したと発表しました。5年半の契約で移籍金は250万ユーロとみられています。

 『ベンフィカは私にはもったいないぐらいの欧州で名の通ったクラブ。ここで大成功したいですね。私は非常に攻撃的な左サイドバックですが、他のポジションでもプレーできます。』

 実際にプレーエリアは大きく、左サイドバックを主体にセンターバック、守備的MF、左サイドハーフと多数をこなせるユーティリティ性を持っています。クラブでは21歳ながらキャプテンで、前半戦には全試合出場し、ユース代表でも11試合に出場し、U-21欧州選手権予選グループで首位のチームにあって不動の地位を築いています。

 セプシにとって国外のクラブに加入するのは2度目で、05/06シーズンは初めて所属したガス・メタン・メディアシュから期限付きで元ルーマニア代表ラディスラウ・ボローニ監督率いるフランスのスタッド・レンヌに加入。しかし、ボローニがモナコの監督に去るとその立場が微妙になり、リーグでの試合出場は無し。UEFAカップのPAOKサロニカ戦と国内カップ戦2試合に出場してルーマニアに戻り、グロリアに加入。同クラブではルーマニア1部リーグの45試合に出場しています。
1月14日 ウクライナ

  マズィルが念願の海外へ

 現在の冬の移籍マーケット開業の中、ウクライナリーグの強豪ドニプロ・ドニプロペトロフスクはラピド・ブカレスト所属のルーマニア代表FWヨヌーツ・マズィルを獲得しました。4年契約で移籍金は250万ユーロだそうです。

 『リーグチャンピオンを狙うドニプロは本当に私の力を必要としてくれました。私もこのチームに入団することが自身のキャリアに大きな影響を及ぼすでしょう。クラブの監督であるオレグ・プロタソフのこともステアウア監督の頃を知っています。彼はチームを強くすることに長けています。タイトルとチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けて頼もしいかぎりです。』

 ブカレスト生まれのマズィルは2006年にスポルツール・スツデンテスクからラピドに入団しました。これまで181試合に出場し80得点を記録しています。05/06シーズンの得点王でもあります。
1月11日 スコットランド

  ニクラエが月間MVPに

 スコットランドリーグ、インヴァーネスのクレイグ・ブリュースター監督と所属の元ルーマニア代表FWマリウス・ニクラエはそれぞれ先月の月間最優秀監督と最優秀選手に選ばれました。

 現在リーグ7位のインヴァーネスは開幕当初はポイントを挙げられず、最下位に沈んでいましたが、12月は絶好調で行われた6試合でリーグチャンピオンのセルティックをはじめ5チームに勝利して15ポイントを獲得、ニクラエ自身はキルマーノック戦とハイバーニアン戦の2試合で2ゴールずつ挙げていました。またセルティック戦とハーツ戦ではPKも獲得しています。

 『昨日の夜に監督からこのことを告げられましたが、予想していなかったので驚きました。喜んでこの賞を頂くと共にこれからもクラブの優勝に向けてがんばりたいと思います。』

 ちなみにニクラエは1月5日のグレトナ戦でも2ゴールをあげて勝利に貢献していました。

おめでたし


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