Romanian Soccer Today 2010.4
4月28日 イタリア

  フィオレンティーナがムトゥの減棒を要請

 フィオレンティーナは27日、クラブの公式サイトを通じて、所属のアドリアン・ムトゥの報酬を一時的に減額することを認めるよう、裁判所に申し立てたことを明らかにしました。

 ムトゥは今年1月に行われた2回のドーピング検査で陽性反応が見つかり、先日9ヶ月間の出場停止処分を科されたところです。陽性反応発覚後、暫定措置としてすでに出場停止となっていたため、ムトゥの処分期間は10月末までの予定。

 フィオレンティーナは発表の中で、この出場停止処分が決まった4月19日から処分が解けるまで、報酬を減額することを求めた。コルヴィーノSD(スポーツディレクター)が本人に伝えたという。また、フィオレンティーナは暫定措置が取られている間も、ムトゥには全額の報酬を支払っていたことを強調している。

 たまにインテルなどの金持ちクラブがケガで2シーズンレベルの長期離脱選手にも支払ってるとか、ロナウドの長期離脱やカヌーの心臓疾患にも多大なサポートを費やしたとか美談的なものがありますが、今回は財政苦しむフィオレンティーナであり、このような措置も非難されるものではないでしょう。ましてやケガ等の不可抗力ではなく度重なる自己責任の範疇なので至極妥当なものと見ています。

 おそらくはクラブ側の柔らかな放出のためのアクションのようにも思えます。ムトゥはこれについても不満を漏らすのではなく、まずはなにが原因でこういうことが起きるのかを見つめなおすべきでしょうね。死ぬまでに1度ぐらいは身から出たサビという言葉の意味を理解してもらいたい。
4月27日 トルコ

  ムトゥにフェネルバフチェ移籍の噂

 トルコ『ファナティーク』によると、ドーピング検査で陽性反応が見つかった件で、9ヶ月の出場停止処分を科されたフィオレンティーナ所属のアドリアン・ムトゥにトルコリーグ移籍の話が浮上している模様。

 報道によれば、ムトゥはすでにフェネルバフチェと実質的に合意に至ったという。フェネルバフチェのオファーは年俸350万ユーロ。さらに、かつてのコカイン使用発覚でチェルシーが求めている1700万ユーロの補償金も負担するという。ムトゥにとっては至れり尽くせりのオファーであることは間違いない。

 ムトゥの代理人の一人であるヴィクトル・ベカリ氏は、トルコ移籍に関して肯定も否定もせず。ただし、580万ユーロと言われる移籍金については低すぎるとの見解を示しているようです。

 『その金額で彼がイタリアから動くことはないだろう。フェネルバフチェかアヤックス? アドリアンはもっとも良いオファーを提示するところへ行くだろうね。』

 ここまでの悩みの種だったのが賠償金の1700万ユーロ。あまりの高額のため、もはやこれからはクラブのブランドやレベルよりも、いかにその賠償金が捻出できる年棒を払ってくれる金満クラブが現れるかという問題だったはずであり、フィオレンティーナでは無理なことは承知。1700万ユーロ負担と言う願ってもない申し出に代理人も自身の懐に入る移籍金の額を言ってる場合ではないと思うのだが。要するにこれがこの代理人の本音なのであろう。
4月25日 イタリア

  インテルでの初ゴールを喜ぶキヴ

 最近、頭蓋骨骨折の重傷から復帰したインテル所属のルーマニア代表クリスティアン・キヴが、3-1の勝利で終えたアタランタ戦で自身のインテル加入後初ゴールを決めた後、『インテルチャンネル』で次のように喜びを語ったようです。

 『僕にとってもチームにとっても重要なゴールだ。僕の人生の簡単なときじゃなかったからね。ゴールの後は、妻のことを考えた。このゴールは妻に捧げるよ。彼女は僕の人生の最も重要な存在なんだ。』

 アタランタを下したインテルは今夜行われるローマ対サンプドリア戦を前に暫定首位に浮上した。しかしキヴは、次戦チャンピオンズリーグのバルセロナ戦に集中するために、ローマ対サンプドリアをテレビで観戦するつもりはないようです。

 『ローマの試合は見ないよ。前節は見たけど、彼らが勝っちゃったからね。今、僕たちはこのような勝利を続けなければいけない。そしてバルセロナ戦に集中しなければいけない。僕たちにとって歴史的な瞬間だ。全力を尽くすよ。』 とキヴは笑顔で話しています。
4月19日 イタリア

  ムトゥに9ヶ月間の出場停止処分

 フィオレンティーナ所属のアドリアン・ムトゥは今年1月にセリエAのバリ戦、コッパ・イタリアのラツィオ戦と、2度のドーピングテストに陽性反応が出た件について、イタリア・アンチドーピング機構(TNA)から9ヶ月の出場停止処分として裁定されました。

 『スカイスポーツ・イタリア』は、当初要求された出場停止期間は1年間だったが、ムトゥの弁護団は4ヶ月で十分だと主張していたと報じている。ムトゥはすでに2ヶ月間の出場停止期間を過ごしており、言い渡された9ヶ月間のうち、2ヶ月分をすでに終えているので10月29日にはピッチに戻ってこられる計算になります。

 この件についてムトゥはクラブの公式サイトで謝罪の言葉を述べています。
 『チームメート、クラブ、ファンに対して、この数ヶ月間、フィオレンティーナを離れていたことを申し訳なく思う。ここにいられたはずだったことを思うと、大きな失望を覚える。このことに関して、謝罪の言葉を述べたい。』

 一方で相変わらず不服を述べることも忘れていない。
 『3ヶ月の減刑には満足していない。ミスを犯してしまったことは分かっている。でも、9ヶ月は長い。僕たちに何ができるかを見ることになる。失敗はすでに犯してしまった。でも罰が軽いものになることを期待する。』

 ムトゥの弁護士団は
 『アドリアンは裁決を良く思っていない。処分理由を吟味してから、CASに異議を申し立てる可能性も排除はしないよ。一方で、3ヶ月の減刑で来シーズンは救われることになるのも大きなことだ。その意味では、重要じゃない結果というわけではないよ。とにかく、理由を吟味してから決断を下そう。』

 一方でクラブは9ヶ月の処分に納得している模様。フィオレンティーナのメンクッチ代表取締役は次のように話しています。

 『CASに訴え出るケースではないと思う。正直、これ以上の軽い処分は難しいだろう。チェルシー時代からの再犯だとされなかっただけで、すでに良い結果だと思うよ。その上で、3ヶ月が引かれたとなれば、成功と考えられるだろう。』

 また、メンクッチ代表取締役とムトゥの代理人であるベカリ氏はそれぞれ同選手が来シーズンもフィオレンティーナで戦うと強調しているようです。
4月10日 フランス

  フランス2部の風物詩、ケシェルがレンタル先で量産体制へ

 今シーズンもフランスの2部リーグを舞台とし、ナントでもはや戦力としては厳しい環境に置かれているルーマニアユース代表のクラウディウ・ケシェルはどうやら2月にレンタルで同じく2部のSCOアンジェに加入していたことが判明しました。

 ケシェルは10代の頃からその才能を発揮して、17歳で加入したフランスの強豪ナントでもジュニアチームとユースチームで次々と得点記録を塗り替える活躍で1年後にはトップチームに昇格。しかしルーマニア代表のモルドヴァンを擁して00/01シーズンにリーグ優勝、03/04にも6位と上位ランクだったチームはこのシーズンから3年連続で下位に沈みついには降格。ケシェルもそれに合わせるようにサブとしての地位が確立してしまいました。

 2部で迎えた07/08シーズンは好調のクラブにあって居場所は無し。しかし後半戦にレンタルされた同じく2部のリブルンで14試合9得点と意地を見せています。それに伴って翌年の1部復帰のナントでは期待されましたが、どうもクラブはケシェルをサブとしてしか見ておらず、再び後半戦は2部のトゥールにレンタル放出。そこでもケシェルは12試合7得点と救世主になっていました。

 そして再度降格したナントに合流した今シーズンですが、すでにナント自体も2部の上位に留まる力すらなくなっており、昇格が厳しい中でケシェルも22試合中で出場は10試合(スタメン1試合、途中出場9試合)とあいかわらずでした。レンタル放出先のアンジェでは2月12日の24節から28節までの5試合ではチャンスメーカーとしては良かったのですが、ゴールの結果が出ず。しかし3月22日の29節カーン戦から4月9日の32節バスティア戦までの最近の4試合では3得点と結果を出し始めています。

 ここまで9試合3得点と遅まきながらエンジンがかかってきたケシェルと合わせるようにクラブもリーグ11位から5位にまで上昇しています。しかも加入してからアンジェはケシェルを9試合全てスタメンに抜擢しています。出番を与えてくれなかったナントが現在12位であることも含めてそろそろ自分に適正の合ったクラブ選びに入る時期かもしれません。わかりやすく言うとケシェルはナント以外の所属クラブではすべて活躍しているということです。
4月2日 イタリア

  復活のアンドレイにイタリアの門が開く

 ディナモ・ブカレスト所属の韋駄天FWアンドレイ・クリステアのもとにイタリアのラツィオとバリから獲得の意思アリとの報が来ているようです。前半にディナモを率いていたイタリア人監督のダリオ・ボネッティの推薦が大きく影響している模様。

 アンドレイ・クリステアは先シーズンにティミショアラからディナモに加入して強烈攻撃陣の中でも最も輝きを放っており、ステアウアのカペタノスに次ぐ12得点でリーグの得点ランキング2位につけています。代表でもスタメンではないものの、ラズヴァン体制ではサブとして召集を受けてコンスタントに出場を重ねています。

 しかしここまでくるのには紆余曲折があり、広く知られているのは04/05シーズンでしょう。前年のバカウでリーグでは圧倒的なスピードで代表デビューも果たした新鋭を獲得したステアウアが向かえた久しぶりのUEFAカップ決勝トーナメントでの前年覇者のバレンシア。そこでビハインドを跳ね返し2戦目でのクリステアの2得点で大番狂わせを演じて一躍若きヒーローに。ジジ・ベカリの「2000万ユーロ以下では売らん!」というセリフは実績もこの2得点だけの新人に対しては高すぎるというのと、弱小国のポット出の選手に対する自国の価値判断として冷笑を含めたニュアンスでUEFAのサイトでも紹介されていました。

 案の上、リーグでは翌年も含めて期待はずれの成績で戦力から外れて、06/07からはプレシャンとのトレードでティミショアラに放出。そこでも後半戦からはポリ・ヤシにレンタル放出。ここでの救世主ぶりがディナモの目にとまって翌年はディナモへ入団するも再び後半戦からヤシへレンタルされています。ここでも弱小ヤシを降格から救う活躍を見せていることからもプロヴィンチャ以上、国内ビッククラブ未満の選手と揶揄されていましたが、今期はビッククラブで初のコンスタントな活躍を見せています。

 移籍金交渉のラインは200万ユーロと見られており、ディナモはティショアラからの獲得時には50万ユーロ弱で済んでいることと、そもそものステアウア監獄とは違うクラブの体質から国外移籍は容認のかまえ。


バックナンバー
2010 1月 2月 3月 / / / / / / / / /
2009 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2008 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2007 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2006 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2005 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2004 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2003 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2002 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2001 / / / / / 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

戻る