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Romanian Soccer Today 2012.2 |
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2月29日 ブカレスト
国際親善試合
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久しぶりの観戦。内容の良い試合だったのでラッキー。 |
・ |
ナツィオナル・アレナ
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ルーマニア |
1 |
0−1 |
1 |
ウルグアイ |
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1−0 |
ボグダン・スタンク |
3
50 |
エディソン・カバーニ |
チプリアン・タタルシャヌ
パウル・パップ
ヴラド・キリケシュ
ドリン・ゴイアン
ヤスミン・ラトフリェビッチ
(61分 ヴァレリカ・ガマン)
ミハイ・ピンティリ
(46分 アレックス・ボウルチェアヌ)
ヨヌーツ・ネアグ
(46分 コスティン・ラザール)
ガブリエル・トルジェ
ダニエル・ニクラエ
(46分 チプリアン・マリカ)
アドリアン・ムトゥ
(75分 クリスティアン・タナーセ)
マリウス・ニクラエ
(46分 ボグダン・スタンク) |
GKGK
DFDF
DFDF
DFDF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
MFMF
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW
FWFW |
フェルナンド・ムスレラ
マキシミリアーノ・ペレイラ
(46分 ホルヘ・フシーレ)
ディエゴ・ルガノ
ディエゴ・ゴディン
マルティン・カセレス
ガストン・ラミレス
エジディオ・リオス
(78分 クリスティアン・レデスマ)
ワルテル・ガルガノ
エディソン・カバーニ
(60分 セバスティアン・アブレウ)
ディエゴ・フォルラン
ルイス・スアレス |
ヴィクトル・ピツルカ |
監督 |
オスカル・タバレス |
4-2-3-1フォーメーション |
・ |
4-3-3フォーメーション |
・ |
警告 |
・ |
ドリン・ゴイアン
ボグダン・スタンク |
72
78
84 |
ディエゴ・ゴディン |
・ |
ベンチ |
・ |
シルビウ・ルングJr
クリスティアン・バルグラデアン
コルネル・ルパ
ミハイ・ロマン
ドラゴシュ・グリゴーレ |
/・ |
マルティン・シルバ
セバスティアン・コアテス
ニコラス・ロデイロ
クリスティアン・ロドリゲス
セバスティアン・フェルナンデス |
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前回お流れになったと思っていた強豪ウルグアイ戦だが、ただ単に延期という図式だったように無事に開催。近年は強豪と呼べる相手とのマッチメイクが難しくなるほど落ちぶれたルーマニアだが、次回予選が始まるまでは少しでも多くの機会を作りたいところ。あとは呼んでおいて無様な格好を見せてしまった新会場のピッチも改善されていることを期待するものだろう。
今回の召集メンツでFWはムトゥが去るであろう将来に向けて不安が募るいつものメンバーなのだが、マリカ、ダニエル、スタンクと揃ってリーグで結果を残しているのが心強い。MFはスンマルテアンをどうこうという話題を除けば、現状では右のトルジェ、左のタナーセで異論はなく、このまま熟成を図っていけばいいだろう。守備的MFにはおそらくはラザールを軸にしてネアグかピンティリの新戦力のどちらかなのはここまでの起用法で明らか。ボウルチェアヌを含めていまだ振るいにかけてる状態だが問題はない。
心配なのがDFラインで、ケガやコンディション不足でリーグにもさほど出場していないサプナル、タマシュ、ラドゥは本来ならスタメンであり、その不在の間にキリケシュやパップにチャンスが与えられているのはケガの巧妙と見るかはいずれ結果が示すこと。本番で初融合となるのは怖いので、そろそろコンビネーションも含めてベストの人選を組みたい。ゴイアンはリーダーとなるべきタクティクスは持ち合わせておらず、リーダーに使われてなんぼの能力と見ているので、ベストはラドゥ、次にタマシュか思い切ってキリケシュが妥当な線か。ラツに関しては未招集でゴネたらしいが、必要だが引退してもダメージは無し。ゴネるほどのスターでもない。ゴイアン同様、上位に勝っていくにはもはや無難の域は出ない。
そのような感じで期待のできる面々が揃ってきたルーマニア代表の一戦であったが、開始早々にウルグアイの個人技にやられたのであった。
前半3分、中盤から左サイドでボールを受けたラミレスがルーマニアDFに囲まれながらも切り返してクロスを上げる。スアレス、フォルランと世界的有名なアタッカーに対峙するルーマニアは下がり目のゾーンで守っていたが、ファーサイドへのクロスに対応したカバーニはダイレクトにシュートを打つとボールはカーブがかかりながらゴール隅へと吸い込まれた。
無理くり失点の責任を押し付けるなら若干ながらラトフレのプレスが甘かったというとこだろうが、エリアからも離れていたあの距離ではあえて下がって様子を見たのも良い判断。つまりは事故的要素、カバーニを褒めるべきか。その想いながらにルーマニアは気落ちすることなく猛攻を始める。
この日トップ下に入ったダニエルが楔として多くパスにからみ、右ではトルジェ、パップとの三角形を。左ではムトゥ、ラトフレとの三角形を形成してワンツーやオーバーラップがきれいに決まる。コンパクトかつダイレクトパスの意識が浸透したピツルカ軍団は以前なら囲まれてからの苦し紛れというパスが多かったが、この日は動きながら常に囲まれる前のボール裁き、及び囲まれている密集地帯でも焦ることなく常にパスが出せるポジションに選手が動いていた。
右のトルジェがコーナーフラッグ付近まで食い込んでくるのは近年の攻撃パターンだが、左はワンツーを経てラトフレが強烈オーバーラップでクロスを上げていた。現にそこから中央に流れたムトゥへ渡りエリア内でのシュートチャンスを何度も作り出した。5分に迎えたムトゥのチャンスはDF3人の前にCKへ逃れられたが、明らかに活性していたのはルーマニア。
しかしウルグアイもそれが続くのを許すほど甘くない。ラトフレがウイングバックのように上がり目であることに目を付けると、中盤を無視して一気にその裏にボールを放り込む。ルーマニアはサイドが積極的であったことの弊害として、パップとラトフレの裏がガラ空き状態。よって即座のカウンターにはキリケシュとゴイアンの2人で対応した。しかしそれが3トップであり、強力な3選手なのは困ったところで、10分と17分のカウンターにはゴール前まで持っていかれてピンチを迎えた。カバーニが好調だっただけにラトフレのオーバーラップに評価が分かれた(私は見ていて面白い攻撃だったので好評価だったが、プロスポルト紙では1だった)。
前半25分にはパップのクロスからマリウスがゴールに半身のままでダイレクトに下半身だけでシュートしたのは意外性もあり面白かったが、残念ながら相手の虚を付いたシュートはポスト直撃。決まったらヒーローもののテクニカルなプレーだった。
しばらくはまたルーマニアのポゼッション攻勢が続く。たとえ奪われてウルグアイの攻撃がスタートするにしても、すぐにその芽を摘んだり、ここを抜かれたら厳しいなって時のプレスに地味ながら姿を現していたのはネアグだった。現状ではギリシャのサロニカでコンスタントに活躍しているベテランのラザールがファーストチョイスであろうが、ここまでのテストマッチで起用され続け、この日もピンティリと共に起用されたネアグはボウルチェアヌをも抜いてスタメンに名を連ねる可能性が高いだろう。
前半36分、カウンターに終始するウルグアイはまたもやスペースに広い出してカバーニに渡る。ラトフレをワンツーで交わしてエリア内に突進すると、タタルシャヌが必死のブロック。交わしたカバーニの足に引っ掛けた感じでPK確実だったものの、運良くシミュレーションということでプレー続行。ワールドカップでのスアレスの悪質なハンドの印象もあってか、南米系の狡猾なイメージに助けられた形だ。ずばり誤審であろう。
以後も終盤はスピードのあるウルグアイFWに苦しめられたが、なんとかキリケシュやネアグの奮闘により、前半は終了。そういえばいつもは不安なポジションに交代選手の投入を主張するのだが、ここまではマリカやタナーセの存在を忘れるぐらい、現状のオフェンスには十分な印象を持った。点は取れなかったが、特定の選手が目立つのではなく、全員が同じ選手に見えるほどにパスワークにはスムーズさを見せていた。
後半は当初のスタメンなはずである4選手が投入。前半のバランスが崩れることが懸念されたが、
同点シーンはウルグアイ同様に開始すぐに訪れた。後半5分にマリカが敵陣中央をドリブルで進む中、右サイドでフリーのトルジェにパス。ダイレクトで中央にクロスが上げられると、スタンクが走りこみながら高い打点でヘッド。クラブでの好調をそのままに新世代のFWがやってくれた。
前半もそうだったが、両サイド・中盤共に攻撃の形として連動が挙げられる。止まってから考えるのではなく、二手三手先までもイメージされており、ボールビルダーに合わせてスペースに動く周囲の良い動きが目立った。密集地帯でも鳥かごのようにショートパスが渡るのは黄金世代以来か。トルジェに関しては2人のDFに囲まれても右サイドはもはや彼のゾーンであり、悪くてもCKゲットといったチャンスメイカーの役割りを果たしていた。
後半から目立ち始めていた雪は中盤になるともう半そででプレーしているのが不思議に映るぐらいの様相。お互いに交代のカードを切ってきたこともあり、互角のシーソーゲームが続いた。ムトゥはエリア内で厳しいながらもシュートチャンスを何度か得ていたが、いかんせん枠に飛ばない。DFのプレスの影響もあると見ても、全盛期には決めていたゾーンだったため、寂しさを感じずにはいられない。おそらくはトルジェとスタンクが良かったことも存在を薄くさせた一因であろう。そしてタナーセと交代。
終盤は変わらずのトルジェ、スタンクのアグレッシブな動きにタナーセも加えて、若手が何かをやってやろうという意思が強く見えた。マリカはすっかり消えていたのだが、世代交代の悲しみと喜びを感じさせる一戦だった。 |
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ようやくスタンクの覚醒か |
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まず今回の試合を見ていて思ったのが、飽きさせない試合だったということ。最近は弱小相手でもゴールラッシュなどは皆無で、内容も乏しいものが多かったです。ウルグアイは評判どおりに攻撃陣はすごかった。それもまたスリリングという点で作用したものだと思います。ルーマニアは両サイドが上がってしまい、ウルグアイのような3トップにはセンターの2人ではキツイとも思いますが、それならば両サイドは守備的に布陣せよというのは賛同しません。リスクこそありましたが、現在のサイド攻撃は成長しつつあると思うし、見ていてこれほどに面白いものはなかったからです。対抗策はセンターバックにサイド適応のあるものの起用でしょうか。そうなると現状のパップの右とラドゥのセンターが重きを置きます。左サイド裏を突かれたらスライドしてパップ-キリケシュ-ラドゥの3バック体制。右を突かれたらキリケシュ-ラドゥ-誰かの3バック。ラトフレやグレクはまだ未知数ですが、このシステムにおいてラツがこのポジションを務められるかは疑問ですね。 |
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・・ |
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今回はプロスポルトのみ |
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2月25日 ブカレスト
国際親善試合:ウルグアイ戦
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ルーマニア代表のヴィクトル・ピツルカ監督は今月29日にナツィオナル・アレナでおこなわれるウルグアイとの親善試合に臨む代表メンバーを発表しました。
前回の国内テスト組に加えて、海外組も合流した今回ですが、現代表のベストDFラインであるサプナル、タマシュ、ラドゥ、ラツはケガなどの理由で未召集。タイミングとしては経験を積み始めてきた若手ディフェンス陣と、クラブで好調の海外組と若手の融合が命題となる攻撃陣の実力を見るのに十分な形となりました。また久々の強豪というのも楽しみ。
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GK |
所属 |
生年月日 |
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CAP |
チプリアン・タタルシャヌ |
ステアウア・ブカレスト |
1986.02.09 |
(26歳) |
10/0 |
シルビウ・ルングJr |
アストラ・プロイエシュティ |
1989.06.04 |
(22歳) |
2/0 |
クリス・バルグラデアン |
ディナモ・ブカレスト |
1988.03.21 |
(23歳) |
1/0 |
DF |
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ドリン・ゴイアン |
G・レンジャーズ(SCO) |
1980.12.12 |
(31歳) |
42/5 |
ヴラド・キリケシュ |
ステアウア・ブカレスト |
1989.11.14 |
(22歳) |
6/0 |
パウル・パップ |
ヴァスルイ |
1989.11.11 |
(21歳) |
6/0 |
コルネル・ルパ |
オツェルル・ガラツィ |
1990.01.16 |
(22歳) |
5/0 |
ヤスミン・ラトフリェビッチ |
ステアウア・ブカレスト |
1986.05.11 |
(25歳) |
3/0 |
ヴァレリカ・ガマン |
アストラ・プロイエシュティ |
1989.02.25 |
(23歳) |
3/0 |
ドラゴシュ・グリゴーレ |
ディナモ・ブカレスト |
1986.09.07 |
(25歳) |
3/0 |
コンスタンティン・グレク |
ウニベルシタテア・クルージュ |
1988.08.06 |
(23歳) |
1/0 |
MF |
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バネル・ニコリツァ |
サンテティエンヌ(FRA) |
1985.01.07 |
(27歳) |
34/1 |
コスティン・ラザール |
PAOKサロニカ(GRE) |
1981.04.24 |
(30歳) |
15/0 |
ガブリエル・トルジェ |
ウディネーゼ(ITA) |
1989.11.22 |
(21歳) |
15/4 |
クリスティアン・タナーセ |
ステアウア・ブカレスト |
1987.02.18 |
(25歳) |
18/4 |
A・ボウルチェアヌ |
ステアウア・ブカレスト |
1985.04.24 |
(26歳) |
8/0 |
ミハイ・ピンティリ |
パンドゥリ・トゥルグ-ジウ |
1984.11.09 |
(27歳) |
4/0 |
ヨヌーツ・ネアグ |
オツェルル・ガラツィ |
1989.10.26 |
(22歳) |
2/0 |
FW |
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アドリアン・ムトゥ |
チェゼーナ(ITA) |
1979.01.08 |
(33歳) |
72/34 |
チプリアン・マリカ |
シャルケ(GER) |
1985.10.02 |
(27歳) |
52/16 |
ダニエル・ニクラエ |
ナンシー(FRA) |
1982.10.06 |
(29歳) |
36/9 |
ボグダン・スタンク |
オルドゥスポル(TUR) |
1987.06.28 |
(24歳) |
13/1 |
マリウス・ニクラエ |
ディナモ・ブカレスト |
1981.05.16 |
(30歳) |
40/15 |
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2月13日 トゥルグ・ムレシュ
一転、セプシはシーズン終了まで国内リーグ
下の記事にあるセプシの移籍なのですが、どうやら最終フィジカルチェックに引っかかり、キエフ入団は実現しなかったようです。返す刀で未だマーケットの閉じていない国内のFCMトゥルグ・ムレシュへの移籍が発表されています。
どのような部分でキエフがアウトだったかは伝わっていませんが、この国内中堅クラブへの入団は当然ながら一時しのぎの6ヶ月契約。シーズン終了後に再び海外クラブへの移籍を模索するようです。
元々、ムレシュはセプシの生誕の地で、メディアシュ、ビストリツァ、ティミショアラと入団してきたクラブもすべてトランシルバニア地方にこだわっています。単なる首都嫌いということだけではなく、郷土愛が強い選手である模様。実際に地方から海外へ渡った選手と言えば、キヴ、コドレアなどの息の長い選手が目立つため、大いに期待ができるところでしょう。
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2月6日 ウクライナ
セプシがディナモ・キエフ入団間近
報道によるとウクライナリーグのディナモ・キエフが近々、ルーマニア代表左サイドバックのラズロ・セプシを獲得するようです。おそらくは3〜4年契約と見られています。
セプシの移籍についてはここ何年も取り沙汰されていました。元々ユースの頃からそのポリバレントな能力は評価されていて、代表へ呼ぶべしとの声も大きかった選手です。若くしてフランス、ポルトガル、スペインを経験していることも大きく、首都クラブが嫌いなこともあって昨年はポリ・ティミショアラへ所属しましたが、そのポリが財政問題で降格した今期も離脱していく同僚を尻目に昇格のため2部に留まっています。
しかしついにはその財政難がもたらした3ヶ月給料未払いの件で、スポーツ裁判所により先月から自由契約となっていたようです。ステアウアやディナモなどの獲得競争に挙げられていましたが、前述の意地と海外への志向によりこのたびウクライナへのキップを手に入れました。
自身の信念の一貫性は大いに評価できるところであります。これからは一時の金につられてステアウアに行ってしまった代表候補者を追い抜いていくことでしょう。しかし一つだけ懸念するならば、その信念の強さゆえにかつてのギオアネのような代表に固執しない頑固者になる可能性もあるところでしょうか。
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