Romanian Soccer Today 2007.8
8月25日 ブカレスト

  2008年欧州選手権予選 第8試合ベラルーシ戦
  国際親善試合 ドイツ戦

海外メンバー発表

  
 ピツルカ代表監督は来月8日の欧州選手権予選ベラルーシ戦と12日の親善試合ドイツ戦に向けて海外クラブ所属メンバーを発表しました。サプライズとしては昨季ブンデスリーガでV・ムンテアヌとのコンビで25得点をたたき出したセルジュ・ラドゥ(ラドゥ14得点、ムンテアヌ11得点)が未招集問題の末に驚きの初召集。どんなに活躍してもピティの戦術構想には入らないだろうという諦めとも言える世間の目に対して今季開幕後も2得点を決めたラドゥについにピティが観念した模様。V・ムンテアヌは現在ケガで療養中。

 またケガとプレーのムラにより2004年以降クラブを転々としていたアリン・ストイカが昨季所属したベルギーのガンで司令塔としてリーグ4位の成績に押し上げて、ピティ政権では初召集。4年ぶりの代表復帰となりました。今では超早熟で過去の選手と言われていますが、かつてアンデルレヒト、クラブ・ブルージュで絶対的な司令塔としてリーグ制覇2度、チャンピオンズリーグ4度出場しているだけに、現在不在のコンダクターとして蘇って欲しいものです。

 DF  所属 生年月日 CAP
 コスミン・コントラ  ヘタフェ(SPA) 1975.12.15 (31歳) 60/7
 クリスティアン・キヴ  インテル(ITA) 1980.10.26 (26歳) 51/3
 ラズヴァン・ラツ  シャフタル・ドネツク(UKR) 1981.05.26 (26歳) 40/1
 ガブリエル・タマシュ  オセール(FRA) 1983.11.09 (23歳) 24/1
 MF
 フローレンティン・ペトレ  CSKAソフィア(BUL) 1976.01.15 (31歳) 44/4
 ラウレンティウ・ロシュ  レクレアティボ(SPA) 1975.10.26 (31歳) 38/5
 パウル・コドレア  シエナ(ITA) 1981.04.04 (26歳) 28/1
 アリン・ストイカ  ガン(BEL) 1979.12.10 (27歳) 12/0
 FW
 アドリアン・ムトゥ  フィオレンティーナ(ITA) 1979.01.08 (28歳) 55/25
 チプリアン・マリカ  シュツットガルト(GER) 1985.10.02 (21歳) 16/5
 ダニエル・ニクラエ  オセール(FRA) 1982.10.06 (24歳) 16/2
 セルジュ・ラドゥ  ヴォルフスブルグ(GER) 1977.08.10 (30歳) debut

8月22日 ブカレスト

  国際親善試合

トルコ戦

  
トルコが選手を試す試合として利用したこのマッチ。我がルーマニアはこのまま予選終了まで熟成路線でいってください。でなければ結果を出して呼ばれていない選手が報われませんよ。

リア・マノリウ
ルーマニア 2 00 0 トルコ
20
N・ディカ
A・ムトゥ
61
70
ボグダン・ロボンツ
ペトレ・マリン
ドリン・ゴイアン
クリスティアン・キヴ
(62分 シュテファン・ラドゥ)
ラズヴァン・ラツ
パウル・コドレア
(66分 コスティン・ラザール)
ミレル・ラドイ
(46分 ドリネル・ムンテアヌ)
フローレンティン・ペトレ
(46分 バネル・ニコリツァ)
ニコラエ・ディカ
(79分 アドリアン・クリステア)
アドリアン・ムトゥ

チプリアン・マリカ
(81分 クラウディウ・ニクレスク)
GKGK
DFDF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFWFWFWFWFW
セルダル・クルビルゲ
サブリ・サリオグル
(81分 ギョクデニズ・カラデニズ)
ギョクハン・ザン
イブラヒム・トラマン
イブラヒム・ウズルメズ
(67分 ヴォルカン・ヤマン)
メフメト・トプズ
(71分 フセイン・シムシル)
ハミト・アルティントップ
エムレ・ベロゾグル
(41分 ニハト・カフベチ)
アルダ・トゥラン
(46分 トゥメル・メティン)
トゥンジャイ・シャンリ
ギョクハン・ウナル
(71分 ハリル・アルティントップ)
ヴィクトル・ピツルカ 監督 ファティ・テリム
4-2-3-1フォーメーション 4-4-2フォーメーション
警告
ベンチ
マリウス・ポパ
マリウス・コンスタンティン
ゲオルゲ・ブクル
ルストゥ・レクベル
セルヴェト・セティン
ハカン・シュクル

プレイバック・オブ・ザ・ゲーム

 この日の試合は4万収容のホームスタジアムに5000人と首都での開催断念を考えざるを得ない状況となりました。

 そのテンションと同じくルーマニア代表にも覇気は感じられず、トルコのペースで試合は進んでいった。いきなり5分にはアルダのシュートに脅かされ、これは幸運にもポストに直撃するのだが、開始直後の集中力はあいかわらず。20分あたりからようやくペースを上げ始めるのだが、なんとかシュートまでいっても相手GKを恐れさせるものにはほど遠く、前半はパッとしないルーマニアのプレーに苛立ちをおぼえるものに。

 しかし後半に入ってから動きの重かったF・ペトレと代えてニコリツァ、そして鉄人D・ムンテアヌを投入すると二人のダイナモに率いられるようにガラリと雰囲気が変わり何度も得点の匂いが漂ってきた。

 そしてついに後半17分に右コーナー付近でトルコのDFを巧みなテクニックで置き去りにしながら中へ切り込んだマリカの完璧なお膳立てのパスはゴール前で待ち受けていたディカに渡り先制点。その8分後には中盤でのムンテアヌのパスを受けたマリカがドリブルで加速するとうまく相手DFの間を走り抜けたムトゥに完璧なスルーパス。エースが難なく決めて追加点。

 ともにこの日はマリカがチャンスメーカーとなり、ピッチを縦横無尽に駆け巡った。そしてその動きにシンクロした本来のチャンスメイクからムトゥとディカがハンターとなる逆のパターンでの得点。この3選手における柔軟なトライアングルが一つの形として成熟した瞬間だった。

 トルコは前半こそ決定機をよく作り出してホームのルーマニアに対して攻勢を見せていたが、後半には徐々にルーマニアのコントロールサッカーの餌食になり沈黙し、守備陣もキヴとゴイアンのセンターバックコンビにコドレアを組み入れた三角形が安定した力を発揮。本戦でも列強に対して誇れる実力が確立された指針となる1戦であった。

 トルコ代表テリム監督の『我々はそれほど落胆はしていません。単なる親善試合の一つに過ぎないし、多くの選手を試してみたかったからね。前半は良かったのですが...、後半はルーマニアの選手たちの方が良いプレーを見せていました。』という言葉に表れている試合でした。

得点こそなかったが、2アシスト。全てのプレーにおいてパーフェクト。

ドリネルはこの日は好調だったが、あくまでオプションの一つとして。ピティもこのまま呼び続けるでしょう。スタメン起用はいただけないですな。コドレアがこの日も好調でした。あとはラドイのコンディション次第でその心配もなくなるのではないかと。

8月20日 ブカレスト

  国際親善試合:トルコ戦

海外・国内メンバー発表

  
代表のピツルカ監督は今月22日に行われるトルコとの試合の代表メンバー発表。スタメン候補のD・ニクラエとタマシュは次のベラルーシ戦で出場停止のため今回は意図的に未招集。コントラとコチシュとロシュはケガ。プレシャンはリーグ前節で骨折。ズィクにいたってはUEFAカップのラツィオ戦でのケガにより完治まで半年とみられ、残る予選5試合には絶望とされています。大事なキャリアアップの半年を失ってしまう事態となりました。オガラルもいちおうケガみたいです。ドイツ勢の3選手(S・ラドゥ、V・ムンテアヌ、A・シュトライト)は「ブンデスは弱小リーグ」との考えから構想外。マリカはブンデスですが入っています。説明求む。

ラピドのコンスタンティンが初キャップから3年ぶりにラザールが2年ぶりに召集されています。これも注目。

そしてルーマニア代表キャップ歴代1位を誇るドリネル・ムンテアヌが1年ぶりの代表復帰。かねてから召集し続けるピツルカ監督の意向をここ1年は度重なるクラブの移籍や監督兼業により代表を辞退していたドリネルですが、今回はまた代表参戦を望んでいる様子。代表レジェンドは引退→撤回がブームです。

ピツルカがドイツ勢を呼ばない理由としての熟成路線主張。確かにムトゥ、キヴにキャプテンシーが生まれチームは結果を残せています。ここにかつてのレジェンドを入れる行為はいかがなものかと。かつては必要でした。チームの方向性が見出せなかった時代には。でも今の代表にはもはや必要ない。そうするための新しい道筋としての今までの熟成路線ではなかったのか?

マリカが入って矛盾してきた「ブンデス論争」。唯一の言い訳として存在した「熟成主張」。それすら矛盾してきました。でも監督にまかせる。結果を残せれば。欧州選手権は逃がさないでくれ。

 GK  所属 生年月日 CAP
 ボグダン・ロボンツ  ディナモ・ブカレスト 1978.01.18 (29歳) 55/0
 マリウス・ポパ  ポリ・ティミショアラ 1976.04.12 (31歳) debut
 DF
 クリスティアン・キヴ  インテル(ITA) 1980.10.26 (26歳) 50/3
 ラズヴァン・ラツ  シャフタル・ドネツク(UKR) 1981.05.26 (26歳) 39/1
 ドリン・ゴイアン  ステアウア・ブカレスト 1980.12.12 (26歳) 10/1
 ペトレ・マリン  ステアウア・ブカレスト 1973.09.08 (33歳) 6/0
 シュテファン・ラドゥ  ディナモ・ブカレスト 1986.10.22 (20歳) 4/0
 マリウス・コンスタンティン  ラピド・ブカレスト 1984.10.25 (22歳) 1/0
 MF
 フローレンティン・ペトレ  CSKAソフィア(BUL) 1976.01.15 (31歳) 43/4
 パウル・コドレア  シエナ(ITA) 1981.04.04 (26歳) 27/1
 ドリネル・ムンテアヌ  ヴァスルイ 1968.06.25 (39歳) 131/16
 ミレル・ラドイ  ステアウア・ブカレスト 1981.03.22 (26歳) 40/1
 ニコラエ・ディカ  ステアウア・ブカレスト 1980.05.09 (27歳) 17/2
 バネル・ニコリツァ  ステアウア・ブカレスト 1985.01.07 (22歳) 12/1
 アドリアン・クリステア  ディナモ・ブカレスト 1983.11.30 (23歳) 2/0
 コスティン・ラザール  ラピド・ブカレスト 1981.04.24 (26歳) 2/0
 FW
 アドリアン・ムトゥ  フィオレンティーナ(ITA) 1979.01.08 (28歳) 54/24
 チプリアン・マリカ  シュツットガルト(GER) 1985.10.02 (21歳) 15/5
 クラウディウ・ニクレスク  ディナモ・ブカレスト 1976.06.23 (31歳) 7/0
 ゲオルゲ・ブクル  ポリ・ティミショアラ 1980.04.08 (27歳) 5/2

8月20日 イングランド

  マーケット終盤で狙われるラツ

 移籍マーケット閉鎖が近づく中、イングランド勢がシャフタル・ドネツク所属のルーマニア代表左サイドバックであるラズヴァン・ラツを狙っているという情報が入ってきています。

 闘将キーン監督の力で1部に返り咲いたサンダーランド、資金力抜群でエリクソン監督を招聘し、現在開幕3連勝のマンチェスター・シティ、4強の一角を狙うニューカッスルの3つのクラブが早急に詳細を詰めているみたいです。

 ラツ自身もこの時期での移籍を望んでおり、イングランド行きにはステップアップを狙っています。
8月17日 スペイン

  ムトゥがアトレティコのサイドアタッカー収集にリストアップ

 今季、移籍マーケットで豪華メンバーをかき集めているスペインのアトレティコ・マドリッドはフィオレンティーナのルーマニア代表FWアドリアン・ムトゥにも興味を示している様子。

 フィオレンティーナはすでにアトレティコからのオファーを受け取っているとのことですが、クラブのスターで昨季得点とアシストを量産し、リーグ最優秀選手に選ばれたムトゥを放出する気はさらさらなく、ましてやイタリア代表のルカ・トニをバイエルンに放出した後となっては実現する可能性はないでしょう。

 アトレティコはクラブの顔であったフェルナンド・トレースをついにリバプールに売却したものの、ビジャレアルから得点王のウルグアイ代表ディエゴ・フォルランを、そして司令塔として人気銘柄だったラウール・ガルシア、そしてサイドアタッカーには一人でも獲得できれば戦力補強は保証されるポルトガル代表のシモン・サブロサ、スペイン代表のレジェスとルイス・ガルシアという3人も補強しています。なぜわざわざムトゥを狙うのかもわかりません。
8月2日 スコットランド

  ニクラエに立ちはばかるEUの壁

 先月決定したマリウス・ニクラエのインヴァーネス入団ですが、現在のところいまだに労働許可がおりずに苦しんでいます。クラブも早急な事態の解決に向けて交渉中だそうです。

 ルーマニアは最近ようやくEUに加盟しましたが、国家はまだ海外での労働に関して全ての権利は認めていないようで、規制がたくさん存在している模様。

 若くして代表キャップ28を記録しているニクラエには無用だと思われていたルールですが、ここ2年間での代表開催の試合75パーセントに出場していない点がネックのようです。

 クラブはニクラエのような件に対して特例の適用を求めています。
8月1日 イタリア

  インテル合流前のキヴ:『ここにこれて幸せ』

 ようやく念願のインテル移籍を果たしたルーマニア代表DFクリスティアン・キヴは現在インテルがキャンプをはっているイングランドのワトフォードに出発する前にその意気込みを語っています。

ようやくインテリスタになれた気分は?
 『やっといい夜が過ごせましたよ。今までが長かった分、ここにいれることが幸せでいっぱいです。』

すでにモラッティ会長からはなにか聞いていますか?
 『いやまだですね。その時期が待ち遠しいですが、すぐにでも訪れるでしょう。』

モラッティはこのインテルというチャンピオンクラブであなたもすぐにその価値を見出せると言っていますが
 『そうですね。この偉大なクラブでは最大限の努力を要求されるだろうし、監督の意思に従います。』

マンチーニ監督はミハイロビッチと比較して劣らず、高く評価していますが?
 『ミハイロビッチは偉大な選手であったし、比較されることに感激です。彼のプレーを見て育った世代ですから。』


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