Romanian Soccer Today 2011.1
1月19日 ギリシャ

  ディナモ刷新でマリウスも放出へ

 ディナモ・ブカレスト所属の元ルーマニア代表マリウス・ニクラエはギリシャリーグのカヴァラというクラブに今季終了までのレンタルで移籍が決まったようです。もちろん買取オプション付きの契約であります。

 ニクラエは若き頃にディナモと代表で爆発的な決定力を誇った大型のFWで、黄金時代を終えたルーマニアにとっては将来も引き続き強豪であり続けることが約束されたような大事な選手でした。しかし初の海外クラブであるポルトガルのスポルティング・リスボンで長期離脱の重傷を負ってからは2度と全盛期のコンディションには回復しませんでした。

 その後にはスタンダール、マインツ、インヴァーネスとインパクトのないままに転々としていましたが、28歳の頃に少しだけ復調を見せてタイミング良く2008年の欧州選手権本戦のメンバーに選ばれました。しかし国内復帰したディナモでは徐々に消えていき、ブラトゥやクリステアなどをも放出するこの冬のマーケットでクラブの若返り策の対象となったようです。

 これで5クラブ目の海外チームとなるカヴァラは広く世界クラブを知ると自負する私でも初めて聞いたクラブで、昨シーズンは昇格1年目ながら6位と好調なクラブのようです。今季はヨーロッパリーグ参戦へのプレイオフ圏内である5位を保持しており、その切り札としてマリウスに白羽の矢が立った模様。
1月16日 ドイツ

  アンドレイがブンデスリーガ2部へ

 昨季の国内リーグの得点王のアンドレイ・クリステアは今季6位と低迷しているディナモの世代交代の波に乗り、冬のマーケットでドイツ2部カールスルーエへ移籍することになりました。

 今季のクリステアは4ゴールと得点王の貫禄を発揮し切れていません。それにも増してガネア、アレクセなどの若手が台頭していることから、絶対的な存在ではなくなっています。ディナモ自体も昨季にはニクレスクの放出、半年間のレンタルでブルガリアに渡っていたブラトゥも同じリーグのガス・メタンに放出、中盤のキングと言われたアドリアン・クリステアもウニベルシタテア・クルージュに放出するなど、かつての遺産の総返えを断行している時期なので止むなしかなと。

 『2部ともなれど屈強なドイツリーグですからそうは簡単にはいかないでしょう。私自身は新しい挑戦としてポジティブに捉えていますよ。ただ申し訳ないのが6位と低迷しているクラブにリーグ途中で別れを告げないといけないことです。』

 ステアウア時代にジジ・ベカリが海外へ行かせるなら移籍金は1500万ユーロだと豪語していた時期はすでに昔。国内での紆余曲折を経てディナモで蘇った韋駄天は60万ユーロで2部へ渡ることになりました。
1月7日 イタリア

  ムトゥのやりたい放題でフィオレンティーナと関係が破たん

 フィオレンティーナ所属のアドリアン・ムトゥは、先月にもクラブ主催のディナーに早期退席及び翌日の練習に欠席という問題で賑わせていましたが、今月もまたトラブルを起こしたようです。得点のようにトラブルもハイペースで加速中。

 ムトゥは5日、練習を一人早くに切り上げた模様。現地メディアの報道によれば、6日のボローニャ戦に召集されなかったことや、チームメイトと言い争ったことが原因とも言われています。また、ムトゥはここへきてチェゼーナへの移籍話が浮上しており、これがうまくいかないことに腹を立てているとの見方もあるようです。

 一部メディアによると、ムトゥはチェゼーナへの半年間のレンタル移籍を拒否したと言われる。だが、ムトゥの代理人であるジョヴァンニ・ベカリ氏は、イタリア 『ラジオ・ブルー』のインタビューで、ムトゥが移籍を拒否したのではないと主張。クラブとの関係は完全に破たんしたと認めた。

 『チェゼーナへの移籍は正当な可能性だった。だが、フィオレンティーナが売却を断ったんだ。フィオレンティーナとの破たんは完全なものだよ。クラブは言ったことを守らなかった。明確にするために、金曜に会見をするだろう。』

 5日の練習にはオーナーのアンドレア・デッラ・ヴァッレ氏をはじめ、クラブの首脳陣も姿を見せていた。ムトゥの振る舞いをクラブは許さないつもりのようで、公式サイトで同選手への処分をほのめかしている。

 『アドリアン・ムトゥ選手は本日、正当な理由もなく、一方的に練習の場を去りました。クラブに対する損害でもあるこういった決定を受け、クラブと選手の代理人は会談し、同選手の今後について話し合いました。こういった不服従や、ユニフォームやチームに対して敬意を欠くことは、ムトゥ選手が継続的に犯してきた振る舞いの一つであり、初めてのことではありません。このため、クラブはあらゆる行動を取らざるを得ません。』

チームは6日のセリエA第18節で、ボローニャと1-1と引き分けていますが、試合後にムトゥのことが話題にならないはずがなく、シニシャ・ミハイロビッチ監督はイタリア『スカイ』のインタビューで、同選手を厳しく批判しています。

 『彼は私に対してだけでなく、クラブやチームメートたちに対する敬意を欠いた。我々が練習をしている一方で、彼はクラブが移籍金ゼロでチェゼーナに放出することを望まなかったことを知り、練習に出ないで出ていったんだ。我々は常に彼を守ってきたが、これは全員に対して敬意を欠いた行為だ。私にとってリスペクトは非常に重要なものなんだよ。サッカーに関しても、普通の生活においてもね。代役? それはフロントがどう決めるか次第だ。もちろん、こういう選手が我々に必要じゃないことは確かだよ。』

 また、同僚のリカルド・モントリーヴォもムトゥに対して厳しいコメントを投げかけている。

 『予期していなかったし、僕らはとても気分を害している。今日のようなデリケートな試合の前に起きたことなんだ。僕らは彼に対してとても怒っているよ。あとはクラブがどうするか決めるだろう。僕はキャプテンとして、チームメート全員と同じように、気を悪くしている。僕らに対して敬意を欠いたんだ。今日の試合で彼はすごく役立ったはずなのに…。』

 なお、ムトゥは弁護士や代理人を通じ、7日に記者会見を開くことを明らかにしています。


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