Romanian Soccer Today 2010.12
12月31日 ジャパン

  日本で発見されるネクスト・ハジ

 今年も最後の大晦日、なにげにテレビで普段は見ない高校サッカーをPC作業の横目に見ていたら、実況のアナウンサーが連呼する言葉に反応してしばらく画面に見入っていました。

 どうやら第89回全国高校サッカー選手権1回戦、駒場vs滝川第2の対戦なのですが、アナウンサーが何度もその名を呼んでいたのは「ハジ」、「滝川4番のハジが」ってなもの。PC画面に集中していてもその言葉が連呼されると体が反応しますね。黄金期のような懐かしい感覚でした。

 ネットで調べてみたらどうやら「土師」と書いてハジと読む選手のようです。ウィキでは

 土師氏(はじし)は古代の氏族。

天穂日命の末裔と伝わる野見宿禰殉死者の代用品である埴輪を発明し、第11代天皇である垂仁天皇から「土師職(はじつかさ)」を、曾孫の身臣は仁徳天皇より改めて土師連姓を与えられたと言われている。古墳を作ったり葬送儀礼にも携わった。渡来系とする説もある。

 とのことです。私の人生では初めての読み方だったので新鮮でした。私が2010年最後に得た知識は「土師氏」ということになりそうです。

 現在のところ日本人でルーマニア人に似てる及び同じ名前ではイリエ(入江)、ムトゥ(武藤)、マリカ(真理香)、ミウ(みう)などですね。いずれ鯖生(サバウ)とかも発掘できそうですが、ドミトレスク(土味戸麗須玖)、ベロデディチ(辺路出井地)とか日本人が出てきたらどんなに遠くても会いに行くと思います。

12月25日 イタリア

  ムトゥ、恩を仇で返す

 その実力も一流ながらここまでフィオレンティーナ所属のアドリアン・ムトゥは古巣チェルシーに対する補償金支払い、2度目のドーピング陽性反応による長期出場停止、バーの店員への暴行問題…などプレー以外のゴシップで巷を賑わせるようになっています。

 それでも、シニシャ・ミハイロビッチ現監督を含めたクラブの上層部は、ムトゥへのサポートを断ち切ることはせず、同選手は出場停止処分が解けた今季途中に ピッチへの復帰を果たしています。しかしここへ来て、またもムトゥはクラブとの関係をこじらせるトラブルを起こした模様。

 イタリア『ナツィオーネ』が報じたところによると、ムトゥはクラブが主催したディナーに友人たちと少しだけ顔を見せるだけで、しっかりと出席しなかったようだ。さらに 翌日の練習も欠席したという。ミハイロビッチ監督やオーナーのアンドレア・デッラ・ヴァッレ氏は、このムトゥの態度に怒りを見せているそうです。

 これが度重なるトラブルの後にその場しのぎの反省という態度を見せてきた男の、多くの人がそうなるであろうと想像しやすい男の裏切り行為です。ここまでくるとそのようなことを繰り返す可能性が高い男をサポートと言う名の甘えで放置させていたことが自業自得にも思えてくるのです。人生は変えることのできるものであるとはありますが、まれにいますね。こういうしょうもない男が。

12月23日 ルーマニア
  
  2010年度の最優秀選手はキヴが受賞

 昨日、2010年度のルーマニア最優秀選手の表彰が行われ、今回は成績は残していないながらも代表のキャプテン、そしてなんと言ってもタイトルを総なめしたインテルでの活躍が認められたクリスティアン・キヴが3度目の受賞を果たしました。3度目の受賞はレジェンドであるニコラエ・ドブリン、コルネル・ディヌに並ぶもので、ゲオルゲ・ハジ(7回)、ゲオルゲ・ポペスク(6回)を抜くには厳しいですが、4度受賞しているアドリアン・ムトゥには並べることができそうです。

 今年のキヴはまず1月のリーグ戦で相手選手との空中戦で頭蓋骨を骨折。この時点では選手生命を危惧する声も聞かれましたが、手術の成功により3月下旬には復帰し、現在は代名詞ともなっているヘッドギアをかぶりながらインテルの快進撃を支えました。

 そして、インテルの主力としてセリエA優勝、欧州CL優勝、そして、コッパ・イタリア制覇とイタリア初の3冠を達成!これだけの実績で、今年のルーマニア最優秀選手は間違いない状況でしたが、先日、インテルはクラブW杯も制し、キヴはまた新たな勲章を加えました。5月にコッパ・イタリア、リーグのスクデット、チャンピオンズリーグの3冠を記録。8月にイタリア・スーパーカップ、12月にはクラプ世界選手権を制覇して5冠をものにしています。ある意味でインテルでスタメン級の出番を与えられている各国の選手はそれぞれの母国での最優秀選手賞を独占してしまうだろうインパクトのある1年でした。

 次に2位に選出されたのはステアウアのボグダン・スタンク。評判とおりの決定力を発揮してゴールランキングでは1位、代表でもその活躍が期待される新世代がランキングされたことは嬉しいものです。

 3位には強豪ラツィオでそのパーフォーマンスが各国スカウトの的になっているシュテファン・ラドゥ。若きの評判とおりの伸びを見せ、いまや爆発した感のある稀代の才能ですが、代表には出場していません。現在の代表監督は成績を伸ばす能力を持ち合わせていない人材であり、かつこのような有能な選手を召集しないという面からもいかに愚かな指揮官であることがラドゥを象徴にして語りやすくなっています。

 4位にはプレミアリーグでスタメンを勝ち取ったガブリエル・タマシュ。昨季の2部から所属して見事に昇格の命題をクリアし、今季は弱小クラブながらも中位に押し上げている原動力になっています。チェルシーが触手を伸ばしている噂もあり、かつての長きスランプからは完全に脱している模様。

 5位は至宝ガブリエル・トルジェがランクイン。かつての強烈なインパクトこそ治まりつつありますが、いまだに将来への布石、及びビッグクラブでの活躍が期待されている若手筆頭であり、代表にも指揮官がようやく自身の負の信念を曲げて起用し始めたことからこの賞の常連となっていくでしょう。
 
12月6日 トルコ

  復活のチェルナトがガラタサライの標的に

 再びトルコのガラタサライの監督に就任したゲオルゲ・ハジはリーグの中位をさまよっている壊滅的なクラブの建て直しとして、冬の移籍マーケットでの新戦力獲得が必要としていますが、噂されているステアウアのルーマニア代表ボグダン・スタンクやフィオレンティーナの元代表アドリアン・ムトゥの他にも、同リーグのカラビュクスポルに所属している元代表のフローリン・チェルナトも狙っているようです。

 チェルナトは長きに渡ってウクライナのディナモ・キエフでプレーし、若き頃からチャンピオンズリーグや代表でもその能力が注目されていた選手でした。しかし近年はクラブからも構想外となりレンタル生活が続き、代表もご無沙汰となっています。今シーズンは終わった選手との評判を覆す活躍を見せており、弱小クラブながら6位につけています。

 現在までガラタサライに所属したルーマニア選手はヨシフ・ロタリウ、ゲオルゲ・ハジ、ゲオルゲ・ポペスク、ユリアン・フィリペスク、アドリアン・イリエ、ラドゥ・ニクレスク、ヨヌーツ・ルトゥ、オヴィディウ・ペトレ、ガブリエル・タマシュ、フローリン・ブラトゥで10人になります。11人目は誰になるのでしょうか?


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